【それってリアルじゃないですか?“知財部”インタビュー~花王株式会社 編~】知的財産の仕事の魅力を再確認「やっぱり楽しい仕事なんだな」

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【それってリアルじゃないですか?“知財部”インタビュー~花王株式会社 編~】知的財産の仕事の魅力を再確認「やっぱり楽しい仕事なんだな」
【それってリアルじゃないですか?“知財部”インタビュー~花王株式会社 編~】知的財産の仕事の魅力を再確認「やっぱり楽しい仕事なんだな」

今日5月24日(水)よる10時 第7話が放送の日本テレビ系水曜ドラマ「それってパクリじゃないですか?」。

提供社の“知的財産”のお仕事をされている皆様に、インタビューしました。
「それってリアルじゃないですか?」なエピソードも…!

それってリアルじゃないですか?
“知財部”インタビュー~花王株式会社 編~

花王株式会社 
法務部門ブランド法務部課長(模倣品対策担当) 弁理士
沖 美絵 様

Q.なぜ、「知的財産」のお仕事に就かれたのですか?

花王には、転職で入社しまして、その前の会社には、法務採用で入社し、「知的財産」の担当をやっていました。当時は、あまり馴染みがありませんでしたが、やっていくうちに、「奥が深くて面白い仕事だな」と思い、同じ職種を志望して、花王に転職しました。大学時代も、法学部で、知的財産の授業はありましたが、マイナーな分野だと思っていました。最近は、色々と番組にも取り上げられ、びっくりしているくらいです。

Q.「知的財産」のお仕事での、いちばんのやりがいは何ですか?

今は、「商標」の担当をやっていて、「権利化」までに、大変なケースもあるんですが、事業部が使いたい「商標」が使えるよう、他社と交渉して、権利を譲ってもらったり、ライセンス契約をもらったりと、その結果、希望の「商標」が、実際に使えるようになり、商品が店頭に並んでいるのを見ると、やはり、「やってて良かった」と、やりがいを感じます。

私たちは、事業部の苦労もよくわかる部署なので、ドラマ中の、「汗と涙の結晶を守る」というセリフにもあるとおり、事業部が使いたいネーミングを採用できるよう、私たちも頑張っています。

Q.他社の知財部の方とは、仲が良いですか?「“パクリ”だ」と、争うこともありますか?

他社の知財部の方とは、業界の繋がりもあるので、「商標」「模倣」「特許」などについて、勉強会を開催したり、一緒に飲み会に行ったり…と、結構、交流はあります。同じ業界なので、情報を共有したり、それぞれ、社内で、同じような苦労もしているので、話は盛り上がります…笑。

仲は良いですが、時には、互いに、商品が似ていれば、「デザインが似ていますよね」、「全体のイメージが似てますよね」など、警告までは行かないまでも、話し合いで解決することもあります。

Q.「それってパクリじゃないですか?」をご覧になって、ドラマの感想は、いかがですか?「あるある!」と思う、共感ポイントはございますか?

第2話の「緑のオチアイさん」の回で、「小さな会社に警告までするのか」と、月夜野ドリンクが葛藤するエピソードがありましたが、私たちの日常業務でも、「どこまで権利を行使するのか」、
「悪意がなく、“パクリ”をやっている人たちに、どのような対応をするのか」というのは、よく検討します。また、第4話の商標出願して炎上するエピソードも、実際に起こりえる話なので、私たちもよく気を付けており、“あるある”と言いますか、私たちの部署でやっていることを、うまく表現して頂いているなと思って見ています。

部署内では、放送前から、「それパク」は、話題になっており、毎回、放送後も、細かい所まで見て、「ここがこうだった」とか「ここが面白かった」など、盛り上がっています。このドラマの影響で、異動希望者が増えたらいいね、という話にもなります。

Q.「それってパクリじゃないですか?」に登場するキャラクターについて・・・

亜季(芳根京子さん)
私も、はじめは、亜季のように、「ここで、疑問に思ったよね」とか、「ここまでする必要があるのか、と悩んだな」とか、そういうところが表現されているので、自分の昔を思い出します。

北脇(重岡大毅さん)
北脇さんは、まさに、“弁理士”っぽく、物事を合理的に考えていて、業界にも、こういう方って結構いるな、と思います。

特許事務所の又坂先生(ともさかりえさん)
好きなキャラクターです。大変な場面でも、いつも飄々と、笑顔を忘れずに、マイペースでいて、こういう人は中々いないので、凄いな…と憧れます。

Q.沖さんは、感情的な亜季タイプですか?論理的な北脇タイプですか?

似ているな…と思うのは、北脇さんですかね…笑。今は、北脇さんのように、仕事をやりたいな、と思っています。仕事が、うまく行ったときは良いですが、そうは行かなかったときに、感情が入っていると引きずってしまうので、事業部に寄り添いながらも、感情移入をしすぎないように、と意識してやっています。

Q. 御社の「知的財産部」に「それパク」に登場しそうな名物の方はいらっしゃいますか?

ドラマにも、「および」と「または」「あるいは」の違いが出てきたかと思うんですが、日常でも、プライベートでも、“正しい言葉”を気にしている、北脇さんに似ている人はいました。
マニアックな細かい所まで突き詰める人で、親身になりすぎて、範疇を超えて、開発部へ意見やアドバイスを言っちゃったり…。でも、忙しいと、自分の業務で終始してしまうところを、会社全体や消費者視点で、物事を考え、行動する姿は、大変、勉強になりました。

Q.他の提供社の「知的財産部」の皆様に、質問したいことはございますか?

事業部の人たちに、自分たちの「知的財産」を守るという、ニッチな仕事をわかってもらうのに苦労しており、やり方を模索しているのですが、開発や事業部の人たちと「こうやったら、上手く行った!」ということがあれば、聞いてみたいです。

Q.ドラマのキャスト、ドラマのキャラクターへのメッセージを、是非お願いします!

日々忙殺されているので、番組を拝見して、ひとつひとつのプロセスを見ていると、「こんなに創造的な仕事だったんだ、クリエイティブな面もあるんだな」と、知的財産の仕事の魅力を、再確認させてもらっていて、やっぱり楽しい仕事なんだな、と初心に戻ることができます!

今夜放送の第7話のあらすじは、ドラマHP「ストーリー」ページ(https://www.ntv.co.jp/sorepaku/story/)でもご覧いただけます。

■番組概要

日テレ系 毎週水曜夜10時放送

【出演】
芳根京子 重岡大毅(ジャニーズWEST)
渡辺大知 福地桃子 朝倉あき 豊田裕大 諏訪雅   秋元真夏 / 高橋努 相島一之 赤井英和  
野間口徹  ともさかりえ  田辺誠一  常盤貴子

【原作】 『それってパクリじゃないですか? ~新米知的財産部員のお仕事~』(奥乃桜子 著/集英社オレンジ文庫)
【脚本】 丑尾健太郎
【主題歌】 AARON 「ユニーク」 (ユニバーサル シグマ)
【オープニング曲】 ジャニーズWEST 「パロディ」 (ジャニーズ エンタテイメント)
【チーフプロデューサー】三上絵里子
【プロデューサー】枝見洋子 森雅弘 岡宅真由美(アバンズゲート)
【演出】中島悟 内田秀実 鯨岡弘識
【制作協力】 AX-ON アバンズゲート
【製作著作】 日本テレビ
【番組クレジット】 ©奥乃桜子/集英社・NTV

■番組公式HP:https://www.ntv.co.jp/sorepaku/
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