女性たちの欲望にまみれた愛憎サスペンスドラマ『女の戦争~バチェラー殺人事件~』(テレビ東京)の第2話が、7月10日に放送された。
古川雄大が演じるハイスペック御曹司・鳴戸哲也の花嫁の座を巡り、恋愛バラエティ番組「ゲット・ザ・バチェラー」に参加した7人の女性たちが火花を散らす中、ルールに基づき、参加女性たちの投票によって麗奈(トリンドル玲奈)の「裏の顔」が暴露される。それは「整形したこと」だった。しかし、学生時代にいろいろあったと話す麗奈は、中身が大事などというのは綺麗ごとだと言い、誰もが綺麗になりたいからメイクもするし、エステも行くのだという本音を吐き出す。それを聞いた哲也は「話してくださってありがとうございます」と麗奈の素直な思いを肯定する。
その一方で、斧の柄にオイルを塗り、危うく大きな事故を招きかねない罠を仕掛けた犯人が判明した。セレブ社長の星(真飛聖)である。「盛り上げようと」「ただの冗談」と言う星が、脱落者に選ばれ、再チャンスを求めるが、哲也は応じなかった。クセの強い女性陣に対し、哲也はすごくまっとうに見える。しかし、そんな彼が後に殺されることが第1話冒頭でわかっているのだ。
残る6名は、次に2対1のデート対決をすることに。プールのお相手に選ばれたのは、一歩リードした感のある麗奈と、元アイドルのりお(寺本莉緒)。スポーツネタで肉食&スタイルの良いギャル系が選ばれる流れは、本家バチェラーのあるある展開に忠実なのか。
しかし、またしてもトラブルが発生する。プールの後のヨガの時間で、理恵(北原里英)が使用していたぶらさがりヨガの布が切れ、ケガをしたのだ。そこで介抱してくれる哲也にボディタッチで甘える理恵。実はこれは理恵の自作自演だった。良い子ぶった言動が多かった理恵の裏の顔は、想像以上にえげつないようだ。
さらにその後、ディナーのビュッフェで頬に不意打ちキスする元アイドル・りおに、哲也の指についたソースを舐める財閥令嬢・一香(尾碕真花)と、ドン引き展開が続く。
もはや暴露タイムで投票されても不思議のない女性ばかりだが、そんな中、選ばれたのは、意外にも利子(成海璃子)だった。その理由は、これまでに起きた事件でみんなを犯人扱いしたということらしいが、そこで明かされた秘密は、利子の選挙への出馬が決まっているということ。
選挙のための人気とりが目的だったということである。しかし、その秘密はまだ序の口だ。そこから令嬢・一香がとんでもない暴露をする。実は一香の父はサハラ大学の教授と知り合いだそうで、利子の「サハラ大学を首席で卒業」という経歴はウソで、本当は語学のサマースクールに通っていただけだというのだ。
あれ? すごく似ている話をどこかの「女帝」政治家に関するノンフィクションの本で読んだことがあるぞ? しかも、それを暴露された利子は言う。「サハラ大学って言ったのは、オーバーシュートだったかもしれない。でも・・・」
さすが『共演NG』を放送したテレ東。風刺ドラマの一面があるとは、恐れ入りました。
(文・田幸和歌子/イラスト・月野くみ)
【第3話(7月17日[土]放送)あらすじ】
さらに一人が脱落し、残された女性たちはあと5人。今回はリゾートパーク内デート企画!くじで勝った若菜(葵わかな)と一香(尾碕真花)がピクニック、遊覧船クルーズを満喫。その一方で、デートに参加できず焦りを感じた女性たちは、りお(寺本莉緒)の提案をきっかけに、ある企みを・・・。少しずつ女たちの秘密が明らかとなり、物語が複雑に動き始める第3話!
◆番組情報
サタドラ『女の戦争~バチェラー殺人事件~』
毎週土曜23:25よりテレビ東京系にて放送。
動画配信サービス「Paravi」にて前週土曜日夜9時から毎話独占先行配信。