フランス・プロヴァンス地方のワインや観光事情を体験【“日本ラグビー界の鉄人”大野均さんと巡る現地取材記】

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フランス・プロヴァンス地方のワインや観光事情を体験【“日本ラグビー界の鉄人”大野均さんと巡る現地取材記】
フランス・プロヴァンス地方のワインや観光事情を体験【“日本ラグビー界の鉄人”大野均さんと巡る現地取材記】

ラグビーワールドカップ2023フランスが9月8日(現地時間)に開幕しました。開幕を前に、開催地フランスを旅したのは“日本ラグビー界の鉄人”元日本代表の大野均さん(現在は東芝ブレイブルーパス東京・普及担当)です。

大野さんとともにフランスを巡り取材を共にしてきたスタッフが、現地での模様をお届けします。3日目の様子をご紹介。

■3日目

この日、まず向かったのはエクス・アン・プロヴァンスから車で30分ほどの場所にある、ワイナリーレストラン、テール・ド・ミストラル。

プロヴァンス地方は、ロゼワインが有名で、ここでも6種類のロゼワインを作っている。
(赤と白ワインを含めると全14種類製造)

これだけ多くのワインを作るためのぶどう畑は、約60ヘクタール(東京ドーム約12個分)でさまざまなぶどうを育てているという。
広大なぶどう畑の景色を引き立てるかのように奥にそびえ立つのは、サント・ヴィクトワールという山。
サント・ヴィクトワールとは、聖なる勝利の山という意味で、紀元前102年に北方から侵略してきたゲルマン民族を古代ローマの将軍マリウスがこの地で迎え撃ち勝利を収めたことを記念して名づけられた。
エクス・アン・プロヴァンスの人たちは、休日に散歩やドライブ、サイクリングに向かうことも多いという。

ワイン畑を見学した後、ワインの製造現場も見学させてもらうことに。
建物の中には、大きなステンレスタンクと樽でワインが熟成されていた。

樽の中に入った赤ワインを味見させてもらうことに。
樽から出たばかりのワインの香りをゆっくり堪能する。
大野さん「美味しそうな香り!」そして一口。ゆっくり味わって、小さな声で
「おいしい・・・」 

その後も、白ワインやロゼワインなどを試飲させてもらった。
終始うれしそうにワインを注いでくれる大野さん。実は大のお酒が好きで、中でもロゼワインが大好きなんだそう。
ロゼワインを注ぐ時は、「つい注ぎ過ぎちゃう」とうれしそうに言って、フランスの太陽の下で満足するまでワインを堪能した。

テール・ド・ミストラルはレストランも併設しているので、ここで昼食を済ませ次はエクス・アン・プロヴァンスの街の観光へ。

洋菓子屋や香水店など気が向くままに足を運び地元の人たちと交流を楽しみながら見て回る。中でも興味を引いたのは、たくさんの客で賑わっていたル・ロワ・ルネという店だ。
カリソンというエクス・アン・プロヴァンス名物のひし形の砂糖菓子を製造販売している店。観光客がお土産として購入するのはもちろん、エクスの人たちにも愛されるお菓子なんだそう。

街の散策を終え、時刻は午後6時頃。
タクシーに乗り込み向かったのは、ラベンダー畑。
ラベンダーはプロヴァンス地方の内陸部に点在し、主力産地はヴォークリューズ県、アルプ・ド・オット・プロヴァンス県に点在している。訪れたテール・ユーゴーは主力産地ではないが、都市部から近いことやピクニックができるなどの理由もあり、ここ最近人気のスポットになっているんだそうです。

確かに、ラベンダー畑の周りには、ピクニックを楽しむ家族や友人たちがたくさんいた。
どのグループも大量のワインを持参して、あちらこちらで乾杯の声が聞こえてくる。
ワインを片手に大盛り上がりするグループに声をかけてみた。「木曜日なのにそんなに飲んで大丈夫?」と聞くと、「金曜日は土曜日のようなもの!仕事はほとんどしないわね。今日は休みの前日なんだから楽しまないと」と言われ驚いていると、通訳をしてくれた観光局の人が「このあたりの人たちはスローライフなんです。よく言えば時間に追われない、悪く言えば適当なんですよ」と笑いながら言っていた。

大野さんはというと、私がインタビューをしている間に大量のワインを飲んで地元の人や取材陣と楽しい時間を過ごしていたようだ。
身の上話やフランスについて話していると、観光局の人が「そろそろペタンクをしよう!」と私たちを連れ出す。

ペタンクとは、フランス発祥のスポーツで、マルセイユの近くにある南フランスの港町ラ・シオタで1910年に生まれた競技とのこと。

決められた場所から鉄のボールを投げて、目標物となるビュットと呼ばれる小さな球の近くを死守した人が勝ちというルールだ。
個人戦とチーム戦があるそうだが、今回は個人戦でおこなうことに。

まず大野さんが投げると、1投目からビュットのすぐそばに。
その後、みんなが投げていくものの・・・大野さんのボールを超える近さにおける人は出てこない。

本来は、ビュットの近くのボールを押し出したり色々な戦術を考えてやる奥深い競技らしいのだが、初めての私たちは投げることだけで精一杯だった。
終えてみれば最初に投げた大野さんのボールが最後まで近くを死守し、勝利するという展開だった。

「2戦目をやろう!」と盛り上がっていると、周りにいた子供や女性が勝負を挑んできて、大野さんはずっと鉄のボールを投げ続けることになっていた。

そして気がつけば・・時刻は9時すぎ。夏至のため、空はまだまだ明るい。
この時期は10時近くまで明るい日が続くそうで、私たちも時間を忘れ、日が暮れた11時過ぎまでワインとペタンクを楽しみ、フランスのスローライフを過ごした。

<協力>
フランス観光開発機構
プロヴァンス・アルプ・コートダジュール地方観光局
メトロポリタン・ニース・コートダジュール観光局
東芝ブレイブルーパス東京

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