フジ久慈暁子アナにインタビュー!文学作品の朗読で「若い紳士」をナチュラルに演じる

公開: 更新: フジテレビュー!!

久慈暁子フジテレビアナウンサーが、宮沢賢治の代表作「注文の多い料理店」の朗読にチャレンジしました。

この朗読は、フジテレビアナウンサーによる音読企画「フジテレビおうち応援プロジェクト・デジタル紙芝居」シリーズの最新作。コロナ禍でおうち時間を過ごすことが増えた家庭へ向けて、文学作品の世界観をフジテレビのアナウンサーが声でお届けします。

今回の「注文の多い料理店」は、東北出身のフジテレビアナウンサーと仙台放送のアナウンサーによるコラボ作品。作者の宮沢賢治と同じく岩手出身の久慈アナは、料理店に迷い込む「若い紳士」の一人を演じました。

フジテレビュー!!では、朗読に挑んだ久慈アナにインタビューを実施。さらに後半では、4月末にフジテレビを退社する久慈アナに、現在の心境についても教えてもらいました。

久慈アナ「若い紳士」を演じた感想は?

――「注文の多い料理店」の作品を朗読した感想を教えてください。

本番まで何度も練習しましたね。この作品って、ご存知のとおりでけっこう不気味な雰囲気があるじゃないですか。それを表現できるように注力しました。

私は「紳士」の役だったので、自分のふだんの声よりもちょっと低めのトーンを意識して、彼が化け猫に怯えている様子も声で伝えられるように努めました。

――アナウンサーの原稿読みと、今回のような朗読では、どちらが難しいと感じますか?

うーん、朗読のほうが難しいですかね。私がこの「デジタル紙芝居」に出演するのは今回で2回目ですが、やっぱり人間の役を演じる難しさは、アナウンサーではなかなか経験できないことですね。

――でも、久慈アナの“声の演技”、とてもナチュラルで素敵でしたよ。作品の世界観にとてもなじんでいました。

ほんとうですか!とても嬉しいです。

――朗読をするにあたって、自身が“演じてみたいキャラクターや役”はありますか?

私、朗読でいうと、「猫か犬」をやってみたいです(笑)。…というのも、“人の言葉をしゃべる猫や犬”って、よく登場するじゃないですか。私、ディズニーのアニメが大好きなので、そういったキャラクターに興味はありますね。

実は「ディズニー映画」の大ファン!

実は久慈アナ、ディズニー映画の大ファンであり、さらにファンタジー・SF作品もよく鑑賞するのだそう。ここからは、彼女の趣味やプライベートについても少しだけ教えてもらいました。

――自身が好きな映像作品を教えてください。

ディズニー映画でいうと「ミラベルと魔法だらけの家」は3回見ましたし、「トイ・ストーリー」も好きです。ファンタジー作品でいうと、海外ドラマの「レディ・プレイヤー1」も好きですね。

――久慈アナは“趣味が多彩”なことでも知られていますよね。いま教えてもらった作品鑑賞のお話もそうですが、自身のインスタでは油絵や刺繍の作品の写真もアップしていたり。

油絵(油塗り絵)は、アナウンサーの先輩にすすめられてからハマって、刺繍は、祖母がやっていたのを見て自分も始めました。ほかにも最近は「香り」がすごく好きで、香水とかアロマとかの勉強もしてみたいですね。

――いろいろなことに熱中している久慈アナですが、自身がいちばん好きな時間はどんなときですか?

寝る時間がいちばん好きですね(笑)。特に『めざましテレビ』を担当していた頃は、毎日“3時起き”で、朝がとても早かったので、いつも“危機感”で起きていました(笑)。

「学生の頃はこんなに毎朝早く起きていなかったので、“人間やればできるもんだな”と思いましたね…(笑)」とほほえみながら、その後もフジテレビでの思い出を語ってくれた久慈アナ。

そんな彼女は、すでに発表されているとおり、今年の4月末でフジテレビを退社予定。卒業がせまった今の率直な気持ちを聞いてみました。

フジテレビ退社に「実感が湧いてきましたね」

――フジテレビからの卒業をひかえ、心境はいかがですか?

なんというか、今まで会社を辞める実感がまったく無かったんですよ。“本当に自分から辞めるのか?”みたいな…。でも最近になってだんだんと、“寂しい”というか、実感が湧いてきましたね(※3月上旬に取材)。

この5年間、視聴者の皆さまにいつも温かくご覧いただいて、温かいコメントをいただけて、ほんとうに感謝しています。フジテレビのアナウンス室も温かい雰囲気で、仕事でもプライベートでも仲良くさせていただいて。ほんとうにお世話になりました。

フジテレビはめちゃくちゃ大好きで。子どもの頃から、毎晩フジテレビのバラエティを見て育って、朝は『めざましテレビ』を見てから学校に行く、という生活でしたね。アナウンサーを目指そうと思ったときも、やっぱりすぐに「フジテレビだ!」と頭に浮かんで、それが(入社試験を受けた)いちばんの理由です。

なので、新入社員の頃は不思議な感覚がありました。はじめて軽部真一アナに会ったときも、『あっテレビの人だ!』と思って、緊張でめっちゃドキドキしていましたよ。これまで、本当にいい経験をさせていただいたと思っています。

――徐々に卒業が近づくなか、今回の朗読は、「フジテレビアナウンサー」としてのラストのお仕事のひとつ…、ともいえそうですね。

たしかに、そうですね!今回の「注文の多い料理店」は、仙台放送のアナウンサーの皆さんと一緒に収録したのですが、私は岩手出身で、同じくフジテレビから参加した小山内鈴奈アナは青森出身なので、東北の人たち皆で仕事ができて、なんだか実家に帰った気分というか、懐かしい気持ちになりましたね。

視聴者の皆さまには、この作品の“ちょっと不気味な世界観”にどっぷり浸かっていただきたいです。ぜひお楽しみください!

編集部が「自分を表すようなお決まりのポーズってありますか?」と“無茶ブリ”すると、
少し考えたのち「これは久慈ポーズです(笑)」と久慈アナ

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