タモリ、職人の途方もない努力に絶句…「世界の有田焼」を生み出した奇跡とは?『ブラタモリ』

公開:

街歩きの達人タモリが“ブラブラ”歩きながら知られざる街の歴史や人々の暮らしに迫る『ブラタモリ』(NHK総合、毎週土曜19:30~)。10月27日の放送は、前週に引き続き、タモリと林田理沙アナウンサーが、佐賀・有田町を訪れる。

大型連休の陶器市には100万人以上を集める焼き物の町で、日本の磁器発祥の地でもある有田町。江戸時代にはヨーロッパ貴族の間でも大ブームを巻き起こし、現在まで「世界の有田焼」の産地として知られている。

そのきっかけは、400年近い歴史をもつ「柿右衛門窯」、途方もない手間ひまを要する絵の具で作られる「赤絵」、そして陰の立て役者・「碍子(ガイシ)」。今回、タモリがそれらに触れながら、最高の焼き物作りにゼロから挑んだ人々の知恵と工夫に迫っていく。

まず、タモリは国の重要無形文化財・「柿右衛門窯」へ。余白を生かして磁器の白さを引き立て、美しい絵付けで彩る「柿右衛門様式」という独特の絵柄を生み出し、世界に飛躍するきっかけを作った場所だ。

今回は特別に、15代酒井田柿右衛門さんの案内で、制作現場を拝見することに。真っ白でデリケートな粘土を器の形にしていく、江戸時代から続く熟練のろくろ技や、美しい色を器につける「赤絵」を生み出すハイレベルな絵付けの技術などを目撃する。また、最高の職人たちを取りまとめる総合プロデューサーともいえる柿右衛門さんの仕事場にもおじゃまし、創作の秘密に迫る。

かつて赤絵職人が集まっていた「赤絵町」で、今も極上の絵の具を作り出している職人にも直撃。完成に10年もかかるという、職人たちの並々ならぬ努力を知り、タモリは絶句する。

また、明治以降も世界的な評価を浴びた有田焼だが、その意外なサポーターが電線に取り付けられる絶縁体「碍子」だという。その理由とは? 人間の知恵と工夫と努力が生み出した奇跡に、タモリも思わず感動する。