自身の患者・宇田伸一(螢雪次朗)が山で命を落としたのは、自分が身体の変調を見落としたから──。
宇田の死に打ちひしがれる宮本歩(杉野遥亮)は、患者の思いに寄り添うだけでは命を救えないとの思いから、診断に対して必要以上に慎重になり、ついに院長・松澤周子(檀れい)から、しばらくMMTを休むよう命じられる。
その矢先、歩のいないMMTに山でけいれんを起こした子どもが運ばれてくるが、小宮山太(八嶋智人)たちはなかなか原因を特定することができない。
見かねた江森岳人(大森南朋)の診察で、患者が毒性のある植物を口にしたことが分かる。
江森は、MMTメンバーの山に関する知識が乏しいことを指摘し、このレベルならチームを解散したほうがいいと苦言を呈した。
さらに、山での死亡者が出たことで、県から視察に来ていた純家健一(松尾諭)も厳しい見解を示し、MMTは存続の危機に追い込まれる。
一方、村松典子(岡崎紗絵)はひょんなことから、母・聖子(池津祥子)にMMTのメンバーであることを知られてしまう。初耳の聖子は当然、典子を叱責するが、典子は意外にもそれに反発し、山岳医療への思いを吐露する。
さらに、その思いは宇田の死を経験した小宮山や掛川康二(近藤公園)のなかにも芽生えていて…。
そんなメンバーたちとは裏腹に、すっかり自信を失った歩は、仕事中に母・宮本幸恵(石野真子)から1本の電話を受ける。
電話口の幸恵はあわてた様子で、まだら認知症を抱えた父・宮本市朗(遠山俊也)の行方が分からないと告げて…。