餃子専門店「中央亭」の店主、友田美千代が、店内でのルールや、家族への思いなどを、1月4日(火)放送の『セブンルール』で語った。
静岡県・沼津駅から徒歩10分の場所にある「中央亭」は、11時の開店前から、毎日行列ができる。店のメニューはライスと餃子のみ。


友田と姉、妹、さらにその娘たちに加え、長女の夫と家族総出で店を切り盛り。70年以上前に創業し、祖父母が作り出した、焼いて茹でるオリジナルの餃子を今も守り続けている。
老舗の行列店を一族で今につなぐ、「中央亭」店主・友田美千代の“セブンルール”とは?
ルール①:餃子は焼いてから茹でる
「中央亭」で提供される餃子は、三角形に整えた餃子に焼き目をつけ、熱湯で茹でるという唯一無二の逸品。仕上げにごま油をたらし、完成。
その餃子に、お客さんは「小籠包みたいに肉汁がすごい」「モチモチしてて、飲み込むまでずっと美味しい」と箸が止まらない。決まった数が売り切れたら閉店となり、この日は、まだ昼どきの午後1時前に売り切れた。

ルール②:分業で餃子を作る
店では、毎日大量の餃子を皮からタレまで全て自家製で作る。その働き方は、ひたすら餃子を焼き続ける友田、肉を包む工程の「握り」は姉の正美さん、秘伝の自家製タレを作れるのは妹・美佐江さん、と分業制にしている。そうすることで、役割がはっきりし、自分の持ち場で責任を持って取り組めるという。
こういった家族の絆により、70年続く伝統の味を守っている。
ルール③:餃子の作り方は教えない
「中央亭」の餃子の作り方は、特に先代より教えられなかったという。マニュアルやレシピは存在せず、みんな見よう見まねで身につける。
友田の長女、咲耶さんも「母が焼き続ける姿を、8年ほど見続けることで習得した」と明かした。

スタジオでは、尾崎世界観が「教えられないモノづくりがあるってすごいですね」、長濱ねるが「お母さんの横で8年見続けるって(すごい)」と感想を。YOUは「(私だったら)8分も見られない」と声をあげた。


ルール④:毎朝まかないを作る
友田の娘と姪たちは、子育ての真っ最中。そんな娘たちのために、毎朝必ずまかないを作る。娘や姪の合計8人分のまかないで、家族をねぎらう。
家族のために奮闘する姿に、スタジオのYOUは「旅芸人の座長さんみたい」、尾崎は「1日の中にいろんなドラマがありそうですね」と想像した。

ルール⑤:お客様とのやりとりは「必ず教えて」
この日は、2日前に店を訪れるも定休日だったため、再度足を運んでくれた男性が来店。2日前は姪の麻衣さんが案内したが、友田もそのやりとりを把握し、男性の来店時に謝罪した。
友田が不在のときに起きたことは、すべて報告を受け日報に記録。店を愛してくれるお客さんとの関係を大事に育んでいる。

ルール⑥:月に一度は日曜日を休む
中央亭の定休日は、毎週月曜日。しかし、家族を持つ娘たちが多いことから、半年前から月に一度、不定期で日曜日も休業日にした。それにより友田自身も余裕ができ、日曜日の夜はバドミントン、月曜日にはフラメンコと、リフレッシュの時間に当てている。

ルール⑦:お客さんの顔を見ながら餃子を焼く
祖父母の代から70年以上も続いてきた「中央亭」。老朽化が進み、建て替えは困難な状態のため友田は、新店舗への移転をすることに。代々続けてきた店舗を閉じることに罪悪感があったが、「店で働く家族の未来のために」と決断した。

「店の餃子をお客さんにずっと食べ続けて欲しい」という思いから、焼き場ではお客さんの顔を見ながら焼く。友田は、「餃子を食べながら、口が『美味しい』と動いていたりすると、『良かった。これでいいんだ』と自分の中で確認できるんです。お客さんの『美味しい』のために作ってるだけなんです」と語った。
3月に完成予定の新店舗でも、お客さんの「美味しい」が見える位置に焼き場を作る。

※記事内、敬称略。
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1月11日(火)放送の『セブンルール』では、バスケットボール選手・髙田真希に密着。昨年、女子バスケットボール日本代表として、東京オリンピックで銀メダルを獲得。チームをけん引し、歴史を塗り替える快挙を成し遂げた。20歳で日本代表に選ばれて以降、12年にわたり日の丸を背負い続けている。日本のトップ選手として君臨する彼女には、もう1つ“社長”というの顔も。バスケットボール選手・髙田真希の7つのルールとは。