まさに神技…カラオケ音源を1音1音作る『耳コピ職人』特殊能力すぎて日常生活で苦労「電車寝てられない」

公開: 更新: カンテレTIMES
まさに神技…カラオケ音源を1音1音作る『耳コピ職人』特殊能力すぎて日常生活で苦労「電車寝てられない」

 715日午後、カンテレ『ウラマヨ!』で、今や約6000億円もの市場規模を誇る「カラオケ」を特集。日頃、私たちが楽しく歌えている裏には業界を支えるスゴ腕職人たちがいたことが分かりました。

 今回の番組は「進化が止まらない!カラオケの裏側」と題し、本格的なアジア料理が楽しめる店や、アーティスト気分が味わえる“THE FIRST TAKE”風ルームがある店など、進化を遂げているカラオケ店等を紹介。

 そんな中、日本で初めて配信カラオケを始めたJOYSOUNDの運営会社・エクシングに取材班が潜入すると、ピアノを弾いている男性が…。

 「カラオケの曲を作っております。我々の業界では“耳コピ職人”と呼ばれております」そう話したのはエクシング制作部の金子暢大部長。実は世の中のカラオケ音源は全て金子さんのような耳コピ職人によって11音作られたもの。しかも譜面も存在しないため、CD等の音源だけを頼りに作られているのです。

 金子さんはこの道29年、1000曲を超えるカラオケ音源を作ってきたベテラン耳コピ職人。この日は、BEGINさんの「島人ぬ宝」のサビだけを歌って楽しむ『サビカラ』のために新しく音源を作っていました。

 その制作風景は凄まじく、一度音源を聴いただけで、ピアノで確認しながらさらさらと楽譜に書き起こしていきます。

 「曲を聴くとドレミファソで聴こえていまして、最初の所も『ド~ファミ~ファ ド~ファミ~ファ』というフレーズが音符で聴こえてるというところですね」と事も無げに語った金子さん。メロディーはもちろん、ベース、ドラム、三線、シンセサイザー、ギター、計6つの音を聞き分けて楽譜にします。

 次に、出来た楽譜をもとにパソコンで音符等を打ち込んでいきますが、ここでも音に細かな強弱をつけ、人間の演奏に近づけるという職人ならではのこだわりが。その理由について金子さんは「音源ではたくさんのミュージシャンが参加されて1つの曲を作ります。皆さんものすごく高い技術がございますので、そういったところを余すことなく我々も再現していきます」と話し、プロ意識の高さを垣間見せました。

 音源が完成したら、カラオケに欠かせない映像に歌詞のテロップを入れる作業。普段何気なく見ている歌詞にも、知られざる職人技が隠されていました。

 「色が変わるスピードを調整しないと、お客様がどこを歌っているか分からなくなってしまいます。実は、人間は文字を見てから言葉にするまでに時間がかかりますので、曲ピッタリにしてしまうとついていけなくなってしまうんです。ですので、少し前に表示させるということが必要になります」

 解説を踏まえてカラオケ映像を見てみると、実際に歌うタイミングより少し早く歌詞の色が変わっています。ここにも普段気付かない細かなこだわりが込められていたのです。

 ちなみに耳コピ職人は職業柄、日常生活が大変だそうで「例えば電車のベルとかも昔はジリリって鳴ってましたけど、今はメロディーですから寝てられないんですよね(笑)。コンビニでも入店音の“続き”が気になっちゃうです。何があるのかなって」と笑顔を見せた金子さん。

 今やJOYSOUNDで歌える曲は約35万曲。その裏にはこうした耳コピ職人たちの苦労と活躍があったのでした。


(関西テレビ715日(土)午後1時放送『ウラマヨ!』より)