歌舞伎町で爆破事件!混乱する病院に響くヨウコ(小池栄子)の叫び「人殺しじゃろうが、絶対殺さん」<『新宿野戦病院』第8話完全版>

公開: 更新: めざましmedia
歌舞伎町で爆破事件!混乱する病院に響くヨウコ(小池栄子)の叫び「人殺しじゃろうが、絶対殺さん」<『新宿野戦病院』第8話完全版>

『新宿野戦病院』第8話あらすじ完全版

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ここは東洋一の歓楽街・新宿歌舞伎町。

そこに建つ聖まごころ病院では、ヨウコ・ニシ・フリーマン(小池栄子)が目を開きながら寝るという荒業を見せながら、来年の2月に行われる医師国家試験の合格を目指して、一人奮闘していた。

しかし、アメリカ育ちのヨウコには問題文の言い回しが理解できず、苦戦。

対してマユ(伊東蒼)も看護師を目指すべく、看護学校の入学試験に向けて勉強に励み、マユの彼氏・シラキも日本語の勉強に勤しんでいた。

その時、しかめ面でその場にいた岡本勇太(濱田岳)を呼ぶ白木愛(高畑淳子)。

位置情報サービスで調べた際に、自分のスマホがハプニングバーにあることが分かり、なんで行ったこともない場所に自分のスマホがあるのかと岡本に聞くが、白木は別のスマホと自分のスマホを勘違いしており、「短気は損気の白木でした~」と天然をさく裂させる。

しかし、ハプニングバーにあるスマホが夫・誠(おかやまはじめ)の物だと分かると、表情が一変。一瞬にして“まごころ”の空気が凍りつくのだった…。

怒り心頭で電卓を打つ白木に岡本が、自分の目で確かめてみたらと提案するが、白木は「誰か連れて来なさいよ!」と、声を荒げる。

仕方なく田島琢己(馬場徹)を引き連れてハプニングバーに向かう白木。鬼の形相でお店に入り、店員の制止を振り切って、個室の扉に体当たりしながら誠の名前を大声で叫ぶが、 結局、誠もスマホを見つからず、お店からつまみ出される羽目に…。

白木はそのまま帰宅。田島がタジタジになりながら聖まごころ病院へ戻ると、高峰啓介(柄本明)から誠が、呼吸器内科の医者であること、恐妻家で月のお小遣いが2万円という厳しい生活を強いられていることが明かされた。

翌日、コンカフェで働く少女・かえで(田中美久)は家出少女のサラ(夏目透羽)とリナ(安達木乃)を見つけて声をかける。男に後を付けられているため、友だちのフリをして話を合わせてほしいと頼んだ。

何とかその場をやり過ごした3人は、NPO法人「Not Alone」へ行き、南舞(橋本愛)と岡本にかえでがストーカー被害を受けていることを伝える。

ストーカーをしている男・後藤和馬(北野秀気)は、かえでが働いているコンカフェの客だった。

かえでは、指名客を増やすためにライブ配信を行った際、たまたまその配信を見ていた芸能関係者にスカウトされ、モデル事務所に所属することに。そのため、お店を来月で辞める予定になっていた。

そのことをSNSで投稿すると、後藤から脅迫じみたDMが届くようになり、お店の前で待ち伏せされたり、最寄り駅までついてきたりと、行動がエスカレートしていると言う。

事情を聞いた南は、岡本にストーカー規制法に触れていると指摘するが、岡本は逮捕できるかは後藤次第だと濁す。

その後、聖まごころ病院を訪れた岡本は、かえでがストーカー被害を受けている事情を話し、かえでの見守り隊として、高峰享(仲野太賀)、田島、横山勝幸(岡部たかし)の3人に同行してほしいと相談。

しかし、3人はお店のコンセ プト次第だと難色を示した。

岡本はお店のコンセプトを“アイドルと彼氏”の設定であることを伝え、3人の欲求を刺激しながら熱く説明するが、話を聞いていた白木は「気色悪い!生産性がない!くだらない!」と言い、真っ向から否定。

それでも結局3人とも岡本に同行し、かえでが働くコンカフェへ。

思いのほかワクワクの3人は岡本と一緒に受付で希望の女の子を指名し入店するが、パネルマジックに引っかかり、テンションがガタ落ち。そんな享の目の前にサラとリナの2人が現れ、新人キャストとしてこのお店で働きはじめたことを伝えるのだった。

岡本は見守りも兼ねて、かえでを指名したが、その視線の先には後藤の姿が…。

その頃、聖まごころ病院では、白木に気を遣って、啓介が出前を取るから一緒に食べていかないかと提案するも、旦那に作らせると言って断られてしまう。

見かねた高峰はずき(平岩紙)がそろそろ許してあげたらと一声かけるも、怒りが収まらない様子の白木はお疲れ様でしたと言い、聖まごころ病院を後にした。

一方、コンカフェでは享をはじめ、田島と横山が黒ひげ危機一髪で遊びながら、その場を全力で楽しんでいた。

3人をよそに、岡本は1人ポツンと座っている後藤に話かける。これ以上かえでに付きまとったり、コメント欄を荒らしたりしないようにと警告するが、岡本をガン無視する後藤。

そこで後藤に自身の警察手帳をこっそりと見せて、警察官であること認識させる。これ以上、警告を無視して同じことを繰り返すと公安委員会から禁止命令が出され、違反すれば逮捕することになると忠告した。

状況を理解した後藤は苦し紛れにかえでと付き合っていると伝えるが、岡本は、それはこのお店のコンセプトであって、現実の恋愛ではないと注意する。

そんな状況のなか、横山に視線を向ける1人の男性の姿が。目を合わせ、思わず一緒に乾杯しますかと誘う横山だが、なんとその男は白木の夫・誠だった。

誠は3人が聖まごころ病院で働いている医者だと知り、慌ててお店を出ようとするも、3人に阻止されてしまう。

後日、聖まごころ病院に連行された誠に、鬼の形相でスマホの位置情報がハプニングバーを示していた訳を聞く白木。

田島は、誠がハプニングバーではなくコンカフェに入り浸っていた事実と、たまたま同じビルの階違いに2つのお店が入っていたことで、スマホの位置情報がハプニングバーを示していただけだとフォローを入れる。

しかし、コンカフェに行っていたことも含めて、依然として納得のいかない表情の白木は誠に「もう離婚だな!」と言い放った。

必死に謝罪する誠に対し、聞く耳を持たない白木。横山が、総合病院の医師で毎月の小遣いが2万円は苦しすぎると同情するも、白木はなぜ小遣いが2万円になったかの理由を打ち明ける。

誠は海外のアダルトサイト閲覧中にワンクリック詐欺に引っかかってしまい、40万円も騙し取られたのだという。

すると、話を聞いていたヨウコが、2人は夜の営みをしているのかと英語を交えながらストレートに質問をぶつける。2人のぎこちない反応を見て、ご無沙汰なのを察するヨウコ。

その一部始終を聞いていたはずきは「下ネタはやめて!」と注意。夫婦にとって夜の営みはものすごく大事だと言うヨウコは、なぜ日本人はそういう話を避けようとするのかと言い返すが、はずきはアメリカと違って日本ではそんなにオープンには話さないと反論する。

すると、看護師・村木千佳(石川萌香)が白木に女性用風俗を利用するのはどうかと唐突に提案。村木は女性用風俗の経験者で、ドヤ側で太鼓判を押すのだった。

時を同じくして、NPO法人「Not Alone」では、後藤への岡本の対応に納得がいかない南が、法改正されたなら早いところ逮捕してほしいと訴えていた。

しかし、岡本は逮捕するには手続きもあるし、自分だけの判断では逮捕できないと伝える。

それでも南は拘束しないとまた同じことを繰り返すと言い、勇気を出して被害を打ち明けてくれたかえでの行動が裏目に出た時に責任を取れるのかと岡本を問い詰める。

岡本は拘束したところで反省しなければ何も変わらないと言い、お互い一歩も引かず、徐々にヒートアップしていく2人。

そんな2人のやり取りに我慢できなくなった享は、中途半端に手を差し伸べるくらいなら最初から関わらないほうがいいと言う。続けて、ボランティアは善意であって、裏目に出ることもあるし、その責任を負えないなら下手に関わらず、最初からも何もしないことが一番のボランティアなのではと南に伝えた。

「何も分かってない…」。享の発言に気持ちを抑えながら言葉を発する南。

一方で、かえではコンカフェ卒業記念としてライブ配信を行い、そこで自身のストーカー被害の状況を語る。チャットでは、かえでを心配するコメントや応援コメントが多数寄せられていたが、赤裸々に伝えすぎているかえでの配信に不安を隠せない享。

後藤もまた、そのライブ配信を視聴しており、何かを決意した表情で画面越しのかえでを見つめていた。

かえでのラスト出勤となる9月14日、午後5時05分。歌舞伎町内で大きな爆発音が。その爆発の衝撃は聖まごころ病院にも到達していた。

急いでテレビをつけると、情報番組では、すぐ近くの雑居ビルで爆発の影響による火災が起きていることが報道され、同時に救急コールが鳴り響く。

火災現場で多数の傷病者が出ており、聖まごころ病院でトリアージをお願いしたいという。さらに、50人規模の患者が運ばれてくるとの報告を受ける。

ヨウコは肩をブンブンに振り回し、現場のトリアージは消防に任せたと言い、重症患者の救命センターへの搬送準備と、それ以外の傷病患者の受け入れ体制を整えることに。

現場で野次馬がSNSに上げた動画を見た田島は、火災現場がかえでの働くコンカフェであることを告げると、岡本は急いで現場に急行した。

その後、聖まごころ病院に運ばれてくる多数の傷病者たち。ヨウコは素早くトリアージし、的確に指示を出す。

火災現場のコンカフェで働いていたサラとリナも無事に聖まごころ病院でお互いの生存を確認し、安堵。しかし、まだかえでの生存確認ができていない…。

警察は緊急会議を開き、今回のコンカフェで起きた爆発事故に事件性があると考え、SNSでのタレコミから容疑者として後藤の名前が挙がった。岡本の脳裏には南の言葉が蘇る。

時を同じくして、聖まごころ病院では、総出で傷病者の処置を行っていた。

そして、享はそのうちの1人が容疑者である後藤だとヨウコに伝える。すぐさま後藤の容体を確認し、警察に連絡する前に三次救急への搬送を指示するヨウコ。しかし、コンカフェの店長は「そんなやつ助ける必要ない!」と怒号を飛ばす。

ヨウコは店長の言葉を無視し、白木に救命センターへの連絡を急ぐように伝えるが、白木はどこも満床だと言う。このまま放っておくと後藤は多臓器不全になり、助かる命も助けられないとヨウコが訴えると、白木は誠と連絡が取れない状況にあることを涙ながらに伝えるのだった。

その時、勝どき医療センターの医師・荒井時江(ともさかりえ)が“まごころ”へやってきて、重症患者は、勝どき医療センターで対応することを伝える。

後藤の搬送を急ぐなか、人殺しを助けるのかとコンカフェの店長に言われたヨウコは「被害者じゃろうが、加害者じゃろうが、人殺しじゃろうが、絶対殺さん!」と言い放ち、重症患者を荒井に任せて、他の傷病患者の処置を進める。

その姿を間近で見たマユは、堀井に何か手伝わせてほしいと言い、看護服を手渡されるのだった。

享から後藤の搬送先が勝どき医療センターであることを聞き、急ぎ向かう岡本。勝どき医療センターで処置を受ける後藤を辛辣な面持ちで見つめる。

そして、岡本は電話で南に、あの時強引にでも逮捕していれば、こんな大事故には繋がっていなかったと伝え、責任を感じて謝罪。

その言葉を聞いた南は、かえでの搬送先の病院にいると言い、かえでが生きていることを告げる。そして、かえでの無事に安堵する岡本に、後藤が爆破事件の犯人ではないと、かえでから伝えられたことを話した。

ICUで治療中のため、話せる状態ではない代わりに、事の真相を筆談してもらったという南。その内容を読み上げようした時、後藤の意識が戻り、岡本と2人きりで話がしたいと言っていることが伝えられた。

南から筆談の内容を聞きながら、後藤のもとへ向かう岡本。

コンカフェにやってきた後藤は、店長に出入り禁止だと追い返されそうになっていたが、かえでは最後の出勤だからと言って後藤を席に通し「今までありがとう」と感謝を伝えた。

すると、後藤から今まで撮影したかえでとのチェキをテーブルに出され、処分してほしいと言われたかえで。同時に、後藤は連絡先もSNSも全て目の前で完全に削除し、そのうえで、かえでの気持ちを想像できていなかったと謝罪。

かえでもライブ配信でのことを謝罪しようとするが、後藤が言葉を遮り、これでもう他人同士だから、何も怖がらず、新しい世界で堂々と頑張ってほしいと言った。

その真っすぐな眼差しと噓偽りない後藤の言葉を信じたかえでは、最後に一緒にチェキを撮ろうと誘う。筆談の最後には、「あの時、引き止めていなければ、後藤は爆発事故に巻き込まれなかったかもしれない」と、かえでの気持ちが綴られていた。

駆け付けた岡本に、後藤はクシャクシャになった1枚のチェキを見せる。そこには2人の笑顔とともにかえでからの“ありがとう!”の文字が。

途切れ途切れの言葉で、岡本に注意されてから、自分が恥ずかしくなり、謝罪しに行ったことを懸命に伝える後藤。そして、そのまま手術室へ運ばれていくのだった。

その言葉を聞いた岡本はさまざまな思いがこみ上げる。

聖まごころ病院では、マユが田島と一緒に傷病患者の対応に励んでいた。

岡本も勝どき医療センターから“まごころ”へ駆けつけ、享を呼び出し、とりあえずは後藤とかえでが無事であることを伝える。

そして、後藤が事件の犯人ではないことを伝え、真犯人とおぼしき人物の防犯カメラの映像資料を享に見せる。そこには“I♡歌舞伎町”とプリントアウトされた黄色のTシャツを着た男が映っており、後藤とかえでのチェキにも同一人物が写り込んでいた。

そして、今まさにその男が広範囲熱傷でヨウコたちの処置を受けていることが判明する。

勝どき医療センターへの受け入れ準備OKの連絡を受け、犯人と同じく処置を受けていた重症患者の搬送準備に取り掛かるヨウコたち。

岡本と北新宿署の刑事・柳井(八十田勇一)が処置室に入り、事件の真相解明のためにも犯人に死なれては困ると伝え、先に犯人の男を搬送してほしいと願い出る。

しかし、ヨウコは犯人だから助けるなと言ったり、犯人だから死なすなと言ったり、人の命をなんだと思っているのかと激昂。

啓介も 「ド素人は引っ込んでろ!」と怒鳴り、歌舞伎町の“赤ひげ親子”を怒らせた柳井は、それ以上は何も言えず、ヨウコは、犯人の男は“まごころ”で処置すると伝えるのだった。

その後、処置を終えた犯人から語られた犯行動機は、めまいがするほど稚拙で短絡的だった。むしゃくしゃしていて、誰でもいいから殺して死刑になりたかったのだという。

傷病患者の対応を終えて、ぐったりとした“まごころ”の面々。そこに忍び足でやってくる1人の男の姿が。「ごめんくださーい」と甲高い声で登場したのは、誠だった。

『ラブライブ!』の映画を観ていて、白木からの着信に気づかなかったという。誠の無事を泣きながら喜び、抱きつく白木だった。

一方、ヨウコとともに屋上に上がった享は「世の中、理不尽で不平等だから、せめて命は平等じゃないとやってられない」と愚痴をこぼす。

そして以前、南に言われた「この社会は平等か」という質問を思い出し、その答えを「社会は平等じゃないけど、命は平等だから虚しくない」と自分の中で答えを出した。

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