元カレとの再会&キス、不倫相手の妻の襲来、悶えるほど愛した人との突然の別れ…。突きつけられた現実を前に、惑いが悶えへと変わる瞬間とは?/『around1/4』第7話

公開: 更新: ABCマガジン

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自分を偽って、被っていた仮面はいつか剥がれ落ち、惑いは悶えへと変わる。アラクオは、そんなことを気づかせてくれる、もしくは気づかせてくれた時期なのかもしれない。『アラクオ』第7話は、突きつけられた現実を前に、惑いに包まれていた自分の本心に向き合っていく物語だ。

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8年間一緒に過ごした元カレの健太(三宅亮輔)と会うことになった早苗(美山加恋)。長い春に終止符を打ったはずの早苗だったが、その表情には元カレの変化への期待がうかがえる。だが、同棲していた頃と何も変わっていない健太の言動に嫌気をさしていく。8年ものあいだ健太にさらけ出せずにいた自分を理解してくれる相手は誰なのか? 居酒屋での2人の何気ないやり取りから、その答えは、健太ではなかったことに気づいていく。

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不倫の恋に落ち続けている明日美(工藤遥)。不倫をしているということを自分の中で包み隠し、恋がうまくいっているように振る舞う明日美だが、実は周りがどんどん見えなくなっていた。たとえ、不倫相手・正(平岡祐太)の妻・えみ(須田亜香里)が、すぐ近くで明日美に鋭い視線を送っていても…。すでに夫の不倫の証拠を掴んでいたえみは、妊娠の喜びに浸るまもなく不倫相手である明日美に目星をつけていたのだった。えみの慟哭は、恋に恋する明日美のラブストーリーを一気に現実へと引き込んでいく。

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急転する早苗と明日美の恋も気になるところだが、「第7話」で特に印象的に描かれたのは直己(松岡広大)と瞬(阿久津仁愛)の関係性だ。人前ではクールでどこか厭世的。、仲のいい康祐からも「お前はいいよな、人に興味がなくて」と言われるほど自分を出さない直己が、瞬に対してだけ見せる悶え。そして、直己と瞬のキスは辛くて痛くて切ない。

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儚くも美しい映像で描かれていく直己と瞬の出会いと別れは、観ている人にさまざまな想いを巡らせたと思う。たとえば、1997年に公開されたウォン・カーウァイの映画『ブエノスアイレス』にたゆたう強烈な匂い――。言葉では反目し合いながらも、心はかき乱され、体を求める、そんなあらたがえない感情。『アラクオ』では直己の心情を、象徴的にあらわしていたのが、瞬の煙草「asghar」。嫌煙だったはずの直己は、瞬が自分の前から姿を消したことに気づき、煙草を握りしめる。ラストシーン、ただひとつ残された瞬の愛用品「asghar」に火をつけ、瞬との思い出とともに吸い込む直己。吐き出せば消えてしまう煙はまるで瞬と過ごした時間のようだった。

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そして、「第7話」でもう一つ用意されたラストシーン。偶然にも早苗と健太のキスを見てしまった康祐(佐藤大樹)は、これまで見せたことのない、悶えを隠しきれない表情を見せる。不意に突きつけられた現実に、自分の本心と向き合わざるをえなくなっていく康祐たちの物語は、次回以降、風雲急を告げる。

around1/4(アラウンドクォーター)』は、毎週日曜よる11時55分のドラマL枠(テレビ朝日は毎週土曜深夜2時30分)で放送中。原作は、世界累計4300万DLを突破した漫画アプリ「comico」で連載された作家・緒之の同名WEBTOON作品。

それぞれの人生と恋の分岐点で、突きつけられた現実を前に惑いは悶えに。観ているこちらもつい悶えてしまうドラマ『around1/4』を無料配信中

<ニノマエヒビキ>

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