松田凌「普通の高校生になりきった」競泳青春ドラマ『男水!』で主演

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松田凌「“オネエジャー”が大活躍」撮影現場の裏話を披露】

――本作はドラマスタート前に舞台化も決定していましたが、舞台化が先に発表されたことについてはどう思われましたか?

プレッシャーは大きいですよね。でも、こんなにも嬉しいことはないです。ただ、僕はドラマや舞台で終わるとは思っていません。自分たちの頑張り次第で『男水!』という作品が世に伝わり、世間が青一色(ポスターカラー)になるくらい男水カラーが根付けば、ドラマや舞台化された後も続編ができたり、また舞台をしたりといったことが実現できると思っているので、作品が続く限り僕も携わり続けたいと願っています。

――そんな『男水!』の世界を作られた原作者の木内先生にはお会いになりましたか?

一度だけ撮影中に挨拶をさせていただきました。その後に、木内先生が感想をSNSでツイートしてくれたのを知り、嬉しかったです。この作品は木内先生の大事な作品です。大きなことを言うと、先生の子どもとも言えるキャラクターを預かり僕たちが演じさせていただいているので、お会いできた時は緊張しましたが、「素晴らしい」と言っていただけたことで自信がついたし、僕たちのやってきたことは間違っていなかったと思えました。

――撮影現場の様子はいかがでしたか?

男子校みたいで、8人部屋で合宿したり、ある日はみんなでこたつで寝たりと、水泳部のメンバーで合宿しているような感覚でした。それにより序盤から結託できていたと思います。それぞれの高校のチームワークも良かったし、助け合えるところは助け合い、切磋琢磨しあい撮影は進んでいましたが、終盤は疲労で気持ち的にも負けそうになってしまうこともありました。ちょうどその時期、僕と篠塚大樹役の宮崎秋人くんが遅くまで撮影することがあり、深夜2人でヘロヘロになってホテルに帰ると、ドアノブに袋がかかっていたんです。実はマネージャー・小金井晴美役の赤澤燈くんが栄養ドリンクを買ってくれたみたいで、袋に「おネエより」と書いてあり、その優しさが心に沁みましたね。一緒に作品を作っていく中で、チームワークが良くなり、絆も強くなっていたと思います。赤澤くんはみんなに気が遣えるので、本当に“オネエジャー”が大活躍してくれていました。(※小金井はオネエという設定)

――“オネエジャー”の他にも個性的なキャラクターが多く登場しますが、秀平以外に演じてみたかった役はありますか?

佐藤永典くん演じる滝結太ですね。滝だけ原作とすごくかけ離れたキャラクターで、原作では可愛い天使のような存在でしたが、ドラマでは一見いけすかない生意気さがあるのに、実は一番熱くて素直な奴なんです。佐藤くん演じる滝がすごく魅力的だったので演じてみたいと思いましたが、そう感じたのは、佐藤くんの演技力も大きいと思います。それと、僕に一番近いのは藤川礼央ですね。あそこまで尖っていませんが、ストイックなところや考え方がとても似ています。きっと現実にいたら友だちになれたんじゃないかな。藤川礼央とは共感し合える気がします。

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