【ネタバレ】『女の戦争』御曹司を翻弄する大胆な噓と若菜&父の深い因縁

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【ネタバレ】『女の戦争』御曹司を翻弄する大胆な噓と若菜&父の深い因縁
【ネタバレ】『女の戦争』御曹司を翻弄する大胆な噓と若菜&父の深い因縁

女性たちの欲望にまみれた愛憎サスペンスドラマ『女の戦争~バチェラー殺人事件~』(テレビ東京)の第5話が、7月31日に放送された。

ハイスペック御曹司・鳴戸哲也(古川雄大)の花嫁の座をかけて、恋愛バラエティ番組『ゲット・ザ・バチェラー』に7人の女性が出場していたが、残るは理恵(北原里英)、麗奈(トリンドル玲奈)、若菜(葵わかな)の3人に。そんな中、前回ラストでは看護師の理恵が患者を殺したことがあると告白し始めていた。

余命いくばくもない庭師のイトウという男性に、家族に迷惑をかけたくないと懇願されたことから、麻酔を少し多めに使用し、「自然死」に見せかけて殺したという。しかし、人を殺した罪の意識に苛まれていたとき、哲也がインタビューで語っていた言葉に救われ、「この人なら私の気持ちを分かってくれる」と思ったと、突然その場でプロポーズ。番組的にはルール違反であるうえ、"殺人"を犯したとなると、番組そのものがお蔵入りの可能性もある。そこで、スタッフが大慌てで事実確認をすると、真っ赤なウソであることが発覚。庭師の患者はいないばかりか、イトウは理恵の不倫相手の外科医だった。しかも、その相手に対する当てつけで「すごい人と結婚して、式に呼んでやろうと思った」というのが、番組出場の理由だったのである。

理恵はここで番組を辞退するが、哲也はショックを隠せない。「みんなが見ているのは僕じゃなく、鳴戸グループの新社長という肩書だ」と改めて感じるからだ。

残るは2名。そこで現れたのは、哲也の父・英一郎(羽場裕一)だ。英一郎は哲也に対して麗奈を選べと言い、「顔が派手」「連れて歩くのに見栄えが良い」などとわかりやすいゲス発言をする。次に行われたのは、漆器、ダージリンティ、クラシックギターの音色において、高級品と安物を見分ける「格付け」番組ソックリの目利き対決企画だ。そこで、麗奈が勝利するが、これも英一郎が番組スタッフを買収した八百長による結果だ。

しかし、勝敗よりも気になるのは、若菜が1杯5000円のダージリンティーとの比較で、雑草のお茶を「懐かしい」と言ったことだ。それは、父が借金を残して死んだために貧乏暮らしをしていたため、雑草を食べたことがあるという理由だった。そして、イジメられて転校した際に母方の姓に変えたが、もともとの姓はミヤマだったと話す。それを聞き、英一郎の顔が曇るのを見て、ようやくすべてが結びついた。

若菜の優しかった父の思い出や、若菜がまとう憂いと、意思の強さ、英一郎の表情と・・・。やはり若菜の父は、仕事で英一郎に騙され、すべてを失い、自殺したのだった。

「複雑な生い立ちで、憂いがあって、控え目そうで気が強い女性」が、本家・バチェラーの本命女性あるあるだと思っていたが、実はちゃっかりオイシイところを持って行きそうに見えたキャラにこんな事情があったとは・・・。「あるある」に気をとられて完全に油断していた。

ところで、終始一番良い人に見える哲也が殺されることは第一話冒頭でわかっているが、なぜそうなるのかはまだ見えないし、知れば知るほど気の毒すぎる。最終回の次回を前に、おそらく視聴者の多くがこれまで脱落していった女性たちと同じ心境だろう。

「哲也さん、あなたは幸せになって下さい」

(文・田幸和歌子/イラスト・月野くみ)

【最終回(8月7日[土]放送)あらすじ】

哲也(古川雄大)は、父・英一郎(羽場裕一)の意向や自分の気持ちの中、葛藤を繰り返しながらも、最後の一人を選ぶ。番組の撮影は無事終了し、舞台は結婚式へ!脱落した女性たちも笑顔で参列し、幸せな結婚式になる・・・はずだった。そこで待ち受けていたのは哲也の死。哲也が最後に選ぶのは誰なのか?最後に哲也を殺すのは誰なのか?ようやくすべての謎が明らかになる、衝撃の最終話!

◆番組情報
サタドラ『女の戦争~バチェラー殺人事件~』
毎週土曜23:25よりテレビ東京系にて放送。
動画配信サービス「Paravi」にて前週土曜日夜9時から毎話独占先行配信