タオルの常識覆す形状・価格に社員「1本も売れないかも…」不安はねのけ爆売れした『STTA』誕生の裏側

公開: 更新: カンテレTIMES
タオルの常識覆す形状・価格に社員「1本も売れないかも…」不安はねのけ爆売れした『STTA』誕生の裏側

 1126日午後、カンテレの『ウラマヨ!』で、タオルとしてはかなり高額ながら大ヒット中のスティック状タオル「STTA」が紹介され、その便利さにMCブラックマヨネーズ2人も思わず驚きの声を上げました。

 今回の番組は、「クイズ!〇〇しただけで大ヒットした商品の裏側」と題し、少し工夫をしただけでヒットした商品をクイズ形式で紹介。名前を変えただけで売上が17倍となった岡本の「まるでこたつソックス」や、ローソンストア100の“おかずが一品だけ”で話題の「だけ弁当」シリーズなどの開発秘話に迫りました。

 その中で登場したのが、今年2月に大阪の会社・アイオンが発売したタオル、『STTA スティックタイプ』(2750円・税込)。スティック状にしただけですぐに在庫が売り切れるという大ヒットを記録しました。

 タオルと言われなければ一見何か分からないような見た目ですが、持ち手が付いていて、先端部分は水を吸収する素材。雨で濡れた自転車のサドルを、手を濡らさず片手でさっと拭けるなど、日常にはびこる水滴ストレスを解決してくれる優れモノです。

 そんなSTTAに採用されているのは、珪藻土素材に比べ、3倍の吸水量・6倍の吸水速度だという高い吸水性を持つ素材。

アイオンマーケティング推進室の担当者:
「もともと我々が20年程前に開発した素材でして、一般のお客様に販売するのではなく、精密機器を作る工場の中で使っていただくために販売をしていました」

 

 実は、この会社は主に工場で使うスポンジなどの産業資材を開発・販売。STTAに使用されている素材は、精密機器などの水分を拭きとる工程で使用され、高い精度が求められることから、優れた素材が誕生していたのです。

 社内の人間には見慣れた“工場向けの産業資材”でしたが、初めて見た外部デザイナーが、その面白い形状や特徴に注目。思いがけず一般向けの販売を提案されたそうです。

担当者:
「『これ、いけますよ』と言われた事に対して、『マジか!』みたいな(笑)。当たり前に流れている商品というか、それは工場で使う物だろうと。一般の人がどうやって使うんですか?みたいなところからでしたね」

 今年2月、工場向け素材をそのまま切って、スティック状にしただけのタオルSTTAが誕生。しかし完成してもなお、社員たちには不安が…。

担当者:
「価格帯的に、これは本当に一般の方が受け入れてくれる物になるのかという思いがすごくて。『全く1本も売れないんじゃないか』とか…(笑)」

 そんな不安をはねのけ、発売早々およそ2カ月分の在庫が1週間で売り切れ。そして今年10月にはカバンにぶら下げて持ち歩ける、ケースに入った『STTAシートタイプ』(1320円・税込)も発売しました。

担当者:
「売れたのは非常に驚きました。形状の特徴と、拭くだけで綺麗に吸い取れるインパクトがお客様に響いたのかなと思います」

 スタジオにSTTAが登場すると、ブラマヨ吉田さんは実際に手に取ってその使いやすさに感心した様子。一方の小杉さんも「雨で自転車のサドル濡れてたら、手でジャってやって、その手をジャって拭くしかなかったですもんね(笑)」と、ふとした日常の悩みを解決できる機能性の高さに驚いていました。


(関西テレビ1126日(土)午後1時放送『ウラマヨ!』より