『あたりのキッチン!』第5話に登場する料理を紹介します。
11月11日(土)、桜田ひよりさん主演の土ドラ『あたりのキッチン!』(東海テレビ・フジテレビ系)第5話が放送されます。
本作は、自身の味覚に絶対の自信があり料理が得意なものの、コミュニケーション能力ゼロの大学3年生・辺清美(あたり・きよみ/桜田)が主人公。
「就活を前に自分を変えたい!」と定食屋さんでアルバイトを始めたことで、料理を通じて周囲の人たちと気持ちを通わせていくハートフル“グルメ”ドラマです。
清美が働く定食屋さん「阿吽」の店主・中江善次郎を渡部篤郎さんが、善次郎の一人息子で、父親に素直になれずお互いに壁を感じている高校生・中江清正を窪塚愛流さん、清美と同じ大学に通う医学生・鈴代桜を工藤美桜さんと、華やかなキャストが作品を彩ります。

第5話では、清美(桜田ひより)が幼いころに両親を亡くしたことから、清美をずっと気遣い見守ってきた叔母・辺明美(原沙知絵)が登場。
明美の突然の訪問から、家族にとっての思い出の味が紐解かれていきます。
そんなドラマに登場する料理のポイントを、放送に合わせて毎週紹介!
ドラマの料理監修を担当しているのは、東京・恵比寿の名店「賛否両論」の笠原将弘さん。笠原さんならではのアドバイスも加わった、ここでしか見られないレシピです。
第5膳 ココロもカラダもぽっかぽか やわらかな味わいの「豚汁」
根菜をたっぷり加えることで、主菜のようなボリューム感が出る「豚汁」。

日に日に寒くなるこの季節には欠かせない、心も身体も温まる一品です。基本に忠実な善次郎のレシピに対し、今回紹介するのは、柔らかな味わいの清美流の豚汁。
うま味が身体に染みわたる、あっさりした味つけが特徴です。

ポイント① 具材を炒めずに煮ることで、柔らかな食感に。
豚汁の作り方は、豚バラ肉や野菜、こんにゃくを油で炒めてから煮ることで、素材それぞれの味を引き出すのが一般的。
しかし、今回清美が選ぶのは、具材を炒めず出汁でそのまま煮るという手法です。これにより、具材全体に出汁のうま味がしっかりと染みて、味噌汁のような柔らかな食感が生まれます。

ポイント② コクを出す隠し味は、みりん
具材が柔らかくなるまで煮て味噌を溶き入れたら、最後に醤油とみりんを加えます。
醤油には香りづけの、そしてみりんにはコク出しの効果があり、品良くまろやかな味に仕上がります。
また、最後に針生姜をのせたり、兼原(遠藤健慎)のような辛い物好きには七味唐辛子を加えると、味のアクセントにもなります。

レシピの詳細は、番組サイト、公式Instagramで。
笠原将弘のもうひと手間!
私の店でも、豚汁にみりんを加えて、コクを出しています。また具材を“煮る”清美と“炒める”善次郎の間をとって、下茹でしてから炒めるという方法もあります。肉の脂が適度に落ちるので、豚バラ肉が苦手な人の口にも合うのでは?
また、季節によって入れる具材を変えてアレンジするのもおススメです。たとえば今の時期であれば、数種類のキノコを入れて仕上げに柚子の皮をのせてみたり…。
もう、想像するだけで食べたくなりますね(笑)。

土ドラ『あたりのキッチン!』第5話は、11月11日(土)23時40分より、東海テレビ・フジテレビ系で放送されます。
<第5膳 あらすじ>
「阿吽」で毎年秋から冬にかけて提供している定番メニューの「豚汁」。味見を頼まれた清美(桜田ひより)は、率直においしいと感想を伝えるが、豚汁は一年前に亡くなった妻が担当していたこともあり、善次郎(渡部篤郎)は同じ味が再現できていないと考えていた。
そんななか、何の連絡もなしに清美の伯母・明美(原沙知絵)が「阿吽」にやって来る。

アルバイトが忙しくなり、メッセージの返信が減った清美を心配し訪ねてきたのだ。子どものころのように、あれこれと世話を焼く明美を少し疎ましく思う清美は、つい感情が爆発してしまい…。
清美と桜がよく昼食を共にしているのを目撃し、友人同士であると思っていたという。「友だちだなんてとんでもない」と恐縮する清美だが、渋々兼原の提案を承諾し、桜の心中を探ろうとするが…。

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