『ギークス~警察署の変人たち~』第5話あらすじ完全版
<松岡茉優主演!木曜劇場『ギークス~警察署の変人たち~』登場人物・キャスト一覧>
いつもの居酒屋。
西条唯(松岡茉優)、吉良ます美(田中みな実)、基山伊織(滝沢カレン)は、尖った言動で人気を集める小鳥遊市市長・馬場園祐樹(ウエンツ瑛士)の動画を見ていた。よくバズる反面、敵も多い人物だ。
自立型老人ホームの建設を目指す馬場園は、近々、反対派議員と公開討論会を開くという。
署長・御手洗智(徳井優)の発案で、討論会までの期間、馬場園の警護をすることになった小鳥遊署。刑事課の芹沢直樹(中村蒼)たちに加え、なぜか吉良も医務係として駆り出される。
一方、西条は隣に住む安達順平(白洲迅)から花火大会に誘われていた。一度は断るが、マンションの屋上で酒を飲みながら花火を見るという安達の案に惹かれ、OKした西条。
その後、安達から再三送られてくるメッセージがいちいち気になってしまう。
馬場園の警護を行う芹沢たちは、カメラマン兼ディレクター・佐橋勝也(岩井拳士朗)による作為的な動画制作に付き合わされ、うんざりしていた。
そんななか、馬場園は現場で吉良を見つけ「元気そうだな」と声をかける。彼は元医師で、 吉良とは研修医時代の同期だったのだ。
「一緒に医療業界を変えよう」と約束した2人。しかし、どちらも今は医療の第一線から離れていた。
馬場園が事務所に戻ると、何者かが侵入した形跡があり、デスクの書類が漁られていた。書類が散乱するデスクを見つめる馬場園。その時、背後から何者かが殴りかかり…。
芹沢らの取り調べに、心当たりがありすぎると話す馬場園。現場となった事務所からは大量の指紋が採取され、西条はその鑑定に追われる。
そんな時、馬場園が避難先のホテルからいなくなってしまう。焦った芹沢らが動画チャンネルを見ると、馬場園は市内の介護施設を訪問していた。
窓辺にいる車椅子の高齢女性に声をかける馬場園。「今日は息子の誕生日だけど忙しそうで会えない」と話す女性に、馬場園は「今日は僕を息子さんだと思って」と語りかける。
介護施設に着いた芹沢は、市民を守るためにも今は動かないようにと注意するが、馬場園は意に介さない。
花火大会当日。安達からの返信がぱったりと途絶え、西条は首をかしげる。
一方、その日は馬場園の生討論会の日でもあった。準備が進む会場。芹沢はその警護から降ろされていた。
討論会の会場にいた吉良は、御手洗署長から控え室にいる馬場園へ花束を渡すよう頼まれる。そこには「Happy Birthday」のカードが。
吉良は馬場園に花束を渡し、介護施設にいた女性は母親なのかと尋ねる。馬場園は、仕事で疎遠になっているうちに認知症が進んでしまった母親へのせめてもの償いとして、高齢者用の施設を計画したことを明かした。
小鳥遊署では、交通課の共有データに不具合が見つかり、基山たちが他の部署のデータを調べていた。
ITに強いと豪語する杉田翔(泉澤祐希)が鑑識係のシステムを調べるが、3日経ってもウイルスの侵入元は特定できない。基山にお願いされ、俄然やる気になる杉田だが…。
馬場園の書類から指紋を採取していた西条は、新しい指紋を見つける。付着していたのは親指と人差し指の指紋だけだった。それを聞いた芹沢は何かをひらめき、西条を連れて部屋を飛び出す。
その頃、佐橋に誘導された馬場園と吉良は控え室を後にする。
しかし、向かった先は討論会の会場ではなく備品庫。佐橋は吉良にカッターナイフを突きつけ、馬場園にカメラをセットさせる。
馬場園のデスクを荒らした犯人は佐橋だった。
佐橋は馬場園をカメラの前に立たせて断罪すり。
2年前の市長選の際、馬場園は対立陣営の病院の医療事故について動画で厳しく指摘。その病院は閉業に追い込まれ、佐橋の親はそのせいで心中してしまった。
佐橋は馬場園にカメラの前での謝罪を命令。 馬場園の動画チャンネルを見た西条らは吉良が人質に取られていることを知り、備品室へと急いだ。
謝罪してもなお、老人用施設の重要性を説く馬場園。激昂した佐橋は吉良を突き飛ばし、馬場園にカッターナイフを振り下ろす。
その瞬間、何者かが佐橋の腕を掴んで投げ飛ばした。それは…なんと安達だった。
佐橋に手錠をかける安達を見て、呆然とする西条たち。
馬場園はすぐにカメラを起動し、犯人が逮捕されたことと自身の無事を市民に報告。小鳥遊署では、杉田がようやくウイルスの侵入元を突き止める。
その犯人として表示されたのは…西条だった。
「ウイルス供用および不正アクセスの容疑で同行願います」と、西条に冷たく言い放つ安達。2人の背後に、大輪の花火が打ち上がっていた…。