毎週火曜22:00からTBS系で放送中の『プロミス・シンデレラ』。前回、早梅(二階堂ふみ)の豪快さと壱成(眞栄田郷敦)の性格の悪さが目立ち過ぎて、ラブコメディの "ラブ"要素が少なく感じた人も多かっただろう。だけど、ラブな展開が少しずつ芽を出してきたのが7月20日に放送された第2話である。
現在、旅館「かたおか」では仲居たちが副社長の成吾(岩田剛典)を狙って激しい火花を散らしている真っただ中。そんな「かたおか」で働き始めた早梅は大女将、悦子(三田佳子)の口利きで仲居となったため、成吾の嫁候補ではないかと仲居たちからイビられてしまう。一方、旅館で働いていることが気に入らないのが壱成である。「お前さ、あの旅館の仕事辞めろ!」と言うほど。どうやら壱成は実家の旅館が嫌でたまらないようだ。早梅が「なんでそんなに旅館の仕事辞めさせたいの?」と言っても、壱成は決して理由を話そうとはしない。もう10年も旅館に顔を見せてもいないし、旅館関係者が家に来るのも気に食わないという。しかも兄の成吾まで早梅のことを気にかけていると聞いた壱成は、早梅を兄に取られる気がして面白くない。
早梅を「おもちゃ」呼ばわりして、借金返済のため"リアル人生ゲーム"を仕掛けた壱成は、クズ高校生と言っても過言ではない。とはいえ、意外にも早くクズを脱却しそうな雰囲気だ。2人が言い合いになったとき「いい加減にしてよ。あんたも仲居さんたちも勝手に変な想像してさ」「そういうふうに思われるのは、お前が隙だらけだからだろうが」。ん、あれ? もしかして早梅のこと心配してる? その後も勢い余って「元旦那もお前のそういうところが気に食わなくて、ほかの女を選んだんじゃねぇのかよ」と言うも、早梅ににらまれ、それ以上のことが言えなくなってしまう。「気分わりい」と言って部屋を出ていってしまうが、おそらく壱成も言い過ぎたことを自覚したのだろう。ツンだけのように見えた壱成だが、もうデレデレ状態じゃないか!とツッコミたい。
そんな壱成が次に持ち掛けた"リアル人生ゲーム"(やはりクズ?)は「かたおかの"呪われた"物置部屋から掛け軸を持ってくる ついでに心霊写真も撮ってくる 15万」。この物置部屋、本当に呪われているといういわくつきだ。ウワサだと昔、旦那に浮気されて離婚した女性が恨み言を書いた遺書を残し、毒を飲んで死んだという。以来、この部屋に夫婦やカップルが泊まると、その女性の霊が出て襲い掛かるようになったそうだ。「私の旦那を奪ったのは、お前か!」と驚かす壱成はお茶目だが、まったく驚かない早梅も早梅である。「目に見えないものは信じない」と言うのも早梅らしい。少し前に物置部屋に入ったことがあり、その時に突然電球が切れたことを早梅が明かすと「怪奇現象だな」とビビる壱成。ホラー系が大の苦手な壱成にとって、鬼門ともいえる部屋である。
そして真夜中、早々にゲームをクリアするために壱成と電話で話しながら物置部屋にきた早梅。掛け軸を探してると、酔っぱらった泊まり客が間違って鍵を閉めたため閉じ込められてしまう。しかも体調が悪くて気を失ってしまった。少しして、目を覚ますとそこには元夫の正弘(井之脇海)の姿。それだけでも驚くのに正弘の背後からいくつもの手が体をまさぐり...この映像、めっちゃ恐い。これは早梅の幻覚だったが、そこへ現れたのは壱成だった。あれだけ旅館のことを嫌っており、10年も近づくことさえしなかったのに早梅のことが心配で駆け付けたのだ。苦手なホラーを、壱成は振り切ってやってきたのだ。またちゃんと早梅のために水を用意しているところも優しさ満点。
体調の悪い早梅は動くことが出来ず、壱成が代わりに掛け軸を探すことに。物置部屋の薄暗い雰囲気にまだビビっている様子の壱成が「お前よく、こんなとこ平気で来れたよな」と投げかけると、早梅は「言ったでしょ、目に見えないものは信じないって。それにもっと怖いモノはいっぱい見てきたし」と言って、例にあげたのが「たまたま見つけちゃった口紅」。妻にとって、確かにコレ以上の恐怖はないかもしれない。そんな早梅に「話せよ。話すだけで楽になることもあるんだろ」と優しく語りかける壱成、もう完全に気があるだろ!
そのあと、ぐったりした早梅をおんぶしてロビーに運び、羽織るものを探しにいった壱成。そこで1人になった早梅を見つけたのが成吾だった。意識のない様子の早梅のおでこに手を当て具合が悪いのを確認すると、軽々とお姫様抱っこをして早梅を運ぶ成吾。戻ってきた壱成がそんな成吾と遭遇し、流れるのはLiSAの「HADASHi NO STEP」。兄弟バトルのゴングが鳴った瞬間である。
熱でうなされている間、これまでも何回かフラッシュバックしていた早梅の高校時代の思い出のシーンが映し出される。10年前、どん底だった早梅に心を許せるひとときを与えた王子様は成吾だった。お互い名前も知らなかったことから、早梅は成吾に気づいてなかったのだ。やっとのことでラブコメディらしい三角関係の展開。終わり間際、正弘からの電話を壱成が取ってしまうし、来週が気になって仕方がない!
(文:MAIMAI/イラスト:まつもとりえこ)
【第3話(7月27日[火]放送)あらすじ】
早梅(二階堂ふみ)が正式に離婚していないと知った壱成(眞栄田郷敦)は、早梅にゲ ームを持ちかける。
自宅に戻って離婚届にサインをし、不倫した夫・正弘(井之脇海)から慰謝料300万をぶんどるというゲームだ。
早梅は正弘のことをまだ引きずっていたものの、壱成から半ば強引に押し切られ、そのゲームに乗ることに。
まずは不倫の証拠を押さえるために、仕事帰りの正弘を尾行する早梅と壱成。
心の中では、不倫は彼の作り話であってほしいと願う早梅だったが、思わぬ現場に遭遇し・・・。
一方、成吾(岩田剛典)は初恋の相手の早梅が再び自分の前に現れ、冷静ではいられない。
さらに、菊乃(松井玲奈)もなぜか彼女のことを気にかけている様子。
成吾は早梅に会いに行こうと、悦子の家を訪れるが・・・。
◆番組情報
『プロミス・シンデレラ』
毎週火曜22:00からTBSで放送中。
地上波放送後に動画配信サービス「Paravi」で配信。
松村沙友理主演のParaviオリジナルストーリー「シンデレラ・コンプレックス」も独占配信中。
(C)TBS