綾野剛が主演を務める『フランケンシュタインの恋』(日本テレビ系、毎週日曜22:30~)の第9話が、6月18日に放送される。
全世界が知る、恐怖とサスペンスホラーの原点とも言える“フランケンシュタイン”をテーマに、オリジナルストーリーが展開される同ドラマ。ある事件をきっかけに、人間に近い形をしながらも、確実に人間じゃない風貌を持つ一方で、その心はむしろ人間よりも心優しい怪物(綾野)が生み出された。森の奥でひっそりと生活し、無理なこととわかっていながらも、「人間」として暮らせる日を夢見ている彼は、ある出来事をきっかけに人間と出会い、やがて自身を「深志研」と名付けてくれた女子大生・津軽継実(二階堂ふみ)と恋に落ちていく。しかし、怪物には人間とは“ふれあえない”ある秘密があった……。
先週放送された第8話で、研は頭をよぎった“サキ”という人物の名前を口にしたところ、継実に「その人は私のご先祖様です」と聞かされ驚く。そして森に帰った研は、自分を作り出した博士・深志研太郎(斎藤工)の書いた医学書を発見し、それをきっかけに、120年前、自分が怪物になる前の記憶をすべて取り戻す。その後、研はラジオの生放送に出演し「僕の本当の名前は山部呼六と言います」と、自分の過去を語り始めるのだった。
そして第9話では、研の過去が明らかに。120年前、貧しい農家に生まれた呼六(綾野・二役)は、医師になることを夢見て、独学で医師の資格を取得。医師の仕事をするうちに病気の根源を断つための細菌学を学びたいと思うようになった呼六は、富嶽伝染病研究所で細菌の研究を続ける医学博士・研太郎に弟子入りを志願する。研太郎は呼六を受け入れ、研究所に入院している患者の世話をさせることに。
世話をする中で、患者に新鮮な野菜を食べさせたいと考えた呼六は、研究所の周りにある農地を借りて野菜を作ることを思い付く。そこで彼は農地の持ち主である地主を訪ね、地主の娘・サキ(二階堂・二役)と出会う。呼六から農地を借りたいと言われたサキは、サキの父が伝染病研究所の建設を反対していたので貸してくれないだろうと告げる。しかし、呼六の熱意に打たれたサキは、一緒に父親を説得。呼六は、畑を借りる許可をもらうことに成功。サキは農作業をする呼六を手伝うようになり、2人は次第に心を通わせていく。
一方、研太郎は森の奥で密かに世界中の菌類を集めて培養し交配させ、新しい菌を生み出そうとしていた。それは不老不死の研究であり、彼は人間の細胞を永遠に生かし続ける菌が存在すると信じていた。人嫌いで陰鬱な研太郎を心配したサキは、彼に近付く。研太郎はサキの優しさに触れ、彼女に心を開くようになるが……。