高畑充希演じるサクラの心揺さぶる行動力がアツい!じいちゃんのエールも話題に『同期のサクラ』

高畑充希が主演を務め、2019年に放送されたドラマ『同期のサクラ』(日本テレビ系)が、在京民放5社(日本テレビ、テレビ朝日、TBSテレビ、テレビ東京、フジテレビ)が運営する民放公式テレビポータル「TVer」にて期間限定で無料配信されている。

「私には夢があります」

これは高畑演じる北野サクラの台詞だ。

離島生まれのサクラは、感情を表に出さないためつかみどころがなく、他人との距離が異常に近い。今の時代には少なくなった“忖度をしない”性格で、違和感を持つと「スーッ」という息遣いと共に、相手が誰であろうと本音を吐露する“変わった”人だ。そのため、同期の月村百合(橋本愛)、木島葵(新田真剣佑)、清水菊夫(竜星涼)、土井蓮太郎(岡山天音)や先輩社員は彼女の言動に振り回されていく。

サクラの夢は地元の島に橋をかけること。台風の中、島では治せない病気にかかった母親のため、父親が無理やり船を出すと、そのまま流されて帰らぬ人に……。一人で育ててくれた祖父・柊作(津嘉山正種)が生きているうちに、島に橋をかけるのが彼女の願いだ。

しかし、サクラは忖度をしないばかりに、さまざまな人とぶつかってしまう。人間関係や仕事、そして自分の思い通りに生きる難しさに何度もなんどもぶち当たる。そのたび、彼女は“じいちゃん”にFAXで悩みを吐露。すると、じいちゃんは達筆な字で必ず「大切なのは『勝ち』より『価値』だ」「人生で一番辛いのは自分にウソをつくことだ」「本気で叱ってくれるのが本当の友だ」と指針となるエールを返してくれる。サクラは、祖父の言葉を胸に次なる行動を起こしていく。放送当時、このじいちゃんの言葉は、視聴者に大きな希望を与え、話題となった。

本作を視聴する際に大事なのは、彼女の空気の読めない言葉の奥にある“意図”を読み取ることにある。彼女の言葉は真っ直ぐで、時には違和感を持つかもしれない。だが、その裏には必ず人間味ある愛情が隠れていることを汲み取ってほしい。今の時代、いや、どんな時代でも“変わった人”扱いされるかもしれないサクラの言葉は、表現の仕方が違うだけで、人々に良い影響を与える希望を授けてくれているのだ。

話が進むうちに、さまざまな試練がサクラを待ち受ける。もしかしたら、見ていて苦しくなるかもしれない、目を背けたくなるかもしれない。でも、必ず最後まで見てほしい。“夢”を背負ったサクラが過酷な状況を乗り越えていくシーンは、見る人の心を揺さぶってくれるからだ。

……ふと思う。コロナ禍で満足に仕事に打ち込めなかった2020年。もし同期にサクラがいたら、僕たちにどんな言葉をかけてくれていただろうか? 不器用だけど真っ直ぐな希望を与えてくれるだろうか?

まだまだ先が見えない2021年の幕開けになりそうだけど、サクラやじいちゃんの言葉があれば乗り越えられそうな気がする。

(文・浜瀬将樹)