《後篇インタビュー》杉咲花、登場人物の心の揺れを楽しみに…『花のち晴れ～花男 Next Season～』主演

――胸キュンストーリーが展開しますが、どのような意識で演じていますか？

音ちゃんは受け身でキュンとさせられる側の子なので、女の子らしくいることが大事だと思っています。でも私自身がそういうタイプではないので、どうやったら可愛く見えるか考えています。私自身は私服も黒が多いタイプで、周囲からは変わった人と思われているかもしれません（笑）。同世代の子たちは中学生の時からメイクしている子が多かったのですが、私は今でもすっぴんで外出しますし、メイク道具も今年初めて買ったぐらいです（笑）。化粧品もまったく詳しくないので、女の子らしさはないと思っています。

――女性らしく振る舞う上で、どんなことを心がけていますか？

これまで女性らしい仕草を気にしてこなかったので、ドラマなどを見て参考にしています。でも音ちゃんを意識して生活していると、いろいろなものの見え方が変わってきている気がします。

――今作では主演を務めますが、現場で心がけていることはありますか？

私はどの作品でも前に行けるタイプではないので、主演ということはあまり意識せず、一つの作品を一緒に作っていく仲間として、いい関係を築けたらと思っていました。みなさんとてもフレンドリーで、初めて会った日にご飯に行かせていただいて距離が縮まりました。

――共演者とは良い雰囲気のようですね？

平野さんは天然というかムードメーカーで、真面目な話をしていても、抜けたところがあったりして、みんなを和ませてくれます。（馳天馬役の中川）大志くんも5年前に共演したことがあったので、とても話しやすいです。二人は現場でもスタッフさんを笑わせたりして、いい雰囲気を作り出していただいています。

――「自分らしく生きる」というのが作品のテーマでもありますが、杉咲さんは自分らしく生きていますか？

小さい頃は周りに流されやすかったのですが、この仕事を始めてから、自分の好きなことを貫いている方とたくさん出会い、流行などを気にせず、自分の好きなものを好きでいてもいいんだなと思えるようになってきました。

――20歳になりましたが、変わったことはありますか？

スタッフの皆さんとお酒を飲めるようになったのは大きいです。

――最後に、本作の見どころを教えてください。

気楽に見られるドラマだと思います。でもすごく惹きつけられるシーンもあり、いろいろな楽しみ方ができると思います。テンポ良く進んでいくので、どなたでも楽しめると思います。物語が進むにつれ、恋愛要素も多くなってくるので、登場人物の心がどのように揺れ動くのかも楽しみにしてほしいです。

（取材･文：磯部正和）