大谷翔平が「世界一」と絶賛…岩泉ヨーグルトで赤字から大逆転 最大のウリもちもち食感は“偶然”生まれた

公開: 更新: カンテレTIMES
大谷翔平が「世界一」と絶賛…岩泉ヨーグルトで赤字から大逆転 最大のウリもちもち食感は“偶然”生まれた

 120日午後、カンテレ『ウラマヨ!』で、メジャーリーグ・ドジャースの大谷翔平選手から「世界一おいしい」と絶賛されたヨーグルトの誕生秘話を特集。赤字続きだった岩手県のメーカーが、窮地から奇跡の大逆転を果たした裏側に迫りました。

 今回の番組は「ヒット商品の裏にあった大逆転ストーリー」と題して、爆売れしたヨーグルトと旅行ガイドブックの裏側をのぞき見。そのうち、もちもち食感で人気の『岩泉ヨーグルト』を生み出したのが、人口約8千人の岩手県岩泉町にある岩泉ホールディングス・山下欽也社長です。

 山下さんは地元で生まれ育ち、地場産業の酪農に携わりたいとJAに就職。2004年に岩泉ホールディングスの前身となる岩泉乳業に入社し、工場長として勤務していた2008年、社長就任を打診されました。

 しかし当時の会社はまさに火の車。主力商品・ブランド牛乳の売れ行き不振のため創業からわずか4年で累積赤字は約3億円。経営責任を問われて社長が3人も退任し、誰も社長などやりたくない…という状況の中での就任でした。

「地元の期待に応えたいと思ったんです。町では『将来有望な会社』という位置づけでスタートしていたので、それがすぐに無くなったってことになるといけないなと。社長を引き受けたことは、家族には言わなかったですね()

 山下社長は売れづらかった高級牛乳ではなく、細々と作っていたものの需要がある加工品・ヨーグルトで勝負することを決断。売上を安定させるため、朝食ビュッフェなどで大量に使うホテル向けの業務用ヨーグルトの生産を受注し、この時に容器を紙カップやプラスチックから大容量のアルミ袋へと変更しました。

 ここで、社長も予想だにしなかった『奇跡』が起こりました。

 材料や基本的な製法は変えず、アルミの袋の中で発酵させる形に変えただけで、思いがけずヨーグルトの食感が大きく変わったのです。その時の驚きについて山下社長は「すごいもちもちしていて、スプーンですくっても落ちない。すごいものができたな!と思いましたね」と興奮気味に振り返りました。

 アルミは光や空気を通さず、いわば袋が小さなヨーグルト工場に。容器の中で長時間発酵させることで、今では代名詞にもなっている“もちもち食感”が偶然生まれたのです。その後「おいしい」というウワサは口コミで広がり、瞬く間にヒット商品に。社長就任からわずか3年で初の黒字化に成功しました。

 この仰天エピソードに、MCのブラックマヨネーズ小杉さんは「こういう大逆転ストーリーもあるんやね!」と目を丸くし、吉田さんも「気持ちいいぐらい“たまたま”やったんやな()」と運命のいたずらに驚いた様子。

 しかも、岩泉ヨーグルトの奇跡はそれにとどまりませんでした。

 スタジオにリモート出演した山下社長は、「ある日突然電話が殺到しまして、『大谷選手が世界一おいしいって言ってるぞ!』という感じで」と語り、2023年に地元出身の大スター・大谷翔平選手がインタビュー記事の中で“岩手県名物で一番のオススメ”と絶賛。それがきっかけで、売り上げがなんと7倍にまで膨れ上がったのです。

「本当にネット注文がワ~!っと入ってきて。これどうしたらいいんだろう…っていうぐらい入ってきましたね()」と高揚感を隠せず、これ以上ない大逆転ストーリーに文字通りうれしい悲鳴を上げていた山下社長だったのでした。

(関西テレビ120日(土)午後1時放送『ウラマヨ!』より)