12月14日(火)、ドラマ『志村けんとドリフの大爆笑物語』(12月27日放送/フジテレビ)の取材会が行われ、山田裕貴、遠藤憲一、勝地涼、加治将樹、松本岳が登壇した。
本作は、志村けんさんの半生を描いた物語。山田裕貴が志村けんさん役を演じ、いかりや長介さん役を遠藤憲一、加藤茶役を勝地涼、高木ブー役を加治将樹、仲本工事役を松本岳、荒井注さん役を金田明夫が務める。脚本・演出は、福田雄一。
「目がバッキバキだった」ドリフコント再現秘話

撮影で印象に残っていることについて、山田は「コントのシーンです。(当時の)動画を見てタイミングや位置を頭に入れて、長さんに水をぶっかける回数も話し合いながらやりました。本物にはなれないですが、皆さんの心に触れるような、(ドリフが)よみがえるような映像をお届けできるのでは」と力強くコメントした。
続けて「志村さんや加藤さんがアドリブでやられていたものを、アドリブに見せるお芝居をして、かつご本人たちのように見せなければならない。ものすごく難しかったですが、加藤さん役の勝地さんには本当に助けていただいた」と感謝。
勝地は「空き時間にいっぱい練習した、あの日が懐かしいです。自分も頑張ったつもりですが、山田くんの頑張りに助けられました」と話し、山田と初めて顔を合わせた日のエピソードを披露。
「まだ撮影に入る前、衣装合わせのときにエレベーターを降りたら、廊下に響き渡るほど大きな山田くんの声が聞こえて、その熱量に引っ張られるように楽屋へ行って。“初めまして”だったんですが、ノックもせずに入って(加藤さんの口調で)『やってるねぇ!』って」と笑顔で明かした。

加治は「福田監督から『勝地さんと山田くんが最初にコントシーンを演じたとき、山田くんの目がバッキバキだった』と聞いて(笑)。でも、撮影をするたびにコントのテンポが良くなってカッコよかった」とニッコリ。
松本も「勝地さんと山田さんのテンポがどんどん良くなっていって。コントの第一声が僕だったので、僕がミスしたらどうしよう…という緊張感がすごかったです」と打ち明けた。
遠藤は「初日の撮影が『さよならするのはつらいけど』(『ドリフ大爆笑』のエンディングテーマ)で、大勢のチアリーダーと一緒だったんですが、これは一生に一度だなと思って(笑)」と、貴重な体験に顔をほころばせた。
山田裕貴を救った、ダチョウ倶楽部・肥後克広の言葉
ドリフを演じて改めて気づいたことを聞かれると、山田はうっかりドラマのネタバレをしそうになり、司会から止められる場面も。山田は取材陣に「書かないでください!ご協力をお願いします。戦略がありますので…」と呼びかけ、笑わせた。

そして「どうやったら志村さんに近づけるか、いろいろ考えながらカメラの裏をウロウロしていたんです。そしたら、共演のダチョウ倶楽部の肥後(克広)さんが、スタッフさんを介して僕にメッセージを残してくれて。『志村さんもああやってたよ。カメラの後ろを寡黙にウロウロと。だから安心していいんだよ』と言ってくれていたそうで、安心しました」と、しみじみ。

山田の、志村さんに近づくための努力は、撮影から帰宅しても続いたそう。
「撮影から帰って家で缶ビールを飲んだりして、日に日にお酒が増えていきました。『こうやってお笑いのことを考えるから、志村さんもお酒が好きだったのかな』と思ったり。毎日ドリフの映像を見て、それ以外の動画は見ない日々を送り、今思えば『大丈夫か?』と思うほどでした。でもその感覚があったからこそ、志村さんは日々ストイックにお笑いを考え抜いて生きていたのかな、ということに気づけましたし、自分は志村さんに近づけたのかもしれない。もしかしたら僕が志村さん役に選ばれた理由は、そこにあるのかも」と、丁寧に言葉を紡(つむ)いだ。
最後に山田は「その日の嫌なことを忘れられるような、『次の日は笑って歩いて行こう』と思えるドラマになっていたらいいなと思うので、ぜひ楽しんで見てください」と締め括った。
『志村けんとドリフの大爆笑物語』は、12月27日(月)21時より、フジテレビで放送される。
公式HP:http://www.fujitv.co.jp/shimuradorifu/
公式Twitter:https://twitter.com/shimuradorifu?s=20