『あたりのキッチン!』より、原作者の白乃雪さんのコメントが到着しました。
11月4日(土)、桜田ひよりさん主演の土ドラ『あたりのキッチン!』(東海テレビ・フジテレビ系)第4話が放送されます。
本作は、自身の味覚に絶対の自信があり料理が得意なものの、コミュニケーション能力ゼロの大学3年生・辺清美(あたり・きよみ/桜田)が主人公。
「就活を前に自分を変えたい!」と定食屋さんでアルバイトを始めたことで、料理を通じて周囲の人たちと気持ちを通わせていくハートフル“グルメ”ドラマです。
清美が働く定食屋さん「阿吽」の店主・中江善次郎を渡部篤郎さんが、善次郎の一人息子で、父親に素直になれずお互いに壁を感じている高校生・中江清正を窪塚愛流さん、清美と同じ大学に通う医学生・鈴代桜を工藤美桜さんと、華やかなキャストが作品を彩ります。

原作者の白乃さんは、ドイツ在住の漫画家。
放送に合わせて、このほど帰国、撮影現場を訪れました。芝居の様子やセットの感想、ドイツで日本の定食屋さんを舞台にした漫画を描くことの苦労などを聞きました。

<白乃雪 コメント>
――漫画「あたりのキッチン!」は、どのように生まれたのでしょうか?
「あたりのキッチン!」を描き始めたのは、ドイツに移住して2年目くらいの時期でした。
当時は、あまりドイツ語を話すことができず、周囲とコミュニケーションをとれずにいたんです。そんな自分と重ね合わせるように、苦手なコミュニケーションを得意な料理で行う、辺清美の物語が生まれました。
日本の食材や調味料は現地でもある程度入手できますが、なるべく現地で普通に売られているものを使いたいという思いがあって、ちらし寿司の具にゆでたカリフラワーを醤油で和えたものをのせたりしたことも…。
そうしたアレンジも、「その人に合わせて料理する」清美の姿勢に反映されているかもしれません。
――撮影現場はいかがでしたか?
「阿吽」のセットが、とても細かな部分まで作り込まれていて驚きました。「自分も、こんなふうに店内を描きたかった…」と思ったほどです。
もちろん、キャストのみなさんも、私が思い描いたキャラクターを体現してくださっています。実写ならではの強度を持った、「本物の清美と善次郎」が画面の中にいると感じました。
何より、作品全体の空気感から、みなさんが愛を持って作ってくださっていることが伝わってきましたね。

――白乃さんにとっての思い出の味は?
第1話にも登場した、鶏肉をのせたうどんでしょうか。実家でよく食べていて、母からも「あれはウチのレシピね」と言われました。
ちなみに、ドイツでこの漫画を描いていたときに、調理の所作がわからなか
ったりと苦労することがありました。そんなときは、母に頼んで調理の様子を動画に撮ってもらい、参考にしていました。
だから、ドラマに登場するレシピには、我が家の味が反映されていると思います。
――原作者として、どんな部分に注目してほしいですか?
笠原将弘さんに監修していただいてレベルアップした料理にも注目してもらいたいですし、清美の成長物語もとても丁寧に描いてもらっているので、そこも見てもらいたいですね。
この物語の主軸となるのは、料理を通して気持ちが通じ合っていくところ。思いやりの世界をしっかりと描いていただいているので、ぜひそんな部分を感じていただけたらと思います。



土ドラ『あたりのキッチン!』第4話は、11月4日(土)23時40分より、東海テレビ・フジテレビ系で放送されます。
<第4膳 あらすじ>
清美(桜田ひより)を訪ねて「阿吽」にやって来た謎の男の正体は、同じ大学に通う兼原秋斗(遠藤健慎)だった。
兼原は、キャンパスで見かけた桜(工藤美桜)に一目惚れし、仲をとりもってほしいと清美に頼み込む。

清美と桜がよく昼食を共にしているのを目撃し、友人同士であると思っていたという。「友だちだなんてとんでもない」と恐縮する清美だが、渋々兼原の提案を承諾し、桜の心中を探ろうとするが…。


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