ラーメン屋店主がネギ農家と決意の転身…“日本一のさつまいも”誕生の裏側 糖度78度はマンゴーの4倍

公開: 更新: カンテレTIMES
ラーメン屋店主がネギ農家と決意の転身…“日本一のさつまいも”誕生の裏側 糖度78度はマンゴーの4倍

 1028日午後、カンテレ『ウラマヨ!』で、日本最大級のおいもの祭典「さつまいも博2023」で日本一味わいの優れたものが選ばれる“さつまいもオブ・ザ・イヤー”に輝いた、宮崎県SAZANKAファームを特集。美味しさの裏側をのぞき見しました。

 今回の番組は「ウラマヨ!秋の収穫祭 うまいもんには苦労がある」と題し、商品化に10年かかった奇跡のマスカット等、実りの秋の“うまいもん”を紹介。中でも、9月に阪神梅田本店の催事で11千本も売り上げたのがSAZANKAファームの焼きいもです。

 一番人気は“極蜜熟成やきいも”。もともと糖度の高いさつまいも“紅はるか”を3カ月かけて熟成し独自方式の二度焼きで甘さを追求。あふれ出る蜜がたまらないまさに“極蜜”のやきいもで、100gあたり450円(税込・1本約1000円)となかなかのお値段です。

 その紅はるかを、豊かな自然に囲まれた宮崎市田野町で生産しているのが、さざんか営農組合の川越義正さん。SAZANKAファームでさつまいもを作る12軒の生産者を率いるカリスマ農家です。

 取材した日は収穫中で、まず驚いたのが土の柔らかさ。有機肥料を使用したさつまいものための土壌を開発して土の中の微生物を保護し、ミネラルたっぷりの畑で紅はるかを育てているのだそうです。宮崎市に40面ある農場全てを合わせると12ヘクタールあり、甲子園球場の約3倍の農地から年間200トン以上の紅はるかを収穫しています。

 掘ったばかりのさつまいもを焼きいもにしても糖度は20度ほどですが、“極蜜熟成やきいも”の最高糖度は78度と、なんとマンゴーの約4倍。実は「貯蔵庫」と呼ばれる超巨大な冷蔵庫で、温度管理を徹底しながら3カ月寝かせて熟成させることで糖度を爆増させているのです。

 そんな日本一のさつまいもを作るSAZANKAファームで、生産から管理までを統括する代表取締役の小浦浩二さんと、川越さんがスタジオに登場。

 12の農家とタッグを組み、農協を通さず全て自社のシステムで運営しているとの説明に、MCのブラックマヨネーズ小杉さんが「天才紅はるか集団ということですか!?」と驚くと、「そうです。間違いありません()と胸を張る小浦さん。その一方で「やっぱり大事なのは味ですので、味の追求を徹底的にやりました」と続け、成功の裏側にある苦労もにじませました。

 ここで、日本一の天才紅はるか集団を支える2人に意外な事実が判明。「もともとはネギ農家です。10年以上白ネギを作ってました」と川越さんが話すと、小浦さんも「私はラーメン屋をやっていて、店で使うネギを川越さんに作っていただいてたんです」と打ち明けました。実は2人ともさつまいもは専門外だったのです。

 ある日、小浦さんがテレビで見た紅はるかにどハマりしたのが全ての始まりだったそうで、「朝の情報番組で焼きいもが11000円してたんですよ。『こんないもがあるんだ!』とグッときて。近くだったので食べに行って、1年で約5万円分買いました()と語り、これはビジネスになる…と閃いて農家の川越さんを誘ったと明かしました。

 しかし、日本一の美味しさを実現するためには設備投資が欠かせないそうで、「だいたい合計4億円ぐらいかかっています。熟成させる貯蔵庫が大きいですね」と説明。

 小杉さんから「借り入れたお金の返済は順調ですか?」と尋ねられると、「いやぁ…今払ってるところです。今からです!」と力強く語り、“さつまいもオブ・ザ・イヤー”の称号を得て、さらなるビジネスの発展へ強い意気込みを見せた小浦さんと川越さんだったのでした。


(関西テレビ1028日(土)午後1時放送『ウラマヨ!』より)