玉木宏“漣”と吉田鋼太郎“権藤”のぶつかり合いに「迫真の演技」

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玉木宏主演のドラマ『桜の塔』(テレビ朝日系、毎週木曜21:00~)の第4話が、5月6日に放送。インターネット上では、玉木演じる上條漣と、吉田鋼太郎演じる警備部長・権藤秀夫とのぶつかりあいに多くの反応があった(以下、ネタバレが含まれます)。

『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(2019年、日本テレビ系)など衝撃作を次々と手がけてきた脚本家・武藤将吾が紡ぐオリジナルストーリー。警視庁の頂点である“警視総監の座”をめぐる出世争いを軸に、野望と正義が入り乱れる究極の人間ドラマを描く。玉木が演じるのは、幼少期の“ある出来事”が火種となり、権力を手に入れることを渇望するようになった監察官・上條漣。漣の幼馴染で、正義感に燃える警視庁捜査一課の水樹爽を広末涼子が演じる。

上條漣(玉木宏)
上條漣(玉木宏)

警察官が拳銃や覚せい剤の押収品を海外のブローカーに横流ししていた事件が23年前にあった。漣の父・勇仁(岡部たかし)はそれを暴こうとして自殺に追いこまれた。

横流しに関わっていた当時の人物リストの中に、新垣広海(馬場徹)の父で警察庁長官の広克の名前が記されていた。ショックを受けた新垣は、漣に父親の手帳を渡す。彼の父は“シロ”で、横流ししていた件は後から知ったという。その手帳には、横流しに関わっていた人物の名が記されていた。その人物の名は予想通り、権藤だった。

直接話を聞きにいく漣。手帳には勇仁と権藤が会ったと書かれており、何を話したのか問い詰めるが、あくまで黙秘を貫く。漣は目に涙を浮かべながら、なぜ自分を残して父は自殺をしなければならなかったのか。公にするつもりはなく真実が知りたいのだと訴えた。「私はあなたの正義を信じます」。そんな漣の言葉に、過去に勇仁から言われた言葉をだぶらせる権藤。そこで観念し、事件の真相を語っていった。

水樹爽(広末涼子)、上條漣(玉木宏)
水樹爽(広末涼子)、上條漣(玉木宏)

横流しで金を受け取っていたのは上司連中で、自分は受け取ったことがないが、見て見ぬふりをしていたという。漣から「それも同罪なんじゃないですか?」と追求されると、勇仁からも同じことを言われたと回顧。当時、勇仁から刑事のイロハを教えてもらっていた権藤は、横流しの事実を公表しようとしていた勇仁を説得するよう上司から命じられていた。

自殺する直前、勇仁は権藤に「俺たち警察官が正義を見失っちゃいけないんだよ」「今からでも遅くはない。俺はお前の正義を信じる」と言われていた。それでも権藤は考えを改めることがなかった。彼は警察を守るために告発しなかったのだ。

権藤勝利(新原泰佑)、権藤秀夫(吉田鋼太郎)
権藤勝利(新原泰佑)、権藤秀夫(吉田鋼太郎)

「公にすることだけが正義じゃない」「そんなの詭弁ですよ!」「お前何も分かっていないよ! 組織を守ることが、秩序を保つことが、どれだけの矛盾をはらんでいることか。その中で一貫する正義なんて存在しないんだよ!」。そうして言い争う中、漣は「その言葉、息子さんの前でも言えますか?」と扉を開ける。そこには、彼の息子・勝利(新原泰佑)が立っていた。権藤は、勇仁のある言葉を思い出して……。

ネット上では権藤と漣のやりとりに「迫真の演技」「1部クライマックスに向けてジェットコースターのよう」「演技が凄すぎ」との声があった。

次週5月13日の放送で第1部完結。漣は、父を自殺に追い込んだ人物の告発材料をあぶりだすため奔走する。

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