<試写室>『嗤う淑女』最後の最後まで、そういう展開ね…だなんて高をくくらないで!くくればくくるほど衝撃度は高まる!?はず

公開: 更新: めざましmedia
<試写室>『嗤う淑女』最後の最後まで、そういう展開ね…だなんて高をくくらないで!くくればくくるほど衝撃度は高まる!?はず

 

<試写室>『嗤う淑女』第2話

うぅぅううううぅぅ・・・・今週も、すごすぎるッ!!!! (興奮)

いやー、もう、何がすごいかって、中身も物語も何もかも違うんだけど、一括りにすると“悪女”もので、その制作も演出も一緒(共テレの松木創監督!)なもんだから、どうしても比較してしまうのが、同枠の快作『リカ』との違いですよ!

まず、『リカ』の主人公・リカは、“純愛モンスター”だから、好きになった人=ターゲットのためなら、通常スピードのタクシーだって追いつけちゃうし(これ何回もこすります)、銃撃戦にだって負けないし(連ドラ版最終回参照)、映画版なんて壁に這いずり回って、空まで飛んじゃってたし…って、うん、そう、つまり、ドラマ『リカ』の体裁は、どっちかっていうと、肉体派だったわけなんですよ。

だけどだけど、この『嗤う淑女』の主人公・蒲生美智留(内田理央)ってのは、依頼人=ターゲットに対して何をしてるか?つったら、高圧的な態度をとるか、お客さんが目の前なのに足組んでるか、目をひん剥いて顔を覗き込むか、急に立ち上がって説法をはじめるか…って、うん、そう、つまり、偉そう…。じゃなかった、うん、そう、そうなの、自らは、ほぼ動かないの。動かすのは口だけ、なの。

だというのに、こうも、ものの見事に、“口だけ”、で、ターゲットを追いこめるってさ、すごすぎる!!!(とはいえ、足使いまくりで追い込んでいくリカも、嫌いなわけ、ないぜ!!?)

だって、先週を振り返ってみても、美智留のいわゆるアクションと呼ばれるものといえば、冒頭2分で、花瓶を思いっきり投げつけたくらいで(これ、衝撃的過ぎる)、自社のパンフレットを持って営業したのも、免許証を偽造したのも、偽りのキャッシュカードを直に受け取ったのも、それによって2億円を引き出したのも、何もかも、すべて、アシスタントである野々宮恭子(松井玲奈)で、自分は、ずっと偉そうにしてるだけ!!(言い方!)という、すごさ!!

で、偉そう偉そうって簡単に言うけど(僕が)、ホントの“偉そう”、なら、なんなのコイツ、で、主人公に何にも魅力を感じない話、で終わるのに、その、とてつもなく偉そうな態度には、圧倒的な説得力をまとっていて、ただの“偉そう”ではない。

いや、偉そう、ではなく、マジの、真に、偉い人=カリスマ=蒲生美智留に仕上げている、この主人公の造形のすごさ!!自分で足は一切動かしていないのに、依頼人も、アシスタントも、なんなら視聴者も全員、支配されている…この『嗤う淑女』の、圧倒的世界観!!すごすぎる!!

まだ、第2話だっていうのに、もう、この世界観ができあがり過ぎてて、楽し過ぎる!!!

はい。っというわけで(?)今週の第2話はというと…。

かわいそうな主婦・佳恵(青木さやか)に、美智留は一体どんなアドバイスをするのか!?

小説家を目指す無職の夫に悩まされる主婦・佳恵(青木さやか)が、謎のライフコンサルタント・美智留のもとへ“家計の収支バランスを改善したくて”とかなんとか、やってくるんだけど…というお話。

で、この、小説家志望の無職夫ってのが、もうホントに、登場した瞬間から気持ち悪くて(この人の主食に注目!)、仕事もしなけりゃ、小説だって書いてる感なくて、才能もなさそうで、ただただ怠惰な生活を送ってる…もんで、佳恵が困り果ててるってわけなんだけど、んなもん、美智留に相談したところで、結論は「離婚すれば?」で終わる話。

秒で終わる話なのに、美智留は美智留でも、蒲生の美智留なもんで、そこは言葉巧みに、あの手この手でとんでもない方向のアドバイスへ導いていく…といくという、前回同様のストーリーライン。

でもでも、前回の第1話と圧倒的に違うのは、前回の紗代ちゃん(小島藤子)が、仕事のストレスだのなんだのはあるにせよ、自分を良く見せたいという虚栄心から、ブランドものを買いあさり、借金をしてしまい、それをどうすればいいの?→美智留「横領すればいいのよ!(かなり意訳)」という、美智留のアドバイスが異次元なのは置いといて、紗代ちゃんにはさほど同情の余地はなかった…いくら美智留に促されて横領したとはいえ、自業自得じゃん!だったわけだけど、今回の依頼人である佳恵は、夫が無職なもんで、自分が遮二無二なって働いてる…それに対して、美智留さん、どうしよう!?という、この部分には、一切自業自得感がないこと。

そんな相手に、美智留は、一体どんなアドバイスをするのか!?前回同様、ただの非道すぎる美智留流アドバイスをしてしまったら、美智留の異次元ぶりだけが浮いちゃって、佳恵だけに猛烈に同情しちゃって、見ているこっちの善悪の感覚…おかしくなっちゃう…?ところなんだけど、さすがの『嗤う淑女』。

もう、そのバランスが、とてつもなく、絶妙で、佳恵はかわいそうなんだけど、なぜだか、そこまで、かわいそうには見えてこないという不思議。だもんで、いつも通りの異次元の美智留アドバイスに、佳恵も、視聴者も、その深みにはまっていく…という仕組み。

で、案の定の、THE美智留流アドバイスで、はいはい、そういう展開ね…。はいはい、そういう、うんうん、もう、今回のお話は読めたね!話は読めたけど、おもしろいはおもしろい!だって、このドラマは、話が読めるとか読めないとか、そういうことじゃないの!!この、圧倒的に支配された、美智留の美智留ワールドに、どっぷりと浸るのが、正解!!それこそが、このドラマの、醍醐味なの!!!

そうなの!!そうそう!!だから、佳恵も、案の定、そうやって、いつもどおり、堕ちていくんだな…。あれ?いや、だけど、え?もう終わるよ!?もう、あと、数分で終わるよ?!話終わるの!?大丈夫?え?スタッフロール流れちゃうよ?え?終わるよ?どうなるの!?え?なに、うん、え??そういうこと!?どういうこと!?そこ!?そこで、終わるの?え?え!?

えーーーーーーーーー!!!!!!!!!!??!!?!??!

という衝撃を迎えること、間違いなし!!!(ただただ叫んだだけ)

だもんで、どうかどうか、僕みたいに、最後の最後まで、こんな話…だなんて高をくくらないで、ご覧ください。いやでも、すこし油断するくらいの、高をくくって、高をくくればくくるほど、今回のお話の、衝撃度は、高まる!?はず!!!

とにかく、今週も、すごすぎる話!!!お見逃しなく!!

で、で、で、今回の佳恵が美智留に相談に来る、そのきっかけがさー。おかしすぎてさー。…ってここからだいぶ長くなりそうだし、ネタバレなので、次回、じっくり語り(合い?)ましょう!!!