12月30日、東京・新国立劇場で開催された『第59回輝く!日本レコード大賞』(TBS系)で、シングル「インフルエンサー」で優秀作品賞に選ばれていた乃木坂46が大賞を受賞した。「風に吹かれても」で同じく候補となっていた欅坂46、「願いごとの持ち腐れ」でやはり候補だったAKB48は受賞を逃し、AKBグループ3強決戦の軍配は、乃木坂46に上がった。
受賞が決まった瞬間、白石麻衣は思わず感激の涙。席から立ち上がり、口を押さえて壇上に上がると「動揺しています。今まで応援してくれたファンの皆さんのおかげです」と目を潤ませた。桜井玲香も「本当に嬉しくて今信じられない。大賞をいただけたのはスタッフさん、ファンの皆さん、乃木坂に関わってくれているすべての人のおかげです」とコメントした。
齋藤飛鳥も「本当にたくさんの方が応援してくださって最高のパフォーマンスができました」と声をはずませ、メンバー全員で受賞曲を熱唱。また、AKB48の渡辺麻友は今回が最後のレコード大賞とあり、こちらも感無量の表情。「最後のレコード大賞ということで少し淋しいですね。でも9回もここに立たせてもらってこんなに光栄なことはありません」としみじみスピーチした。
また、最優秀新人賞はつばきファクトリーが受賞。発表後、リーダーの山岸理子は「一生に一度しか取れない賞を取れて嬉しいです。この賞に恥じないよう頑張ります」とコメント。小片リサも「夢のような瞬間。今まで頑張ってきて、新人賞を取るのは夢。夢が叶って嬉しいです」と涙ながらに受賞の喜びを語り、司会を務めた安住伸一郎TBSアナウンサーがもらい泣きをする一幕もあった。
特別賞は作詞家の故・阿久悠さんが受賞したが、ステージ上には阿久さんが歌詩を提供したピンクレディーが登場。39年ぶりのレコード大賞のステージとあり、ひときわ大きな声援を受けた。また、歌手生活50周年を迎えた和田アキ子も特別賞を受賞し、会場を沸かせた一人。壇上で「あの鐘を鳴らすのはあなた」を熱唱すると「たくさんの人に支えられてここまで来ることができました。デビュー当時はさすがに50年を目標に立ててはいなかったんです。50年たってまたこんな賞をいただけるとは思ってもみませんでした。感謝しています」と胸いっぱいの表情を見せた。
20周年を迎えたゆずも特別賞を受賞し、感慨深げ。ステージ上でデビュー曲「夏色」を披露し、「このような賞をもらえて大変喜んでいます」と嬉しそうに語った。山口百恵の息子である三浦祐太郎も母の曲をカバーし、企画賞を受賞。途中、両親である山口と三浦友和の独身時代のラブラブで微笑ましいやり取りなどがメモリアル映像で流れると、「この気持ちどうしたらいいんでしょう」と困り顔に。「でも、たぶん僕よりテレビの前の両親が照れていると思います」とコメントし、会場を沸かせていた。