中日ドラゴンズ×「土ドラ」が贈る、新たなスポーツエンターテインメントが誕生。鈴木伸之さん主演、土ドラ『バントマン』が放送されます。
土ドラ初のスポーツ・エンターテインメントドラマ、中日ドラゴンズが連続ドラマとタッグを組むのも初めてのこと。
鈴木伸之さんが演じるのは、、ドラゴンズのホームランバッターとして活躍するも、やがて戦力外通告を受けてしまった 元プロ野球選手・柳澤大翔(やなぎさわ・ひろと)。
鈴木さんも、中学まで地元のクラブチームで4番バッターとして活躍。撮影は、ドラゴンズの本拠地・バンテリンドーム ナゴヤでも行われ、背番号23、ドラゴンズのユニフォームに身を包み打席に立つ姿は、プロの選手と見間違うほど。何度もドームに快音を響かせています。
ヒーローがいれば、一方でそれを支えるヒーローもいる。それが、バントマン
送りバントーー自らが犠牲になって得点圏へランナーを進める野球の作戦のひとつ。 チームの勝利のために、自身はひっそりとアウトになる、一見すると地味な役回りともいえます。
しかし、野球には各ポジションで役割があり、それぞれが役目を果たすことで初めて勝利を得ることができます。それは、学校や職場、家庭でも同じこと。夢の実現やゴール達成の裏に、たくさんの支えてくれた人たちの存在があります。
野球でいえば、送りバントのような役回りをする人たちのおかげで、周りは幸せに導かれていく… このドラマでは、「誰かのスコアボードに幸せという名の得点を刻む」を信念に、 犠牲を払って周囲をサポートする陰のヒーロー“バントマン”にスポットを当て描きます。
戦力外通告を受けた主人公を待っていたのは、プロの球団ではなく一般企業。しかも、送りバントのように誰かのためにチャンスを提供する「バントマンになれ」という指示を受けます。
子どものころからヒーローとして花道を歩んできた、生粋のホームランバッターが、これまでの生き方とは真逆の、地味な“バントマンの道”を歩むことができるのか。
このドラマは、野球哲学を交えて描くオリジナルストーリー。誰かの夢や願いを叶えるため、 バントマンたちはそれぞれが置かれた状況を野球のシチュエーションに例え、作戦を立てていきます。ときにコミカルに、ときにハートウォーミングに。
土ドラ『バントマン』は、10月12日(土)スタート!毎週土曜23時40分より、東海テレビ・フジテレビ系で放送されます。
<役どころ紹介>
柳澤大翔(やなぎさわ・ひろと/33)…鈴木伸之
中日ドラゴンズに所属していた元プロ野球選手。愛知県出身。 高校3年生のとき、夏の甲子園、全国高校野球選手権大会に出場。その年のドラフト会議で中日ドラゴンズから1位指名を受け入団。地元の期待を一心に背負う。
プロ入り初ヒットが初ホームランと華々しいデビューを飾り「期待の長距離砲」と注目を集めたが、 相次ぐケガとスランプで一軍と二軍を行ったり来たり。入団から14年が立った2024年、妻が突然の病で帰らぬ人となり、9歳の息子と2人で再起を図ろうと決意を固めるが、 シーズンオフに球団から戦力外通告を受けてしまう。
自らのホームラン人生を終わらせるわけにはいかないと、 トライアウトを受けるが…。
<鈴木伸之 コメント>
小さいころの憧れはプロ野球選手で、中学2年生までクラブチームに所属して野球をしていたので、 オファーをいただいたときはワクワクもしたし、自分に務まるのかすごくプレッシャーも感じました。
どうしたらプロ野球選手に見えるのか、時間があれば練習をしています。手にマメが何度もできて、テーピングを巻かないと痛くてバットを振ることができないときもありました。
僕が演じる柳沢大翔は、とにかくバッティングに自信があって、諦めない気持ちを何よりも大切にしている人。逆に言うと、諦めが悪い男ですね。
でも、そこが憎めなくて、頑張っている姿に「私も、僕も、頑張ってみようかな?」と思わせてくれるようなキャラクターだなと思っています。
父が大の野球好きで、家ではいつもテレビの野球中継がついていました。今は、ドラマの撮影が終わるとすぐにドラゴンズの結果をチェックし、一喜一憂して…。ドラゴンズ の選手の役を演じさせもらったからこそ、これまでとはちょっと違った思いで応援しています。
好きな選手をあえて挙げるとすれば、細川成也選手ですね。野球にひたむきに向き合っているのをすごく感じます。中田翔選手が第一線で戦っている姿にもすごく力をもらっています! ケガで野球を断念した自分が、まさかドラゴンズのユニフォームを着てバンテリンドーム ナゴヤ の打席に立てるとは思ってもみませんでした。
『バントマン』は、野球愛に溢れた大人たちが、誰かのために奮闘する新しい形の作品です。 無理やり野球に絡めているところも、ドラマの面白さのひとつになっているので、見て笑ってもらえたらうれしいです。
<立浪和義(中日ドラゴンズ監督)コメント>
――鈴木伸之さんの打撃フォームはいかがですか?
鈴木さんは、さすが野球経験者ですね。バットがちゃんと内側から出ていて、きれいなスイングをしています。身長も高いし、フォームを見ても野球をやっていたことが一目でわかります。
――ドラマのテーマでもある「送りバント」について教えてください。
野球にはそれぞれ役割があるので、まずはその役割をしっか り果たさないといけません。その中でも送りバントは「決めて当たり前」と思われますが、実は一番難しいプレーです。
1点を争うタイミングでのバントは、すごく緊張します。 現役時代、特に若いときはサインが出たときはイヤでしたね。当時は、失敗すると怒られたのですごいプレッシャーでした。
――野球の魅力はどんなところにあるのでしょうか?
自分が駄目でもまわりに助けてもらえたり、仲間で力を合わせて臨むのが野球。そこがこのスポーツの魅力のひとつですね。
――ドラマはご覧になりますか?
監督になってからドラマを見ることが多くなりました。 アクションものや韓国ドラマなど、いろんなジャンルの作品を見ます。
――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
バンテリンドームで撮影をしたと聞いて、この球場でどんなプレーが展開されたのか楽しみです。 プロ野球選手は、選手生活が終わってからの人生が長いので、セカンドキャリアをどう描くのかも非常に興味があります。何より、中日ドラゴンズと連続ドラマが初めてコラボしているので、期待は大きいですね。みなさんも、ぜひ楽しみにしていただきたいと思います。
<ストーリー>
「本日のヒーローインタビューは、 決勝打がプロ初打席、初ホームランとなりました、柳澤大翔選手です!」。
「ありがとうございます。俺は、中日ドラゴンズが大好きです!」。
鮮烈デビューから14年、 中日ドラゴンズから、戦力外通告を受けた柳沢大翔(鈴木伸之)。 なんで俺がこんな目に遭うんだ… プロ野球選手ではなくなった今、すべてが虚しく思えていた。
半年前――。バンテリンドーム ナゴヤで行われたリーグ戦。途中出場した大翔に、9回裏、ノーアウト 1・2塁の場面で打順が回ってくる。 しかし、ベンチからのサインは、送りバントだった。 バントは見事成功したが、そのあとの打者は凡退、試合は負けてしまう。
記者に囲まれた大翔は、思わずこう言い放つ。「やっぱり、打ちたかったです。野球はランナーを進めるスポーツじゃない。 得点を多くとった方が勝つスポーツですから」。
「なんで隠してたの?」 妻が他界して以来、シングルファザーとして育ててきた9歳の息子には、 戦力外になったことをまだ伝えていなかった。「隠していたわけじゃない。中日は辞めるけど、野球をやめるわけじゃない」。
また満員のスタンドでホームランを打つ。あのころの輝きをとり戻してやる――大翔は、トライアウトを受けることを決める。
トライアウトで見事結果を残した大翔だったが、 何日たっても、どの球団からも獲得のオファーはなかった。 焦りを覚える大翔のもとにかかってきた、1本の電話。「ぜひ、柳澤選手と契約を交わしたいと思っています」。
喜び半分、疑問半分で電話の主のもとを訪れると、 予想外のオファーが大翔を待ち受けているのだった…。
<遠山圭介(東海テレビプロデューサー)コメント>
「犠牲バント」は、野球における大切な戦略の一つですが、ヒーローとなり得るのはチャンスメイクされた次以降を打つ打者。バントを成功させた人がヒーローとして称えられることはとても稀(まれ)です。
進んで「バントをしたい!」と手を挙げる人はほとんどいないでしょう。 ただしその人の犠牲が、チームへの貢献があってはじめて、勝利へと突き進むことが可能になるのです。
このドラマでは、そんなバントをする人に注目してみました。 多くの人が華やかなヒーロー・ヒロインになることを夢見ながら現実と戦っていると思います。仕事や家庭など、日々さまざまなことを犠牲にしながら、まわりの人のために歯を食いしばって生きている人も多いと思います。
このドラマは、全国にあふれる犠牲心を持った“隠れバントマン”のみなさんにエールを届けたい、そんな思いで制作しています。
主人公は、再び日の目を見ることを願いながら、自身のポリシーの真逆ともいえる犠牲バントの精神で、自分のためではなく他人のためにチャンスの芽を提供します。鈴木伸之さんの熱いお芝居と、 スイングの鋭さに、ぜひ注目してください。
誰もが憧れるホームランバッターやエースピッチャーだけがヒーローじゃない。 スーパーとはいえない主人公ですが、さまざまな場面で犠牲心を発揮することで周りを幸せに導き、そして自分も成長していく。
その姿は、まさに隠れたヒーローです。 普段、目立たないけれど誰かのために頑張っているすべての人へ捧げるドラマです。
<番組概要>
『バントマン』(全11回 予定)
放送日時: 10月12日(土)スタート!毎週土曜23時40分~
音楽:斎木達彦
『#コールドゲーム』(2021年/東海テレビ・フジテレビ系) 、『金田一少年の事件簿』(2022年/日本テレビ)、『VIVANT』(2023年/TBS)、 映画『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(2023年) ほか
脚本:矢島弘一
『毒島ゆり子のせきらら日記』(2016年/TBS ※向田邦子賞)、『八月の夜はバッティングセンターで。』(2021年/テレビ東京)、『風よ あらしよ』(2022年/NHK)、『やさしい猫』(2023年/NHK) 、映画『六人の嘘つきな大学生』(11月22日公開予定)
演出:
千葉行利
『ミヤコが京都にやって来た!』(2021年/朝日放送 ※東京ドラマアワード 2021 ローカル・ドラマ賞)、『隕石家族』(2020年/東海テレビ・フジテレビ系)、『#コールドゲーム』(2021年/東海テレビ・フジテレビ系)
丸谷俊平
『俺の話は長い』(2019年/日本テレビ)『コタツがない家』(2023年/日本テレビ)『ハコヅメ〜たたかう交番女子!〜』(2021年/日本テレビ)
企画:市野直親(東海テレビ)
プロデューサー:遠山圭介(東海テレビ)、 馬場三輝 (ケイファクトリー)
(敬称略)
制作協力:ケイファクトリー
制作:東海テレビ