土ドラ『嗤う淑女』より、内田理央さん、松井玲奈さん、原作者の中山七里さんによるコメントが到着しました。
内田理央さんが演じる稀代の悪女・蒲生美智留が美貌と天才的な話術で人の欲望を刺激し、次々と地獄へと陥れていく震撼のサイコサスペンス、土ドラ『嗤う淑女』(8月31日/東海テレビ・フジテレビ系)第6話が放送されます。
第5話もSNS上で「演技とか自然体で内容が面白い!」「現代社会の問題取り扱ってるから、なんか妙に身近に感じてゾクッとしちゃう」「来週も楽しみすぎる。こんなにハマるとは思わなかった」と大きな反響を呼びました。
また「美智留の若い時を演じている役者さんお芝居が巧い」などと、徐々に明らかになる過去の美智留と恭子の関係を好演している、河村ここあさん、中田乃愛さんにも注目が集まっています。
第6話では、原作にはないドラマオリジナルキャラであるフリーの週刊誌記者・武田良平(武田航平)が登場します。虚偽のスクープ記事を執筆し、窮地に追い込まれていた武田は、美智留(内田理央)のもとを訪れます。
そんな武田を巧みな話術で懐柔し、さらなる捏造記事を執筆させ、世間からの大きな反響を受けながら記事をどんどんエスカレートさせていく美智留。いつも冷静で落ち着いた美智留ですが、今回はこれまでにないほど、激しく感情を露わにするシーンが登場します。また恭子が泣きながら絶叫するシーンも…。
衝撃的な展開へつながる、土ドラ『嗤う淑女』第6話は、8月31日(土)23時40分より、東海テレビ・フジテレビ系で放送されます。
<内田理央×松井玲奈×中山七里 コメント>
内田:実際、ドラマ化のオファーがあったときは、どういうお気持ちだったんですか?
中山:小説を書き終えたのが、かなり前だったので、ちょっと意外な気がしました。今、オファーが来たのかと。
内田:なるほど。
中山:以前にも『嗤う淑女』の映像化の話がありましたが、ある事情で流れてしまったんです。でも、1回オファーが来たものは、必ず2回目も来るんですよ。それが、フジテレビさんということで、ドラマのフジテレビと異名もありましたので、楽しみにしていました。
内田:先日、撮影現場も見ていただきましたが、先生の感想をうかがいたいです。
松井:私たちの役の感想をね。
中山:原作で蒲生美智留は宗教団体の教祖、恭子はその信者というイメージでした。収録のときにも感じましたが、お二人ともちゃんと原作のモチーフなど細かいところまで汲(く)んでいただいているなと。それでもう安心しました。
内田:うれしいお言葉ですね。
松井:うれしいね。今、先生がおっしゃったように、誰かが何かを宗教的に信じる感覚にすごく近いんだろうなというのを無意識的に感じて恭子を演じていました。脚本がそういう流れになっているというのもありますが、原作にしっかりと色があるからこそ、脚本にもしっかり反映されているんだなと。今、先生のお話を聞いて納得しました。
松井:小説『嗤う淑女』が誕生したきっかけというのは?
中山:これは、出版社からの“悪女モノ”を書いてくれという一言ですね。“悪女モノ”と言われたときに、今までいろいろな“悪女モノ”が出ていますから、ちょっと切り口を変えようと。美智留という主人公を作ったときにサイコパスと設定しました。人間というのは、悪いことをするとき、金銭欲や物欲、感情のもつれなどが関係するじゃないですか。それが一切ない女。感情のない女。ただただ人が不幸になるのが楽しいというだけの女。そういう人間に設定しました。そういう感情のない人間なら、これだけ冷静に話ができるし、人の心も簡単にコントロールできるだろうなと思ったんです。もっと言うと、自分で偽りの感情を出すことも可能だろうなということを考えてキャラクターにしました。
内田:なるほど〜。
松井:どうですか?実際に、蒲生美智留を演じてみて?
内田:玲奈ちゃんとも原作の魅力をどう伝えるか?映像になったときに、原作とのバランスをどこまで考えたらいいのかというのを相談していたんです。原作の美智留って、本当に魅力的じゃないですか!なので、それをずっと考えていました。でも、どれが美智留の本心なのか…原作や脚本を読んでもわからなくて「これは、美智留の演技なのか?それとも本当に思っているのか?」ということを、私も探りながら演じていました(笑)。
中山:犯罪者が主人公の作品ですが、本を読み終わったときに胸くそ悪さだけが残るようではどうしようもないんですよ。やっぱり爽快感がないと。だから、爽快感を出すためにどうしたらいいかと考えて、被害者をろくでなしにすることを思いついたんですよ(笑)。
内田:(大笑い)
松井:(大笑い)
内田:発明!
中山:だから、出てくる被害者ってみんな尊敬できない人間ばっかりなんですよ。ろくでなしを成敗してくれるという形にすれば、最終的に悪女も正義の味方になるんじゃないかと。だから、爽快感は出ているんですよ(笑)。
松井:逆転の発想のヒーロー!
内田:そう!不思議とさっぱりするんですよ。爽快なんですよ。
松井:その部分もちゃんとドラマに活きていると思いました。ただ、自分の人生を破滅させられるだけではなく、みんな人生をもう一歩先に進んでいくというのは原作からの流れなんですね。
中山:実際の事件でもそうなんですが、詐欺に騙された人の話を聞くと、騙した人間のことを恨んでいない人が多いんです。「あの人は悪くないけど、私のせいでこうなってしまったんだ」と。そこはもう罠にハマっているんですけどね。そういうものを書けば、お客さんは喜んでくれるだろうなと。基本的に自分で何かを伝えたいというのはまったくなくて、とにかくお客さんに楽しんでほしいというところから、こういう作品になりました。だから、演じていただく方には、本当に悪女なんだけど、見ずにはいられない、話を聞かずにはいられないというふうに演じていただきたかった。それを、内田さんは見事に体現していただいていると思います。
松井:素晴らしい!
内田:うれしいですね〜。
松井:褒めてもらったね。よかったね〜。
内田:よかった〜。
中山:実は、脚本をいただいて拝見したときに、途中からは自分の原作というのを忘れていました(笑)。
内田:え〜!?
松井:え〜!?
内田:面白い!
中山:本当の話をいうと、書いた先から自分で忘れるんですよ。
内田:そうなんですね。
中山:自分で脚本を読んだときに「俺、こんなの書いたかなぁ〜」と思って…。
松井:生み出したら、どんどん忘れていく。
中山:新しいものを生み出すためには、古いものはとりあえず忘れたほうがいい。今、私の小説は78作あるのかな?だから、最初の話は本当に覚えていないですね(笑)。
この対談の全容は、スペシャルラジオコンテンツ「土ドラジオ 嗤わない淑女」で、現在YouTube東海テレビ公式チャンネル、Locipoで配信中です。
世間を騒がせるゴシップ系三流ライター役で武田航平が登場
第6話には、世間を騒がせるゴシップ系三流ライター・武田良平(たけだ・りょうへい/39)役で、武田航平さんが登場。
世間を騒がすスクープ記事を書いたのですが、その証言者が嘘をついていたことがわかり、廃業の危機に追い込まれます。美智留に救いを求めますが、さらに過激ででたらめな記事を書き、新たな真実を作り出すように指南され…。
<武田航平 コメント>
良い意味でクレイジー&ハードな芝居で作品を引っ張る内田理央さん。そして静と動の芝居で魅せる松井玲奈さん。このコンビ、あまりにも危険!!この2人が創る世界観…みなさんは、もう沼ってますか?
撮影スケジュールもかなり大変だったと思いますが、そんな中でも一切妥協しない姿勢が、あの美智留を作り上げたんだと思います。
僕の演じた武田良平も、内田さんと松井さんの影響をおおいに受けて…なかなか個性的に仕上がりました!この摩訶不思議な世界を楽しんでください!
<第6話あらすじ>
フリーの週刊誌記者・武田良平(武田航平)が蒲生美智留(内田理央)のもとを訪れる。武田は、虚偽の記事を執筆し窮地に追い込まれていた。ベストセラー作家が小説教室の生徒たちから盗作したことが世間を騒がせているなか、武田は生徒たちの告発がでっちあげだというスクープを出したが、誤報だったのだ。
記者生命の危機に陥っている武田に対し、美智留は「もっと過激な記事を書き、人々の心を動かして、新たな真実を作ればいいんです!」と、さらなる捏造を煽(あお)る。
美智留に指南され、武田が書き散らした盗作被害者を非難する扇情的な記事は大きな反響を呼び、捏造記事はエスカレートしていって…。
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