遠藤憲一 四畳半、借家暮らしを経験し「今は、自分の部屋があるだけで幸せ」

公開: 更新: フジテレビュー!!

遠藤憲一さんが、自身の部屋での好きな過ごし方を語りました。

現在放送中のドラマ『魔法のリノベ』(毎週月曜22時~)で、街の工務店「まるふく工務店」社長・福山蔵之介を演じる遠藤さん。

本作は、大手リフォーム会社の元エース・真行寺小梅(波瑠)が、営業成績0点のバツ2シングルファザー・福山玄之介(間宮祥太朗)とバディを組み、住宅リノベ提案という“魔法で”依頼人が抱える問題を解決し、人生を後押ししていく“人生再生!リノベーショお仕事ドラマ”です。

“凸凹営業コンビ”を優しく見守る社長を演じる遠藤さんに、共演者の印象や、自身の家に関するこだわりを聞きました。

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蔵之介は「心の中で、まだ現役という思いを持っている」

遠藤憲一 インタビュー>

──まずは、本作のオファーを受けた時の心境をお聞かせください。

リノベーションを題材にした作品というのは珍しいなと思いましたが…実は、最初はそこをあまり考えていませんでした。以前からお世話になっている方がプロデューサーを務めるということで、内容を見る前に出演を決めていたので(笑)。

その後、台本を読んで、お芝居をしていくうちに、リノベーションする家が毎回違いますし、「これは作り上げるのが大変な作品だな」と、感じるようになりました。

──改めて、演じている「まるふく工務店」の社長・蔵之介は、どんな人物でしょうか?

何かを進めるときに、単独で決めることはせず、必ずみんなの意見を聞いて進めていく人。職人も含めて、みんなが意見を言いやすい空気を作っていて、蔵之介が社長だからみんなも自由に仕事ができているんだろうなと思います。

あと蔵之介は、心の中では「まだ現役」という思いを持っているんじゃないかな、と。三男・竜之介(吉野北人)が設計図を描けるので、任せちゃえばいいんだけど、ちゃんと仕事に関わっていますし。その思いがあるからこそ、こんな格好もしているのかなと思っています(笑)。

──衣装に関しては、遠藤さんの意見も反映されているとか。

オーバーオールを提案しました。原作の蔵之介は、僕よりも小柄でかわいらしくて、個性的なスカーフをしているおじいちゃん。でも、監督はそのまんまではなく、また別のキャラクター像を作りたかったそうなんです。

それで衣装合わせのときに、いろいろな色のアロハシャツが用意されていて。でも僕、アロハシャツを着るとチンピラみたいになっちゃうから(笑)、ほかのアイテムでかわいらしさを出せないかな、と考えたときにオーバーオールを思いついて。着たことはなかったけど、柔らかい雰囲気は出せるかなと思ったので、提案しました。

息子役の間宮祥太朗は「心が安定」、吉野北人は「キラキラ」

──主演を務める波瑠さんの印象はいかがですか?

制作発表のときに、「最近セリフ覚えが悪くなって」というお話をされていてびっくりしちゃいました。以前、ご一緒したとき、セリフ覚えは得意中の得意といった印象なので。

でも、今回の台本は、セリフが出来上がってるんですよね。作品によっては、撮影現場の空気感で、ニュアンスはそのままに、自分なりにセリフを変えて言うことはあるんだけど、今回はジョーク一つとっても、そのまま言ったほうが伝わる台本になっているという。

軽いノリの言葉もきっちり覚えないといけないから、大変なのかもしれない。でも、波瑠ちゃんはきっちり覚えて演じられていますし、本当にステキな方だなと思います。

──息子役を演じる間宮祥太朗さん、吉野北人さんの印象はいかがですか?

おそらく、間宮くんは今まで僕が共演してきた男性の俳優の中で、一番心が安定してる人じゃないかなと思います。今一番忙しいときだと思うけど、いっぱいいっぱいな雰囲気は一切ないですし。

キャンプが好きだと言っていたので、自然の中に身を置くことで上手に気分転換をして仕事に来ているんでしょうね。若いのに、あの安定感はすごいなと思います。

北人くんはナイーブで、優しい子。きっとこれからいろいろな経験をして、だんだん慣れてくると思います。でも、今はそのナイーブさがとてもキラキラしていていいなと思うので、そのままでいてほしい。

僕、彼のグループ(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)のこととかは分からないけど…片寄(涼太)くんの後輩なんですよね。片寄くんとはまた違ったタイプの子だけど、すごく人気あるのがわかる気がします(笑)。

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自分の部屋に「絶対必要なもの」は…?

──本作はリノベがテーマの作品ですが、家に関するこだわりはありますか?

21歳のときに、初めて1人で住んだ家は四畳半で、共同トイレの木造アパートでした。その前は実家暮らしでしたが、借家を転々としていたので、「自分の部屋があれば最高」くらいの気持ちです(笑)。

今は、家自体も持てていますし、自分の部屋もあるので、それだけで十分幸せです。

──では、自分の部屋に「これだけは絶対に必要」というものは?

外を見るのが好きなので、外が見える窓ですね。

──例えば「自然を見たい」など、見えているとうれしい景色はなんでしょうか?

街かな。僕、高いところは苦手なんですけど、ホテルからの景色はすごく好きなんです。だから、地方に行ってホテルに泊まるとき、街が見渡せる部屋だと、いつも外を見ていますね。

自分の家の部屋でも、外が見える位置にイスを置いていて、そこで本を読んだり、音楽を聴いたり、外を眺めたりして過ごすことが多いです。あと、昨年買った机を外が見える位置に置いたので、今は机に向かっている時間も好きです。

──では、最後にドラマの後半の見どころをお願いします。

これまで小梅と「グローバルステラDホーム」久保寺(金子大地)のライバル関係が描かれてきましたが、実は久保寺の上司・有川(原田泰造)と蔵之介にも因縁があるようなんです。

ドラマの後半では、有川と蔵之介の関係性、まるふくとグローバルの関係性が見えてくると思いますし、泰造さんがどんな悪っぷりを見せてくれるのか、楽しみにしていていただきたいです。

撮影:今井裕治

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