勝地涼さん主演、全編生放送のスペシャルドラマ『生ドラ!東京は24時』が放送されます。
番組ナビゲーターは、八嶋智人さん、脚本・演出を担当するのは、新進気鋭の劇作家・奥村徹也(劇団献身)さん。本作は、ドラマブロックも、完全ワンカットの生放送となります。
舞台は、深夜24時を過ぎた東京。日付が変わっても、この街は決して眠ることはありません。コンビニで働いている人、会社で残業している人、夫婦げんかをしている人、今まさに泥棒に入ろうとしている人…ときに人生が変わるドラマティックな瞬間が起こるかもしれない時間帯に生きる市井の人の物語です。

いつまでも青春にしがみつく男たちのシチュエーションコメディ
東京、24時30分すぎ。とあるカラオケ店の一室にて。座長・飯島(いいじま/勝地)率いる「劇団大崎ベイビーズ」のメンバーが結婚式でやる余興を練習しています。
本番はあした。結婚するのは、劇団のかつての看板俳優。そこに、当の新郎が駆けこんできます。そして突如「結婚をとりやめにしたい」と言い出します。
新郎から語られる新婦の衝撃的な過去。さらに、そこに新婦もやってきて、事態は予想外の展開に。
座長、劇団員、新郎、新婦。さまざまな思惑が絡まる中、結婚の行方は…。深夜のカラオケボックスでいつまでも青春にしがみつく男たちのシチュエーションコメディです。
脚本・演出を務める奥村さんは、劇団献身を主宰。2014年に劇団献身を自ら旗揚げし、2016年に劇団ゴジゲンに加入。以降、俳優としても活躍しています。
演出を担当した舞台「アルプススタンドのはしの方」(2019年)では「浅草ニューフェイス賞」を受賞。
脚本を担当した短編映像作品『利用規約の男』が、「第25回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門審査委員会推薦作品」に選出されるなど、小劇場界で今注目を集める存在です。
Twitterで視聴者参加型企画!勝地が即興でモノマネを披露
番組公式Twitterでは、視聴者参加型の企画も実施。
劇団の座長役・勝地さんにやってほしい、勝地さんが小劇場界で一世を風靡(ふうび)したという設定の“モノマネネタ”を「#(ハッシュタグ)東京は24時」「#勝地涼にやってほしいモノマネ」で募集します。
視聴者投稿から選出されたネタは、生放送のドラマ中に勝地さんに伝えられ、即興で“モノマネネタ”を披露する予定です。
放送終了後にはFODで反省会を生配信
放送終了後には、勝地さん、八嶋さんら出演者、奥村監督が生放送を振り返る、『生ドラ!東京は24時 生で大反省会SP』(3月31日25時25分~)をFODにて生配信。
興奮冷めやらぬまま、生ドラマならではのハプニングや裏話をぶっちゃけます。
配信URL:https://fod.fujitv.co.jp/title/8245
『生ドラ!東京は24時』(関東ローカル)は、3月31日(木)24時25分より、フジテレビで放送されます。
生ドラマをずっとやりたいと思っていた
<勝地涼 コメント>
――今作のオファーが来たときは、どう思いましたか?
言葉を選ばないで言うと、「とんでもない企画を考えられたな」と(笑)。
出演させていただくから言うわけではなく、生ドラマをずっとやりたいと思っていたんです。
“連続ドラマで一部シーンを生放送”というのを、かつて、いち視聴者として見たことがあり、それがすごく楽しくて。
さらに、昨年『志村けんとドリフの大爆笑物語』(フジテレビ)に出演させていただいたことで、生放送で演じることへの思いが強くなっていたので、そのタイミングでオファーをいただけたのでうれしかったです。
僕の役者デビューはドラマでしたが、15、16歳くらいから舞台を観劇するようになって、17歳のときに蜷川幸雄さんの舞台を経験させていただいて。
今の自分にとって、舞台は欠かせない存在です。そこで出会った監督や先輩たちから言われたことは「演劇で学んで、テレビに出てファンを増やして、また演劇に帰って来てほしい」ということ。
だから、今回の企画に参加させていただけてすごくワクワクしています。
また、演劇界もコロナ禍で大変な状況になっていますが、そんな中で興味を持っていただけるように、新しいチャレンジは必要なことだと思いますので、参加することができてうれしいです。
――ワンカット生放送という企画についてはいかがですか?
今回いちばん大変だなと思うのは、ワンカットという点だと思います。
今までワンカットの手法はいろいろな作品で用いられてきました。「ここ間延びしてる」「ここの表情が見たかったのに」なんて勝手なこと言っていましたけど(笑)、実際に参加する立場になると難しそうだなと感じています。
監督やカメラマンが試行錯誤してくださる中で、役者の自分たちにできることは何かということを常に考えたいです。
当然、カメラに映っていないところでは、位置どりをしたり、カメラマンを優先してよけたりする必要がでてきます。
僕が古田新太さんなど先輩方に教わっていることは「稽古してきたことをやるのが本番」ということ。
カメラの前では気持ちが繋がっているように見せながら、俯瞰(ふかん)で現場をとらえて臨機応変に対応していけることが今回のカギになると思います。
ひとりではできない、みなさんと作り上げていく共同作業なので、しっかり稽古していきたいと思います。
――初タッグとなる奥村監督の印象は?
やりたいことがたくさんある方だと思いますので、いい意味でぶつかって、腹を割ったコミュニケーションをとっていきたいです。
このドラマのカットをかけるのは奥村監督なので、お互いに信頼し合って作り上げていけたらと思います。
――台本を読んだ感想は?
面白いです!脚本や「大崎ベイビーズ」の設定資料を拝見して、奥村監督の経験、見てきた人々が描かれているのかなと感じました。
劇団を大きくするためには、外部の舞台にも出る必要があるけれど、呼ばれる劇団員と呼ばれない劇団員がいる。看板俳優が外部の舞台で忙しくて、本公演ができない。
そんな環境の中で、役者を辞める人やフリーランスになる人もいる。ひとつの劇団にもいろいろな人がいて、いろいろな人生があると思うんです。
僕は劇団に所属したことはありませんし、役者をやめようと思ったこともない。ただ13歳で今の事務所に入って、さまざまな節目のタイミングで役者を辞めていく、芸能界を去っていく人をたくさん見てきました。
だから、共感まではできないのかもしれないけれど、そういう人生に寄り添うことはできると思っています。
――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
僕としては、台本の面白さをちゃんと伝えたいです。個性豊かな役者さんがそろっているので、今の段階でも面白いけれど、それは本来の台本が持っている魅力とは違うように感じているので、稽古でいろいろ試してみたいです。
しかも今回は、ワンカット。少し不安ですけど、今回の見どころのひとつだと思いますので、ご期待いただけたらうれしいです。
生放送なので何が起こるかはわかりません。だから、ミスや細かいことはあまり気にせず、新しいことにチャレンジする気持ちを大切に臨みたいです。
<八嶋智人 コメント>
――今作のオファーが来たときは、どう思いましたか?
「フジテレビ、思いきったことをやるなぁ」と。
今、ちゃんと椅子に座ってテレビをつけて見るという習慣が減ってきたと言われています。テレビはもともとドラマも含めて全部生放送だったわけですよね。
僕ら演劇人としては、テレビドラマと生芝居というのは、すごくかけ離れていそうな気がするんだけど、それがひとつになった企画でうれしかったです。
僕は、生放送のテレビドラマに出演するのは初めての経験です。劇場で公演をしていて、それを配信生中継というのはありますけど、テレビではないですね。
僕は、ガッツリとは出演しないですけど、勝地くんはじめ、ほかの出演者のみなさんはすごいなと思います。
劇場は、お客さんが目の前にいるから、僕らは反応を感じながら演じられる。だからコロナ禍で、お客さんを入れずに劇場から配信をやったときに、結構みんなうろたえたんですよ。
でも、映像で芝居をするときはお客さんの反応がない。反応がないまま演じていくのは不安になる瞬間があると思いますけど、ランナーズハイのように、みんなが集中する瞬間があるんじゃないかなと期待しています。
今回は『FNS歌謡祭』などを担当している技術チームが担当するとうかがいましたが、不確定要素が多いものを撮っている人たちとの出会いも楽しみです。
ドラマはいろいろなことを決めて撮りますけど、生でいろいろやっていくと、どうなるかわからない。
台本通りやってと言われても、本番はどうなるか僕もわからないです(笑)。
――生放送への意気込みは?
僕は番組ナビゲーターとして、まず、冒頭に出演します。僕が失敗すると、たいしたことない番組が始まると思われそうなのがこわいですね。
勝地さんや出演者のみなさんは、すごいことに挑戦しているわけだから。そう考え出したら、もう緊張し始めてしまって。
だから、今日稽古場を少しのぞかせていただいて「俺、演劇界の先輩だぞ」みたいなマウントをとって気持ちを落ち着かせようと…実に小さい男です(笑)。
稽古場は、座長の勝地くんを中心に、それぞれのキャラクターについて「こういうパターンはどう?」「ああいうのもいいね」なんて話し合っていて、すごく健全でいい現場だなと思いました。
――勝地さんの印象は?
僕は、俳優は良いことも悪いことも、何でも経験したほうがいいと思います。
最近の勝地くんは、たくさんの経験をして、いろいろな角度から物事をとらえられるようになっているんだなぁと感じています。
すごく頼もしい存在なんですが、昔貸した水着はいつ返してくれるんだろう(笑)。
奥村監督とは、今回初めてお会いしたんですが、実は早稲田大学の演劇サークルの後輩で。今回、作品に呼んでいただけてうれしかったですね。
演劇、テレビドラマ、映画の脚本を書いて制作していらっしゃるとうかがったので、僕にも家族がいますので今後ともよろしくお願いします(笑)。
――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
あまり見たことのないことがテレビの箱の中で起こります。同じ時間を共有するというライブ感にお付き合いいただくと、見終わったあとに僕らと一緒に何かをやり遂げたなと感じていただけると思いますので、楽しみにしていただきたいです。
そして放送後は、FODで反省会を生配信でやります。ご覧いただいて「あしたも頑張ろう」と元気になっていただければうれしいですし、一緒に楽しんでいただけたらと思います!
<奥村徹也 コメント>
――今作のオファーが来たときは、どう思いましたか?
舞台とテレビドラマの境界線が限りなくゼロになる企画で、とてもワクワクしました。
テレビだからと過剰に意識することなく、普段舞台を作っている感覚の延長線上で物語を立ち上げられたらと思いました。
――勝地さん、八嶋さんの印象は?
普段、テレビ画面を通して見てきたおふたりとご一緒できて、まずとても光栄です。
勝地さんも八嶋さんも、リハーサル中のエネルギーと瞬発力が桁違いで、自分たちがどこまで食らいついていけるか。
作品を共に作る仲間でありつつ、全力で立ち向かっていきたいです。
――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
普段から、「作品はすべて誰かに見てもらうことで完成する」と思っています。特に、今回はその思いがひときわ強いです。
何が起きるかわからない、一発勝負のワンカット。ぜひテレビの前で、リアルタイムで、一緒にハラハラドキドキしてもらえたらと思います。
<『生ドラ!東京は24時』あらすじ>
深夜24時を過ぎた、東京のとあるカラオケ店の一室。飯島(いいじま/勝地)ら、中年の男たちが集まって、何やら話し合っている。
彼らは下北沢を中心に活動していた「劇団大崎ベイビーズ」のメンバーで、かつての看板俳優の結婚式で披露する余興を練習中。
いよいよ結婚式を明日に控え、「今日は時間も遅いし、帰って体を休めよう」と腰を上げた矢先、部屋に新郎が駆け込んでくる。そして突如、「結婚をとりやめにしたい」と言い出す。
理由を尋ねると、新郎は新婦の衝撃的な過去を告白。張りつめた雰囲気の中、飯島は思う。「結婚式が中止になるということは、仕上がりきったこの余興を披露できなくなってしまう。それだけは阻止したい…!」。
劇団の元座長である飯島は、この余興に“ある特別な思い”を抱いていたのだ。必死な説得を試みる飯島。
すると、新婦がやってきて、さらに意外な真相が明らかに。さまざまな思惑が絡みあい、事態は予想外の展開に――。
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