愛された“昭和の人情商店”の最後の日に密着!店主夫婦が迎えた感動のフィナーレとは?

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大阪府守口市で、60年にわたって地域の人たちに愛されてきた店が、2023年12月29日、その歴史に幕をおろしました。

住宅街の一角にある「かどや商店」は、昭和38年(1963年)創業。2代目店主の大槻富夫さん(66)と、妻の小百合さん(63)が夫婦で切り盛りしています。

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昭和にタイムスリップしたような懐かしい佇まい。昔のままなのは店構えだけではありません。名物のたこ焼きは6個100円。材料費は年々上がっていますが、20年以上、値上げは一切なし。消費税が上がってもずっと100円です。

【動画】かき氷も100円。いか焼きは130円。安くておいしいソフトクリームやたこせんも子どもたちに大人気。

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そんな「かどや商店」に、突然“閉店”が決まりました。以前から痛めていた小百合さんの腰に疲労骨折が見つかったのです。コルセットをつけて店に立ちますが、傷みは増すばかり。「もし歩かれへんようになったら。これ以上無理しないほうがええんかなと」。苦渋の決断をした理由を富夫さんはそう話します。

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閉店まであとわずかとなったある日、近所に住む中学3年生と小学6年生の姉妹がプレゼントを届けにきました。それは、小さいころから「かどや商店」に通ってきた2人の思いが綴られた色紙。

“おっちゃん、おばちゃんに「おかえりー」ってお話できなくなるのがさみしい”“思い出いっぱいの「かどや」、本当にありがとう!”。

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さらに店には、別れを惜しむ多くのお客さんたちから手紙が届いていました。「お手紙読んどったら、すごい涙が出て。そんなに『かどや』って愛されとったんかなみたいな」と涙ぐむ小百合さん。富夫さんも「ありがたいことや」と胸がいっぱいです。

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そして、いよいよ迎えた閉店の日。「かどや商店」には、朝からたこ焼きやいか焼きの予約注文が殺到。昼すぎには店の前に大行列ができていました。「最後に食べたい」というお客さんの気持ちに応え、夫婦そろって全力で焼き続けます。

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午後5時、営業終了。まだ名残惜しそうなお客さんたちに「欲しい人は食べてって」とソフトクリームをふるまう富夫さん。小百合さんは「やりきりました!みなさんのおかげで」と感慨深げです。店を愛するお客さんのために続けてきた“人情商店”にふさわしい、笑顔あふれる温かいフィナーレでした。

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「かどや商店」の最後の日は『newsおかえり』(毎週月曜〜金曜午後3:40〜)の特集コーナーで紹介しました。動画をABCテレビニュースの公式チャンネルで公開中!