航空自衛隊 最新鋭の国産戦術輸送機「C-2」内部に潜入!テレビ初公開「LCLA訓練」の様子も

公開: 更新: 日テレTOPICS
航空自衛隊 最新鋭の国産戦術輸送機「C-2」内部に潜入!テレビ初公開「LCLA訓練」の様子も
航空自衛隊 最新鋭の国産戦術輸送機「C-2」内部に潜入!テレビ初公開「LCLA訓練」の様子も

6月28日(金)放送の『沸騰ワード10』は、自衛隊に取り憑かれたカズレーザーに密着。今回は、カズレーザーが航空自衛隊の美保基地を訪問。最新鋭の国産戦術輸送機C-2の内部へ、そしてLCLA訓練をテレビ初公開!

鳥取県にある美保基地は国防の重要拠点。さっそく基地の内部へ入ると、C-2がお目見え。

全長43.9m、現在全国に14機配備されているこの巨大機は災害派遣などでよく見かける飛行機だが、その内部はほとんど公開されていなかった。最近では、能登半島地震での災害派遣活動などでも活躍。

巨大なエンジンの速度はマッハ0.82で、時速約1000km。美保基地から羽田空港までの約600kmの距離であれば、約36分で駆けつけられるそう。貨物を20トン積んで約7600km飛行できるという航続距離の長さにも驚きだ。

車輪も特徴的で、片方6輪、計12輪あり、141トンの衝撃に耐えられる。

また、通常の飛行機とは異なりC-2は翼が胴体の上部に付いている。これは、荷物の積み下ろしを優先し車高を下げるため。エンジンが地面に接触しないよう翼を高くした結果、このユニークな形状になったのだ。

よく見る通常の飛行機は、エンジンは客室の騒音を防いだり景色を遮らないよう胴体の下についていて、離着陸の時、エンジンが地面につくため車輪は長くなる。一方、C-2は荷物の積み下ろしを優先し車高を下げた分、エンジンが地面に接触しないよう翼を高くしているという。


いよいよ、C-2の内部を見学!

そして、C-2の内部へ!奥行き15.7m、幅&高さ4mの空間が広がる。最大34トンの貨物が積載できる。

中には、ロードマスターという貨物室の責任者が。選抜試験を経て晴れてロードマスターになれるそう。

今回は、食糧・衣料品などを想定した約3トンの貨物を搭載する。貨物にはパラシュートがついており、離島など輸送ルートが限られたエリアに着陸しなくても空中から物資をスピーディーに届けられるエアデリバリーが可能。

積み込みで活躍するのが特殊車両・カーゴローダー。荷台の高さと左右が自在に動くカーゴローダーで1cmのズレもなくローラーの位置を合わせたら、人力でローラー上を転がして搬入。

カズレーザーも体験してみるが、「酸欠。めちゃしんどい!」と作業の大変さを痛感した。

貨物以外にも、C-2は災害時には緊急車両を複数台積むことができ、救急車は一度に3台入るとのこと。能登半島地震でも、人命救助に欠かせない救助工作車を空輸した。

救助工作車以外にも、日本を脅かす弾道ミサイルを迎撃するペトリオットをはじめ、最新装備品16式機動戦闘車も積載可能。しかも、ナイロン繊維の超高強度パラシュートをつけることで、有事の際には離島や最前線に装甲車や戦闘車を空から投下し、すみやかに配備することができるそう。

他にも、陸上自衛隊の精鋭・空挺隊員が降下で使うアンカーケーブルを設置し、空中で高速飛行時に扉をあけ飛び出せるようになっている。約1秒間隔で、最大110名降下できるという。

さらに、酸素吸入器やナースコール付きの担架を設置すれば、1度に40人を寝たまま運べる空飛ぶ巨大救急車にも変身。

わずか9分で空っぽの貨物室に110人分の座席を設置することも可能。イスラエルやスーダンなどから邦人を救出した際はこの人員輸送形態だったそう。

生命を守る救命装備品として、海水を水に変えることができるサバイバー35も搭載。1時間で5Lほどの水に変えることができる。

他には救命糧食も。カズレーザーが実際に食べてみると…?「おいしい!ちょっと甘い!めっちゃ硬い信玄餅みたい。信玄餅から全部水分抜いた感じ」とコメント。1つでご飯茶碗一杯くらいのカロリーがあるそう。

搭乗者を寒さから守る防寒レスキューシートや、機体の上には救命ボートと無線機なども入っている。


空中給油の訓練をフライトシミュレーターで体験!

さらに、C-2の驚きの機能が空中で燃料を給油できること。たとえば、滑走路が破損し短くなった場合、燃料を満タンに入れると重くて離陸できないため、少ない燃料で機体を軽くして飛んだのち空中で燃料を満タンにして航続距離を伸ばす。

今回、パイロットが訓練で使うフライトシミュレーターを使って、カズレーザーが空中給油の訓練を体験することに!

HUDと呼ばれる画面は、ヘッドアップディスプレイの略で、外を見ながら水平線・速度・高度を確認できる装置。

任務によっては危険なエリアを低い高度で飛ぶ必要があり、時速1000kmの世界では1秒目を離すだけで山や建物が差し迫ってきたり、命に関わる事態を招きかねない。そのため、視線を前方から外さずに重要な情報を確認できるヘッドアップディスプレイが必要になる。

HUDの情報を見ながら、空中給油機の頭方にある黒い2本の筋の指示器を見ながら操縦。給油のために位置を調整しようとするが…「超むずい!」「めちゃ動く」「行き過ぎた」と苦戦するカズレーザー。「数字見てる余裕ない。めちゃくちゃむずかった。パイロットすごい」と尊敬の眼差しを向けた。


美保基地の名物メニュー「美保サルサ」

訓練見学の前には腹ごしらえ。美保基地の隊員食堂の名物メニュー「美保サルサ」をいただく。

全国の航空自衛隊空上げコンテストで金賞を受賞したメニューだそうで、2度揚げで外はカリッと中はジューシーに仕上げており、ソースには鳥取県の名産品である梨とらっきょうを使用している。

気になるお味は…?「うまい!うまいな。めちゃめちゃうまい」「梨入れるのすごい発想」と絶賛のカズレーザー。


テレビ初公開!LCLA訓練に同行

そして最後は訓練の見学。テレビ初公開となるLCLA訓練に同行。

LCLAはLow Cost Low Altitudeの略で、通常の3分の1の高度100mから時速250kmというスピードで投下。低高度で落とすことで精度が飛躍的にアップ!なんと目標地点に誤差10m以内で届けることが可能!

低高度で落とすことで精度が飛躍的にアップし、目標地点に誤差10m以内で届けることを目標にしている。これにより、被災地など道路が寸断されても救援物資をピンポイントで輸送することができるという。

今回は特別に許可をもらい、落下させる荷物にカメラを設置。

ロードマスターたちが使う命綱は、万が一投下の際に機外に放り出されても2トン以上の重圧に耐えられる強度を持つ。

投下時刻は11時5分ジャスト。時速250kmでハッチがオープンすると、その先には海が広がり、「うわ!こわ!」と思わず口にするカズレーザー。

ちなみに、C-2はこの状況でドアが開いても機体の構造上強風が吹き込まないよう設計されている。

シグナルがグリーンになった一瞬を狙い、固定ベルトをナイフで切断し、人力で200kgの荷物を落とすミッション。C-2の時速は250kmのため、1秒間落とすタイミングが遅れるごとに70mずつ投下ポイントからずれてしまうという。

緊迫の中、いよいよ合図とともに荷物が落下!

果たしてその精度は…?

発煙筒を炊いた投下ポイントに、無事に落下!C-2は、風向き、風力を計り自動計算。正確な投下ポイントを割り出せるという。

無事に落下したが、ここで終了ではない。ミサイルなどの武装をしていないC-2は任務達成後に急旋回で速やかに退避する必要がある。

その飛行性能をカズレーザーが体験。巨大な機体ながら60度バンクで急旋回!体にかかる重力は通常の2倍の2Gだ。

機体と訓練の見学を終えたカズレーザー。「全員が同じ目的を共有して一瞬でコミュニケーションをとる貴重な経験をさせていだきました。お体に気をつけて頑張ってください。ありがとうございました!」と尊敬の意とエールを送った。