お笑いタレントの木村祐一が、5月5日放送の『人生最高レストラン』(TBS系、毎週土曜23:30~)に出演。芸人になる前にホテルスタッフとして働いていた頃のエピソードを披露した。
徳井義実(チュートリアル)と笹川友里アナウンサーがMCを務める同番組は、料理の代わりにゲストの「人生で一番おいしかったものの話」をいただくグルメトークバラエティ。
今回は、「DEEP京都」と題して、木村が自身の出身地でもある京都の美味しい店を案内。花見小路通にある居酒屋「山口西店」や、三条通りの食堂「篠田屋」など、木村と縁深い名店を次々と紹介した。
その中でも、木村にとって特に忘れがたい場所が、京都駅のすぐ側にある東塩小路町の「京都センチュリーホテル」。18歳の時にオープニングスタッフとして採用された木村は、ホテル内のコーヒーハウス「ラポー」にウェイターとして配属。朝食やコース料理なども扱う「ラポー」には、西村さんという料理長がおり、木村は今でもその人を師匠と仰いでいるという。
木村は「僕がね、若いコックとやりあう時があったんです」と、当時を回想。コース料理のスープを出すタイミングを巡ってコックと揉めたときに、西村さんから呼ばれ、諭されたこともあったとか。また、当時「ラポー」にあったメニューの1つで、木村が大好きだったというのが、その西村さんの作るシェフサラダ。木村は、「これはね、サラダの概念がほんまにひっくり返りました。めちゃくちゃ美味かったですね」と振り返った。
しかし、その「ラポー」もホテルの改装にともない2012年に閉店。西村さんはその後、京都ブライトンホテルの料理長を務め、現在は、滋賀県のクサツエストピアホテルで料理の特別顧問をしているという。木村はこのホテルで結婚式を挙げ、当時のシェフサラダを再現してもらったのだとか。
VTRに登場した西村さんは、当時の木村について「リーゼントで強面だったけど、人懐っこい。彼は非常に研究熱心で、お皿を運ぶ時に“何が入っているんですか?”と徹底して聞いてきた」と回想。木村は、「よう見てはるな~。(ホテルにいたのは)2年足らずやのに」と感心し、「本当に恩人ですからね。社会人で初めてですね、人生的なことを親以外に教わるというのはね」と西村さんへの感謝を口にしていた。