【ネタバレ】『TOKYO MER』バラバラになっても繋がるチームの絆! "副チーフ"の奮闘

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【ネタバレ】『TOKYO MER』バラバラになっても繋がるチームの絆! "副チーフ"の奮闘
【ネタバレ】『TOKYO MER』バラバラになっても繋がるチームの絆! "副チーフ"の奮闘

「私は誰にだって出来ることがあると思いますけど」

日曜劇場『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(TBS系)第6話では、救命医療のプロフェッショナル集団MER(Mobile Emergency Room)が3つのグループに分かれて別行動で救助活動にあたることになる。18人もの小学生が山中で失踪、スズメバチに襲われたことによりバラバラに逃げてしまったのだ。

白金厚労大臣(渡辺真起子)はMER解体の肝は、喜多見(鈴木亮平)の求心力をなくすためにバラバラに行動させることにあると目論むが、意図せず正にその状態が完成した。この作戦を知っている医系技官の音羽(賀来賢人)は、「MERは喜多見チーフという規格外の存在がいるからうまくいってるだけ」「他のメンバーだけでは何も出来ませんよ。我々は喜多見チーフのような特殊な人間じゃないので」と、別行動に反対していたが、彼の予想は呆気なく裏切られることになる。

テキパキと指示を出す比奈(中条あやみ)は少し前の彼女の姿からは想像も出来ない程頼もしさしかないし、臨床工学技士の徳丸(佐野勇斗)はドローンで点滴を運び喜多見のピンチを救った。麻酔科医の冬木(小手伸也)は別居中の息子・壮太(潤浩)が遭難者の中におり、最初は冷静さを欠くが、彼は息子にとってのヒーローであり続けた。

「ヒーロー」とは救うべき相手がいるだけでなく、「同士」がいて初めて成立するものだと思い知らされた。

本当に強いチームとは、物理的に離れていても同士の、メンバーの存在をいつも近くに感じられる集団だろう。そこに横たわるのは圧倒的な「信頼」だ。信頼で繋がっているからこそ、それぞれが今自分が置かれている状況下で最大限出来ることをやろうとする。誰一人欠けてもいけない関係値が出来上がっているからこそ、貢献欲が勝手に湧き出てくる。離れていたって皆それぞれの持ち場で懸命に闘っていることを知っているから、自分だけが早々に投げ出してしまうことなんて出来ない。

どんなに辛く挫けそうになっても、諦めないで人命に向き合う同士の存在を、息遣いを、汗を涙を肌で感じているから。「こんなことで負けてられない、立ち止まってはいられない」と同士の存在が互いを奮起させ、叱咤激励するのだ。今ここにいない相手との約束を果たそうと必死に頑張り、それが非常時に自身を奮い立たせる指針になったりする。壮太が緊急時にあっても父親との約束を守ろうとしたように。

彼らもインカム越しに聞こえる臨場感溢れるやり取りに、互いに「自分だけじゃない。一人じゃないんだ」と、他のメンバーの健闘を讃え合っていた。距離を感じさせない連携プレーが見事鮮やかに光っていた。

人は"自分のため" に頑張れる範囲はたかが知れており有限だが、それが"他人のために"となった瞬間、無限になり自分でも信じられない程の底力を発揮するのだ。「照れますね」と言いながらも音羽が口にした通り、皆の存在が自分の中の勇気を呼び起こすのだ。

赤塚知事(石田ゆり子)の身に降りかかった異変、そして「空白の1年」に関してか喜多見を監視する謎の黒塗りの車両、涼香(佐藤栞里)と音羽の関係など次話の新章突入が待ち遠しくて仕方ない。

(文:佳香(かこ)/イラスト:たけだあや)

【第7話(8月15日[日]放送)あらすじ】

外国人労働者が原因不明の症状を訴え、出動したTOKYO MER。集団食中毒事件と思われたが、なぜか現場は多くの警察官によって占拠されていた。事態の真相が見えないまま傷病者を搬送しようとする喜多見幸太(鈴木亮平)だったが、そこに公安刑事・月島しずか(稲森いずみ)が現れ、患者の身柄を拘束してしまう。この事件の背景には、政府を揺るがす大きな事件と驚くべき喜多見の秘密が...それは喜多見の「空白の1年」にも繋がっていた!

◆放送情報
日曜劇場『TOKYO MER~走る緊急救命室~』
毎週日曜21:00からTBS系で放送。
地上波放送後には動画配信サービス「Paravi」で配信。
また、Paraviオリジナルストーリー「TOKYO MER~走らない緊急救命室~」が独占配信中!