役所広司「楽しく価値ある仕事ができた」と自信、主演ドラマ『絆~走れ奇跡の子馬~』

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役所広司を主演に迎えた特集ドラマ『絆~走れ奇跡の子馬~』(NHK総合、19:30~)が、3月23日(木)、24日(金)の2夜連続に前編・後編で放送される。6日、渋谷の同局にて、完成試写会が行われ、主演の役所をはじめ、新垣結衣岡田将生勝地涼田中裕子が出席した。

本作は、東日本大震災で傷ついたひとつの家族が、様々な困難と闘いながら、震災の日に生まれた子馬を夢の競走馬へと育てていく姿を、福島県南相馬を舞台に描くスペシャルドラマ。主人公の松下雅之は、相馬の伝統ある野馬追祭りに背を向け、ひとり、生産牧場を営む牧場主。生活は苦しく、妻・佳世子や娘の将子から反対されるが、G1馬を育てる夢を諦めきれない。そんな中、東日本大震災で長男の拓馬を亡くす。拓馬が命と引き換えに救った子馬リヤンに希望を見出す……。

そんな主人公、雅之を演じた役所は、「やっと、『絆』というドラマができまして山本剛義監督の元に集まったすばらしいスタッフと、すばらしいキャストの皆さんと、とても楽しく価値ある仕事ができたと思っております。山本監督は、本当に実際に起きた物語なので、非常にデリケートだと。その辺はスタッフもキャストも丁寧に仕事をしてきたような気がします。このドラマを見ていただいて、少しでも被災された方々に元気がでるとうれしいなと思っています」とあいさつ。撮影中のエピソードについて、「福島の中村神社で現地のエキストラの方々の協力があり、逆に福島の人たちの元気さに、僕たち撮影隊は元気をもらったような、そういう印象がありました。あとは福島の南相馬という町は本当に人と馬が一緒に暮らしている土地なんだということが第一印象に残っております」と振り返った。

雅之の娘・将子を演じた新垣は、「本当にデリケートな内容ではありますが、時に馬に癒やされながら相馬の街と馬とのつながりを肌で感じながら撮影していました。震災を経験された方も、そうでない方も、心にひとつでも残るような作品として皆さんに受け取ってもらえたらうれしいなと思います」と心中を明かした。

そして、長男拓馬を演じた岡田は、「本当に濃密な時間でこの家族の一員になれたことを、絆という、つながっていくのが繊細に僕も感じながら演じさせていただきました」と。また、「野馬追の参加されている方々にお話を聞きまして、伝統というものはものすごく、震災があってもやっていくというすばらしいことをたくさんお聞きすることができたので、野馬追のシーンに関しては熱を込めてやらせていただきました」と語った。

将子の幼なじみで拓馬の親友・田島夏雄を演じた勝地は、「実際に撮影で相馬に行ったときに現地の方々からいろんな話を聞く機会があって、3.11っていうことを風化させないでほしいっていう思いと、また逆に、忘れたいんだという複雑な思いを聞かせていただいたんですけれど、それを聞いたときに自分がやはり現地に行って、肌で感じないと分からないことってあるんだなって思いました。この作品に関わってまた改めて考えさせられましたし、これを見てくださった方がもう一度考えてくれたらうれしいなと思っています」と述べた。

雅之の妻・佳世子を演じた田中は、「去年の夏、撮影が終わってそれからもう7か月くらいたちます。やっと完成しました。震災から6年たったいまをもう一度見つめてもらえたらいいな、って思います」とメッセージを送った。