平野康太郎アナの“甲子園への道”!高校野球実況デビューへ向け重ねた準備とは/『R→933 LP.』

公開: 更新: ABCマガジン

第105回全国高等学校野球選手権記念大会2日目の8月7日、入社2年目のABCアナウンサー平野康太郎が、この日の第3試合・英明高等学校(香川)と智弁学園高等学校(奈良)の試合で実況デビューを果たしました。

入社1年目のアナウンサーデビューの会見では、「いつか夏の甲子園決勝戦で実況ができれば」と目標を掲げていた平野アナ。ちょうど実況デビュー当日に放送された自身のラジオ番組『R→933 LP.』では、今回の実況デビューに至るまでの舞台裏を語ってくれました。

©ABCラジオ

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平野:入社した時からの目標が「スポーツ実況のデビュー」でしたので、入社してからも球場に足を運んではプレーを目の前で見て、自分なりに声を当てて実況してみることはずっとやっていたんですが、本格的に先生がついて練習を始めたのは春のことでした。

その頃には高校野球も春の近畿大会はやっていたんですけども、なかなか試合の数がないということで、プロ野球の行われる甲子園球場や京セラドーム、ほっともっとフィールド神戸などに足を運んで練習していました。

実況の先生は高野純一アナウンサーと番組でもお伝えしたことがありますが、高野さんには時に厳しく時に優しく指導していただきました。

『ABCフレッシュアップベースボール』では、阪神タイガースの試合が雨で中止になった時にオンエアが回ってくる「予備カード」というものを準備しているんですけども、京セラドームの放送席で「平野、オンエア乗らんから喋ってみていいぞ」と言っていただきまして。実際に中継風の実況練習をしたんですが、それはもうボロボロの状態から始まりました。

野球中継は目の前のボールを追うことも難しいんですが、イニングを締めるのが難しいんです。アナウンサーの中ではイニングをどう締めるかというのがなかなか鬼門といいますか、「上手く締めたな!」と思うひとつのポイントでもあります。「打ちました、ショートゴロになりました! このイニングは三者凡退でスリーアウトです。○○高校の攻撃に移っていきます」という一言が、私は言えなくて言えなくて……。たどたどしい実況になっていたんです。なんとか口を慣らすのに半年ほどかかりました。

京セラドームで実際に練習したときには、ラオウこと杉本裕太郎選手のランニングホームランに目の前で出くわしまして。ランニングホームランなんて、年に一回あるかないかというプレーだと思うんですが、実況をしゃべった時にはボールの位置もお伝えできないですし、気付いたら杉本選手もホームインしている、そんな風になっていました……。

実況デビューにもテストがありまして、アナウンス部の枝松(順一)部長、ならびに小縣さん(小縣裕介アナウンサー)、高野さんに見守っていただきながらテストをしてきました。これまた延長タイブレークの一戦でして、ノーアウト一、二塁の一打勝ち越しのチャンスから始まるという緊張感バリバリの試合でした。私は実況練習で放送席に座ると、ランニングホームランやサヨナラの機会に恵まれるようで……たくさん練習をすることができました。そのテストを経て「よし。平野、実況デビューするか」となりまして、それからまた夏に向けて練習してきました。

私たちアナウンサーは夏の甲子園で何日目のどの試合を担当するかが先に決まるんですね。私は2日目の第三試合という風に担当が振り分けられたので、この前の抽選会を見ていて、「どの高校が私のデビュー戦になるんだ!」ともう手汗いっぱいですよ。アナウンス部で先輩と一緒に前のめりになりながら、対戦カードが決まるその瞬間を見ていました。

そこからは、AERAの甲子園ブックを片手に読み込む毎日が続くんです。雑誌の両端には養生テープを貼りまして、何回めくってもテープがあるから雑誌が破れない。これが良いんだと先輩に教わりまして。この夏、この雑誌をどれだけめくることになるのか楽しみでもあり怖くもあるんですが、そうして準備を進めてきました。

高校球児にとっての一生に一度の大会をどんな風にお伝えできるのか……胸が高まって仕方ありません。ぜひABCラジオで私の実況中継をお聞きになることがありましたら、「あ、ヒラタローなんとか頑張っているな」と温かい目で、そして厳しい目線でも聴いていただいて、その感想を送っていただけると幸いです。

私のアナウンサー2年目、一番の山場がこの夏の実況デビューです。入社当時に語りました「高校野球の決勝戦で実況中継ができるようになりたい」という言葉、いま私の背中に重くのしかかっています(笑)。1年目で決勝戦だなんて、なんてことを言うんだ! と思うわけですが、その第一歩として頑張ります。

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この日の放送はradikoタイムフリーで8月14日28:59まで聴くことができます。

デビューの場となった大会2日目の第3試合・英明対智弁学園の試合は、3時間18分にも及ぶ長丁場の中、延長10回に智弁学園がサヨナラ勝ち。やはり「サヨナラの機会に恵まれる」平野アナ。練習の甲斐あってか激闘のシーソーゲームにも動じず、平野アナは約3時間半の実況中継を喋りきりました。

デビュー戦を終えた生の感想は、今後の『R→933 LP.』でお送りする予定です。夏の高校野球実況中継とあわせて、ぜひお楽しみください!