『うきわ』本間Pインタビュー!門脇麦、森山直太朗らオファーの理由は・・・

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『うきわ』本間Pインタビュー!門脇麦、森山直太朗らオファーの理由は・・・
『うきわ』本間Pインタビュー!門脇麦、森山直太朗らオファーの理由は・・・

野村宗弘の漫画『うきわ』を原作に据え、門脇麦×共演・森山直太朗がお隣同士の危うい関係"サレ妻×サレ夫"を演じる『うきわ--友達以上、不倫未満--』(テレビ東京)。3話を経て、だんだんとそれぞれのキャラクターの背景が浮き彫りになってきた本作だが、このほど各キャストのオファーの理由や、演出で意識していること、作品のテーマについて、本間かなみプロデューサーに話を聞いた。

――ドラマ化のきっかけ

SNSが活発になって、個人個人が声を上げられる時代になったことはいいことだと思うのですが、最近あらゆる物事において白か黒かジャッジを下して、白以外のものを切り捨てていくような空気が強くなっているように感じていて・・・。

個人で持っている善悪やモラルのボーダーは大切ですが、それを正義として疑わず、世界を整理整頓していくこわさを感じていました。だからそのボーダーに触れられるような、整理整頓できない人間の不完全さを炙り出せる世界を描きたい!と思う中で野村先生の原作と出会い、企画しました。

――門脇麦さん、森山直太朗さんの起用理由

麻衣子には、自ら封じてしまっている可能性や強さが眠っています。今まで自分の人生の舵を自分で取ることについて、深く考えずに生きてきた人。今日描かれることが多い"自立した女性"とは、反対に近い人です。

夫の浮気や二葉さんや佐々木くんとの出会いで、内在しているのものが目覚めていくわけですが、誰かの船にタダ乗りしてしまいたい甘えとか弱さや諦めって、多かれ少なかれ通ってきた人はいると思っていて。

麻衣子の人生へのスタンスって、誰かの過去であり今であり未来かもしれない。だからこそ麻衣子の燻(くすぶ)り、目覚めに説得力を持たせられる方に演じて頂きたいと思っていました。門脇さんはそういう内在的なものにパワーを持たせられる方、そして作品を地に足付いたものにする力のある方だと感じていたので、お声をかけさせていただきました。

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直太朗さんは朝ドラ「エール」を拝見して、誰かを見る眼差しに温かみのある方だと思いました。演じて頂いている二葉さんは、なじみ深い親近感があって、思わず身を委ねたくなるような包容力の持ち主です。

その親近感や包容力って、ある種の隙みたいなものだと思っているのですが、直太朗さんの持っている温かみは、きっとその隙を素敵なものにしてくださると感じました。

――田中樹さん、高橋文哉さん、小西桜子さんについて

田中さん演じている田宮くんは、不倫ではあるけれど登場人物たちの中で唯一純粋な恋心を向けている人です。逃避でも、虚しさや寂しさを埋めるための道具でもなく聖さんを想っている。そんな真っすぐさにときめけて、西田さんと並んだ時に湿り気を出せる方がいいと考え、色っぽさと屈託のなさを兼ね備えている田中さんにぜひやっていただきたいと思いました。

高橋さん演じる佐々木くんは、クールに見えて感受性豊か。麻衣子の異変にいち早く気づく人です。そして、麻衣子の揺れ動きを刺激していく。不器用な所があるけれど本当は優しくて、麻衣子と唯一フラットに対等な関係を築く人です。高橋さんは門脇さんと並んだ画を想像した時に面白くなりそうな気がしたのと、クールな言動や振る舞いの中にも愛情を感じられる佐々木くんにして頂ける気がして、オファーさせて頂きました。

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小西さんは、何か起こしてくれそうな期待感を駆り立てる力のある役者さんだと感じています。直太朗さんと並んだ時にコントラストが付いて、毒っ気もある愛宕さんをチャーミングにして頂ける気がして、参加をお願いしました。

――演出で意識していることや作品のテーマ

本作は、入り口は不倫だけれど、溺れかけている人たちが拠り所として求めた「うきわ」を描いた作品です。ドラマでは、それぞれが溺れかけている海を掘り下げたかったので「ドロドロさせたくない」ということは監督に話しました。ですが、エンタメ的なコントラストを付けないことに偏ってしまい、雰囲気ドラマになることは避けたかったので、輪郭をつけて描くこと、輪郭をつけずに描くことのバランスについて、かなり気を付けて進めていきました。

――印象的だったシーン

みなさんそれぞれお芝居が素敵で、印象的なシーンばかりなのですが、直太朗さんが2話で「僕も中山さんと一緒です」と妻の浮気を麻衣子に告白するシーンのお芝居は、現場で風間監督、門脇さんと湧いたのを覚えています。ほかにも直太朗さんの起爆力にびっくりしたことは多くありますが、このシーンはクランクインして間もない時の撮影だったので、強く印象に残っています。

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――ドラマならではの見どころ

原作では、麻衣子と二葉さんに絞って描かれていますが、ドラマでは麻衣子と二葉さん以外にも、不倫というタブーを拠り所にしてしまった人たちの背景を掘り下げています。

また、原作を読んで感じた「大切ってなんだろう」という疑問についても、物語を広げています。大切の定義は人それぞれですが、ドラマはドラマなりの答えを軸に作ったので、そこにも注目して頂ければ嬉しいです。

――視聴者の方へのメッセージ

4話、5話あたりから、今まで見えてこなかった人たちの、それぞれが漂流している海の姿も見えてきます。誰かにとってはくだらなくて、共感できなくて否定したくなるものかもしれません。ですが、もしかしたら同じ海を泳いだことがある人もいるかもしれません。

これからは、さらに麻衣子と二葉さんの関係も変化していきます。傷つくこと、傷つけることを恐れていた二人がその覚悟を持った時、物語がどう動いていくのか、ぜひ見守って頂ければ嬉しいです。

【第4話(8月30日[月]放送)あらすじ】

麻衣子(門脇麦)と二葉さん(森山直太朗)、初めての二人での外出。向かい合わせの席に照れながら、話題は二葉夫婦の過去に及ぶ。一方で、聖さん(西田尚美)もまた、田宮くん(田中樹)に夫婦関係を問い詰められていて・・・。妻と夫、互いの思いが交差する夫婦の歴史が明らかに。そして、二葉さんの複雑な思いを知った麻衣子は、衝動的な行動に出てしまい・・・。反省し葛藤する麻衣子は、二葉さんを避けるようになる。

◆番組情報
『うきわ ―友達以上、不倫未満―』
毎週月曜23:06よりテレビ東京系にて放送
地上波放送終了後に動画配信サービス『Paravi』にて配信中。
見逃し配信のほか、Paraviオリジナルストーリー「うきわー他人以上、友達未満ー」を独占配信中。