芳根京子「早く心からの笑顔が見たい」東京で暮らすウクライナ避難民の母子の日々に

フジテレビュー!!
芳根京子「早く心からの笑顔が見たい」東京で暮らすウクライナ避難民の母子の日々に

芳根京子さんが、約9ヵ月ぶりにウクライナ避難民の母子の日々を読みます。

芳根さんは、2月26日(日)14時~放送の『ザ・ノンフィクション「たどりついた家族2 前編 ~戦火の故郷と母の涙~」』(フジテレビ/関東ローカル)の“語り”を担当。

ロシアによるウクライナ侵攻が始まって1年…。戦火のウクライナから、東京に住む家族を頼り、3人の母子がやってきました。平和な日本での暮らしのなか、幼い姉弟と母が抱えるさまざまな思い。昨年5月に放送された前作に続き、芳根さんがナレーションで寄り添います。

<【前作】芳根京子 ウクライナからの母子の脱出行に「これが現実なんだ」>

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2月5日(日)、12(日)放送の『ザ・ノンフィクション「私が踊り続けるわけ2~56歳のストリッパー物語~」』(前編・後編)は、TVerFODで無料配信中

東京の片隅で、故郷の戦火に翻弄されるウクライナ人母子

2022年5月、東京・東新宿の都営住宅で3人の親子が暮らし始めました。

「こんにちは」と日本語でスタッフに挨拶をするのは、小学校に入学して1ヵ月のレギナさん(6)。「いつ帰れるか分からないのよ」と息子のマトヴェイさん(4)に語りかけていたのは、母・マーヤさん(45)。それは、まるで、自分に言い聞かせるように…。

『ザ・ノンフィクション』で紹介されるウクライナ人母子 左から)マーヤさんとマトヴェイさん

親子はわずか2ヵ月前、戦火の中を脱出し、日本へとたどり着いたウクライナからの避難民。日本人の和真さん(35)と結婚した長女のアナスタシアさん(22)を頼って、遠く離れた日本へやってきました。

日本語も何も分からないまま、始まった東京での暮らし。レギナさんは小学校、マトヴェイさんは幼稚園へ。日本での生活になじんでいく子どもたちを見守りながら、マーヤさんは、戦火の故国に帰らなければならない理由を抱えていました。

『ザ・ノンフィクション』で紹介されるウクライナ人母子 レギナさん
『ザ・ノンフィクション』で紹介されるウクライナ人母子 レギナさん

ロシアによる攻撃は激化し、一家が暮らしていた町にもミサイルが降り注ぎ…。家族は「今は絶対にウクライナに帰ってはいけない」と説得を試みます。幼い子どもを日本に残して帰国するべきなのか。平和な暮らしの中で、マーヤさんの心は大きく揺れ動きます。果たして彼女が下した決断は…。

フジテレビュー!!では、ナレーション収録後の芳根さんにインタビュー。「(泣かずに読めるか)自信がない」ともらしていた収録の感想などを聞きました。

感情を抑え、涙に耐え「一歩引くことを意識して」

芳根京子 インタビュー>

『ザ・ノンフィクション』のナレーションを務める芳根京子

――前作から約9ヵ月ぶりにマーヤさん一家を見て、どんなことを感じましたか?

(2022年5月放送の)続編があるというのが、いいのか悪いのか、複雑な思いになりました。現在のみなさんの姿を見られるのはうれしいけど、見られないほうがよかったなっていうのをすごく感じました。

家族はみんな仲良しで一緒にいたいと思っているけど、(ウクライナへ戻れるようになり)家族一緒にいないことを願っているというのが、複雑ですよね。

(日本で)家族が一緒にいるのは、幸せな世界ではないから…。すごく考えさせられました。

――ナレーションに入る前から(泣かずに読めるか)自信がない、と話していました。心を動かされたのはどんな場面ですか?

前編の(アナスタシアさんと和真さんの)結婚披露宴からダメでした。幸せなことの裏で大変なことが起きているというのがわかっているから100%喜べないですし、複雑な感情が入り混じってしまって、見ていて苦しかったです。

とにかく、みなさん笑顔が素敵なご家族なので、早く心からの笑顔を見たいと思いながら、映像を見ていました。

――そんな中でも、前向きなシーンでは芳根さんの明るい声も聞かれました。どんなことを意識して読みましたか?

事前に映像を見ていたのですが、いつもよりも“引く”ことを意識していました。でも、みなさんが喜んでいると一緒にうれしくなるし、悲しんでいると悲しくなるし、感情が出ることはありましたが、それでも「一歩引いた目線で」ということだけ考えてやらせていただきました。

――今回、気づいたこと、知ったことはありますか?

日本に対して前向きな気持ちが芽生えていることが救いかな、と思いました。前作よりも、希望を感じられる部分がありました。状況は変わっていないけど、それでもこの家族は前を向いて進もうとしている。その姿が見られたのは、本当によかったです。

子どもたちが日本語を話せるようになっていたのも、うれしいことでした。(1年前、来日した際は)“旅行気分”だった子どもたちが、今では、あの年でもしっかり現実を受け止めて前に進もうとしているのは、見ていてとても苦しかったですが、ポジティブに考えられることもあると思います。

<ナレーションの一部を先取り紹介>

<予告動画>

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2月26日(日)14時~ 「たどりついた家族2 前編 ~戦火の故郷と母の涙~」予告

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