宮野真守『うる星やつら』アフレコが「楽し過ぎてテストから全力に」【声優FILE.】

フジテレビュー!!
宮野真守『うる星やつら』アフレコが「楽し過ぎてテストから全力に」【声優FILE.】

宮野真守さんが、『うる星やつら』の面堂終太郎役にかける思いを語りました。

出演作のことはもちろん、“声優”について語ってもらうフジテレビュー!!の連載企画「声優FILE.」。第11回は、アニメ『うる星やつら』で面堂終太郎の声を担当している宮野真守さんが登場。

海外ドラマ「私ケイトリン」の吹き替えで声優デビュー後、『DEATH NOTE』(日本テレビ系)や『機動戦士ガンダム00』(TBS系)など、アニメや吹き替え関わらず多くの話題作で声の出演をする宮野さん。

さらに、劇団☆新感線の「髑髏城の七人」Season月《下弦の月》や、ブロードウェイ・ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」、ドラマ『半沢直樹』(TBS系)などに出演し、俳優としての活動にも注目が集まっています。

現在放送中の『うる星やつら』では、桁違いの資産を持つ面堂財閥の跡取り息子・面堂終太郎役を演じている宮野さんに、役を演じるうえで心掛けていることや、声優の仕事を始めたときの思いなどを聞きました。

※取材は、初回放送前に行いました。

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神谷浩史&上坂すみれの声に焦り「うる星やつらがそこにいる!」

──今回の『うる星やつら』で宮野さんが面堂終太郎を演じることが発表されたとき、周りから何か反響はありましたか?

今作への参加が発表されたとき、僕はちょうど劇団☆新感線の舞台をやっていたので、劇団員の皆さまから「面堂やるんだって?」と声をかけていただきました。すごくうれしかったですね。

今はすでにアニメにも登場していますが、まだ面堂の声が世の中に出ていない段階から皆さまに「まもちゃんにピッタリ」と言ってもらえたことも、うれしかったです。

──改めてとなりますが、自身が面堂役をやると決まったときの心境は?

『うる星やつら』は偉大な作品で、誰もが知っている名作だし、誰の心にも残っている伝説級の作品。そこに自分が参加できるなんて思っていませんでした。

だから、オーディションの話が来たときはすごく驚いたんですけど…そもそも令和の時代に、またアニメを作るんだということにも驚きましたね。

ただ、自分にオーディションの話が来たこと自体がうれしくて、とにかくオーディションで楽しく演じたら、役を決めていただけたので、さらにうれしかったです。

アフレコに入ってからは、自分が持っている力を最大限に発揮し、全力で面堂を演じている最中でございまして、とても楽しい日々を過ごしています。

──演じるうえで心がけていることはありますか?

あまりにも(過去作で面堂の声を担当した)神谷明さんの声が偉大で、僕の頭のなかで鳴り響くんですよ。それでも神谷明さんをリスペクトしながら、自分なりの面堂を見つけなきゃいけないな、と思っています。

そのために、面堂のパーソナルな部分をしっかりと追求して演じることを心がけています。ただ面白い人ということではなくて、なぜそういう人となりになったのか。彼の出自からしっかり辿り、彼が大事にしているもの…女性への大きな愛などを膨らませた結果、コミカルになるという(笑)。

そういうところを自分なりに目指して、楽しんで演じられたらいいなと思っています。

──共演している皆さんと一緒に収録することもあるのでしょうか?

全員一緒というわけにはいきませんが、会話を交わす相手とは一緒に収録させていただいております。

あたる(神谷浩史)、ラムちゃん(上坂すみれ)、チェリー(高木渉)など、他のメンバーとも一緒になることがあり、『うる星やつら』の世界観を感じながら演じられていて、とても楽しいですね。

──アフレコで印象的だった出来事はありますか?

面堂は、第1話には登場していないのですが、自分のアフレコ前に収録済みだった音声を聞かせていただいたんです。あたるとラムの声を聞いた瞬間、本当に素晴らしくてドキッとしたことを今も覚えています。

「うわ、うる星やつらがそこにいる!」と思って、若干、僕は焦ってしまって(笑)。「やばい!」と思い…すみぺ(上坂さんの愛称)の言葉を借りるなら『うる星やつら』を“履修”し直して、アフレコに臨みました。

皆さんとの掛け合いはすごく楽しくて、テストの段階からつい全力でやってしまうんです。神谷浩史さんに「まもちゃん、テストからそんな全力でやって大丈夫?」と言われながら収録しています(笑)。

やっぱり現場で一緒にアフレコができるのはいいですね。お互いに影響し合って、「もっといい表現を」と思って臨めますから。

勉強のつもりが思わず見入ってしまう『うる星やつら』

──『うる星やつら』との出会いを聞かせてください。

テレビっ子だったので、子どもの頃はアニメからバラエティと、たくさんの番組を見ていました。『うる星やつら』も再放送だったと思いますが、よく見ていました。

──先ほど履修し直したという話もありましたが、見直したくなる魅力がありますよね。

ありますね。今回僕は、動画配信サービスで履修したのですが…便利だなと思いました(笑)。見ようと思ったときにすぐ過去作に触れられるって、すごくありがたいことですよね。

でも見始めちゃうと…自分の勉強のために見ようと思っていたのですが、面白くて、普通に楽しんでしまって。「違う、違う!面堂の勉強をするんだった!」と、途中で気づくという。

面堂がまったく関係のない回に見入っちゃって、なかなか止められなくて、大変でした(笑)。でも、それだけ面白くて魅力的な作品なんだな、と再認識しました。

──原作、過去のアニメで好きなキャラクターやシーンはありますか?

面堂終太郎の暗所恐怖症であり閉所恐怖症でもあるところが描かれるシーンは、非常に面白い。「暗いよ~、せまいよ~、こわいよ~」のセリフが印象的だと思いますが、あのシーンは子どものころから強烈な印象として僕の中にも残っていて。

実はオーディションでも、そのシーンを演じることになっていたのですが、過去の表現を見直したらめちゃくちゃ面白くて。「これを自分がやるのか」と、一瞬プレッシャーにも苛まれました。

でも実際にアフレコをし始めると、すごく楽しくて。宮野なりの「暗いよ~、せまいよ~、こわいよ~」が出ています(笑)。プロデューサーには「あれが見られて良かった」と言ってもらえたので、うれしかったですね。

──令和版ならではの『うる星やつら』の魅力は?

僕は、昭和の時代に育ってきたので「これ、これ!」感が強いのですが、今の若い世代の方にとっては昭和のギャグは新鮮に映るだろうな、と思います。

コメディ好きな人間としては、あのドタバタコメディを新しい世代に伝えることができることは、すごくうれしいですね。「本気でコメディをやるって、こういうことなんだ」ということが伝わればいいかなと思います。

──上坂さんが「今の時代では、コンプラがひっくり返るような作品」と話していましたが、そういう作品を今やるということに意味がありそうですね。

そうなんですよね。本当はもっとやりたいけど、コンプライアンスが厳しい時代なのでね。

ただ『うる星やつら』は、そこをうまく攻めてます(笑)。今は言葉狩りもありますから、原作そのままやったらオンエアができないこともあったと思いますけど、いい具合に攻めていて、面白いものをお届けできていると思います。

声優の仕事に大事なことは「真摯に向き合うこと」

──初めて声優の仕事をしたときの心境は覚えていますか?

覚えてます。もともと子役をやっていたので、いろいろな思いでマイクの前に立っていましたね。

──声優の仕事しようと思ったきっかけは?

オーディションです。子役時代はなかなかうまくいかなくて…劣等感まみれだったところにオーディション話をいただけたので、挑戦しました。そうしたら役を決めていただけて…いや、決めてもらったというより、拾ってもらった感じだったと思います。

吹き替えの作品だったのですが、右も左も分からないまま声を出して、「マイクの前で芝居をするというのはどういうことか」というのを音響監督に一から教わって。あとは、現場で先輩たちの背中を見て「ああやってやるのか」と覚えていきました。当時は必死でしたね。

ただ、テレビが大好きでしたし、自分がアニメや吹き替えの仕事ができるとは思っていなかったので、ワクワクも感じていました。一方で、実際に自分が吹き替えた作品の第1話を見たときに、めちゃくちゃ下手でがく然として。でも1年間のレギュラーだったので「お仕事がある!」といううれしさもあって。本当にいろんな感情がない交ぜになっていましたね。

――そこから約20年で、今やトップ声優ですが、仕事をするうえで大切にしていることはありますか?

真摯に向き合うことですね。30分アニメだと、アフレコの時間は3時間、4時間…今はコロナ禍でもっと短くなってきています。その時間で全力を出すためには、やはり作品や役への理解、準備、心構えがないといけないと思うんです。

ありがたいことに週に何本もアフレコすべき作品があると、1個1個がおざなりになっちゃう可能性もあります。でも、それは絶対ダメ。いろいろな役をやると頭の中の切り替えも大変ですが、そこで自分がしっかり意識持たないといけない。

ひと作品ごとに意識をしっかり構築していくことは、シンプルなようで結構難しいですが、一番大事だなと思いますね。

──作品に入るときの準備は、どのようにしていますか?

例えば面堂だったら、面堂としての説得力を持たせるためには、もらった台本以前の彼がどう生きていたのかが大事で。

次に収録する台本の話だけを勉強するというよりも、面堂のことを自分の中に充満させるようにということを考えています。そうしないと、ポッと言ったひと言が嘘になってしまいますから。

【コラム:最近、気になる“声優さん”】

山寺宏一さんですね。山寺さんとは僕が19歳の頃に出会っていて、その頃から変わらず接してくれますし、優しい方。最近またご一緒させていただく機会が増えています。

なぜ今気になってるかと言うと…いまだにガツガツしているというか。「バズりたい!」って、この前も行っていましたし(笑)、その攻めの姿勢には、本当に頭が下がりますね。

自分をアップデートさせていくということを、ずっとやってらっしゃる方で。近くにいると「自分ももっと頑張らなきゃ」と思うし、すごく気になる存在です。

撮影:山口真由子
ヘアメイク:C+Chica
スタイリング:横田勝広(YKP)

<アニメ『うる星やつら』概要>

■イントロダクション
「でもうちは、やっぱりダーリンが、好きだっちゃ。」
地球“最凶”の高校生・諸星あたると、宇宙から舞い降りた“鬼っ娘”美少女ラム。2人の出会いからすべてが始まった…!

今なお第一線で活躍する高橋留美子さんによる鮮烈のデビュー作「うる星やつら」。小学館創業100周年を記念し、選び抜かれた原作エピソードを4クールに渡ってテレビアニメ化。(第1期:2022年10月13日より2クール放送)

監督は「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」を手掛けた髙橋秀弥・木村泰大、シリーズ構成に「はたらく細胞」の柿原優子、キャラクターデザインに「おそ松さん」「映像研には手を出すな!」の浅野直之、アニメーション制作は「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ、「炎炎ノ消防隊」の david production が担当。

そして、主人公の“ダーリン”こと諸星あたると、ヒロイン・ラムという稀代のカップル役を神谷浩史さんと上坂すみれさんが演じる。大胆不敵、恋にも全力、でもどこか切なくて…あたるとラムのボーイ・ミーツ・ガールを、銀河中から集結するキャラクターたちが彩るラブコメディ。

目を見て「好き」と言えない今だからこそ届けたい。ゴージャスでタフ、クレイジーな“やつら”の青春がかけめぐる。

■作品紹介
放送:フジテレビ“ノイタミナ”ほかにて毎週木曜24時55分~放送
※放送時間は予告なく変更になる可能性がございます。

原作:高橋留美子「うる星やつら」(小学館 少年サンデーコミックス 刊)

スタッフ
監督:髙橋秀弥 木村泰大
シリーズディレクター:亀井隆広
シリーズ構成:柿原優子
キャラクターデザイン:浅野直之
サブキャラクターデザイン:高村和宏 みき尾
メカニックデザイン:JNTHED 曽野由大
プロップデザイン:ヒラタリョウ
美術設定:青木 薫
美術監督:野村正信
色彩設計:中村絢郁
CG ディレクター:大島寛治
撮影監督:長田雄一郎
編集:廣瀬清志
音楽:横山 克
音響監督:岩浪美和
アニメーション制作:david production

キャスト
諸星あたる:神谷浩史
ラム :上坂すみれ
三宅しのぶ:内田真礼
面堂終太郎:宮野真守
錯乱坊 :高木 渉
サクラ :沢城みゆき
ラン :花澤香菜
レイ :小西克幸
おユキ :早見沙織
弁天 :石上静香
クラマ姫 :水樹奈々

公式HP:https://uy-allstars.com
公式Twitter:https://twitter.com/uy_allstars
©高橋留美子・小学館/アニメ「うる星やつら」製作委員会

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