多部未華子さんが、2年前に話題となった番組の続編のナレーションを担当します。
多部未華子さんが担当するのは、10月2日(日)14時~放送の『ザ・ノンフィクション「ボクのおうちに来ませんか2~モバイルハウスと新たな家族~」』(フジテレビ/関東ローカル)。
人間関係やお金にしばられず、好きなことだけをして自由に暮らしたい…。そんな思いで、移動式の家=モバイルハウスで暮らしていたふたりの男性。あれから2年後のふたりを追ったドキュメンタリーです。
「自由」と「責任」のはざまでゆれる男たちの幸せ探し
「好きなことだけをして自由に暮らしたい」
移動式の家、「モバイルハウス」で自由な生活を謳歌していた赤井さん(33)と千隼(ちはや/30)さん。家賃の支払いに縛られることなく、山で野生動物を獲り、風呂代わりに川で水を浴びる。そんな彼らを取材した前回放送からおよそ2年。ふたりの生活に大きな変化が起きていました。
当時、「結婚はしない」と言い切っていた赤井さんに恋人ができたのです。彼女は2児を持つシングルマザー。もし彼女と結婚したら、今よりも「お金」が必要になり、「責任」も増えてしまう。迷いを振り払うように、赤井さんは子どもたちを連れて、モバイルハウスで旅に出ます。

リヤカーを改良した、1畳ほどのモバイルハウスに暮らしていた漫画家の千隼さん。今は月のほとんどを都内のマンションで過ごしています。1年前、交際していた恋人と結婚。今は、妻が暮らすマンションで漫画を描く毎日。夫婦は子どもを望んでいますが、千隼さんの月収は10万円ほどで、妻からは「もっと収入を増やしてほしい」と求められます。

漫画を描き続けたい千隼さんは、連載の仕事を得ようと出版社に掛け合うも、そう簡単にいくはずもなく、プレッシャーから逃れるように、月に数日、山中のモバイルハウスにこもっています。
愛する人と一緒にいたいけれど自由も失いたくない。「自由」と「責任」のはざまでゆれる男たちの幸せ探しを見つめました。
フジテレビュー!!では、ナレーションを終えた多部さんにインタビュー。続編の印象、モバイルハウス生活への憧れ、結婚における「責任」などについて聞きました。
今後さらにどうなっていくのか、またその先が気になる
<多部未華子 インタビュー>

――前作から2年で、続編のナレーションを担当していかがですか?
前回、この先おふたり(赤井さん、千隼さん)はどうなっていくんだろう、と思っていたのですが、時間が経った分だけ、環境も変わり、考え方にも変化があったんだな、と思いました。
前回は、正直、ちょっと異質な感じの人が現れたな、なんて思っていたんですけど(笑)、今回は新しい希望があるというか。一人で自由気ままに生きるのもいいけど、それぞれに大切な人ができて、その人たちと深く関わっていくというのはやっぱり大事なことなんだな、と感じました。
――この2年間で、ふたりのその後を想像するようなことはありましたか?
そうですね。自分が“語り”を担当させていただいた方は、「その後、どうしているんだろう」と、ふと思い出すことがあります。
今回、千隼さんは結婚をされていたし、ナルさん(赤井さん)もシングルマザーの彼女ができていた。前向きな変化がありましたが、それぞれのお相手やお子さんたちを含めて、今後さらにどうなっていくのか、またその先が気になりましたね。
――VTRはどういった目線でご覧になりますか?
今回でいうと、千隼さんの場合は、やはり奥さま目線になりますが、ナルさんの場合は、彼女はもちろん、それ以上に子どもたち目線というか、自分が子どもだったらどう思うんだろう、と考えてしまいます。今はまだ小さいけれど、これから思春期に入ったらどうなるのかな、とか。
もちろん、おふたりは責任ということを理解したうえで自由を選択して生きてきたのですから、心配になるような方向には行かない気がするんですが、子どもたちはどんどん成長していきますから、そこは少し心配に感じました。
――自由気ままに生きるモバイルハウス生活への憧れはありますか?
興味はありますけど、憧れはないです。コミュニティハウスとかも、遊びに行ったら本当に面白そうですし、そこで時間を過ごすのは素敵だと思いますが、それが生活となると私には難しいかなという。
女性は現実的な方が多いと思いますが、なかでも私はかなり現実的なほうなので(笑)。
――ご自身は、結婚に対して「責任」のようなことを考えましたか?
責任も覚悟ももちろんありましたが、そこだけを深く考えて結婚したわけではないので、それがどういうものか、と聞かれたら、言葉にするのは難しいかもしれません。
女性と男性では違うのかもしれないですし、責任について、ここまで真剣にとらえているおふたりはすごく真面目なんだろうと感じました。
――今回、映像を見て印象的だったのはどんなシーンですか?
ナルさんと子どもたちが三人で旅をするシーンですね。車で金沢まで向かう道中が印象的でした。子どもたちは、そこでナルさんの自由な生活に触れるわけですけど、その生活のペースが、子どもたちの生活とうまく両立できるのか。
そこにまた、責任・覚悟というようなことが出てきてしまいますが、浜辺を一緒に歩いたりして、幸せそうで。ずっとこういうのが続けばいいな、と感じるようなシーンがたくさんあったのが印象的でした。
――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
前回の放送をご覧になった方は続きが気になっていたと思いますので、その続編をしっかり楽しんでいただきたいです。『ザ・ノンフィクション』といえば、ハラハラさせられる回も多いですが、今回は、前向きで希望も感じられる内容で、楽しく見られると思います。
そして、見たらまた“続き”が気になるのではないでしょうか。