千原ジュニアがまたまた名句! 夏井先生「これが10段の俳句!」

公開: 更新: MBSコラム

7月7日放送の「プレバト!!」俳句査定は、「永世名人への道」に挑む10段・千原ジュニアが「病室の七夕竹に一礼す」句で1つ前進を獲得し、☆2つとなった。ジュニアはFUJIWARA藤本敏史へのライバル心をむき出しに「前回、フジモンが一気に2つ前進したんですよ。めちゃくちゃ離されたので、今日は☆を獲っておかないと」。狙い通りに前進を決め、「おっー! よしっ!」とガッツポーズ。夏井いつき先生は「一礼しているのは医者、看護師か? あるいは加害者かもしれない。読み手はさまざまなドラマをこの一句の奥に読み取る。これが10段の俳句なのです!」と最大級の賛辞を贈った。

森口瑤子"七夕竹の死骸"句は惜しくも現状維持、それでも夏井先生「目の付けどころはさすが!」

今回は「七夕」をお題に、名人昇格試験が行われ、名人初段の森口瑤子、6段の中田喜子、「永世名人への道」に挑む10段の千原ジュニアが登場。名人に昇格したばかりの森口は「この間、(永世名人の)村上さんから『これからが大変ですからね』って言われたんです」と明かし、ハイレベルな昇格バトルを勝ち抜くために意外な着眼点の一句を披露。

<現状維持>
屑かごにある七夕竹の死骸
    森口瑤子

「娘が小学校から七夕飾りを持って帰ってきて、屑かごに捨てたんです。キラキラな願い事の短冊がついているのに、笹がチリチリに乾いていて生命力が全くなかったんです。なんだか死んじゃっているみたいと思った時の句です」

七夕竹と死骸という意表を突く組み合わせに、ジュニアは「季語をあえて殺す。僕はすごく良いと思います」と絶賛。夏井いつき先生は「目の付け所はさすが! 飾られている七夕竹ではなく、捨てられている七夕竹を描く。良い意味で裏切っている」と評価しつつ、「問題なのは"屑かごに捨ててある"と"死骸"のバランスなんです。お子さんが持って帰ってきたのなら小さい七夕飾りかなと思うけど、死骸という比喩がやたら大げさになるんです」と指摘。

<添削後>
屑かごにある七夕かざり乾きをり

「竹にするからちょっと大きい印象が出てしまう。竹ではなく飾り。"かざり"とひらがなにすれば、子どもさんの七夕かなという気分も出せます。最後は"乾きをり"とすれば、小さな七夕飾りが屑かごに捨ててあると分かります。小さいのか、大きいのか? 今後気を付けるといいですね」

夏井先生の劇的添削を受けた森口は深くうなずいて納得。それでも「"死骸"は大きな勇気だったのですが、どうしてもチャレンジしたかったんですよね...」と挑戦に後悔はない様子だった。

千原ジュニア「今日は☆を獲っておかないと!」ライバル・フジモンを猛追

続いて、中田も「またござれ七夕さんの人の和よ」で現状維持に終わり、最後はジュニアの査定に。10段昇格後も絶好調なジュニアだが、「前回、フジモンが一気に2つ前進したんですよ。めちゃくちゃ離されたので、今日は☆を獲っておかないと!」と気合十分。

<1つ前進 ☆1つ → ☆2つ>
病室の七夕竹に一礼す
    千原ジュニア

「身内が長期間入院していたのですが、お見舞いに行った時に、看護師さんが忙しい中で短冊に『数値が下がりますように』と専門的な願いが書いてあったんです。それを見て、『本当にありがとうございます』という思いを詠みました」

森口は「最後の"一礼す"に全ての情景が見えてドキッとしました」と心に響く一句を絶賛。夏井先生から「1つ前進」が告げられると、狙い通りに☆を獲得したジュニアは「おっー! よしっ!」とガッツポーズ。

先生も「非常に印象的な俳句だったと思います!」と褒めたたえ、「あえて書かない勇気を持った一句なんです。病院や病棟だと1人の個人の印象ではなくなってしまいますよね。"病室の"誰かの願いだと分かります。そして最後の"一礼す"で人物が出てきます。医者、看護師なのか?(患者の)同僚や部下が一礼しているのか? あるいは加害者が一礼しているのかもしれない」と解説。「読み手はさまざまなドラマをこの一句の奥に読み取るわけです。これが10段の句なのです!」と最大級の賛辞を贈っていた。

     ◇

さて、次回14日のお題は・・・

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