落語家の月亭方正が、10月25日に放送された『わざわざ言うテレビ』(テレビ大阪、毎週火曜24:12~)にゲスト出演。お笑い芸人・山崎邦正としてバラエティ番組などで大活躍している中、わざわざ落語家に転身・改名した理由を明かした。
転身・改名してから早4年が経ったということで、番組MCのメッセンジャー黒田に「落語家に転身した理由」を聞かれた方正は「20歳でこの世界に入って“とにかく芸人として飯が食えればいい”というところから始まった。そこからダウンタウンさんと出会って、色々頑張ってきましたよ」と回顧。そんな中、40歳になって自身の人生を初めて振り返った時「何にも無い……」と感じたという。
さらに、「テレビでは、俺は何でもできる。何の準備もせずにバラエティでは目立つこともできるし、20年やってきたノウハウはある」と語る一方、営業では落ち込む場面もあったとのこと。「先にブラックマヨネーズとかが出て、(コントで)お客さんがすごく盛り上がる。次に俺が出て行くと喜んでくれるんやけど、その後が何もない。ギャグとかやるけど、2分くらいで終わる。その次にチュートリアルが出て行って、お客さんが盛り上がる……っていうのを3回ぐらい繰り返すと、すごく落ち込んだ」と告白し、「“目指した芸人像と、今の俺は全然違う”というのを、40歳で気付いた」と述懐。
そんな時、「大阪では確立されているけど、東京では確立されていない“吉本新喜劇”の座長になろうと思った。マネージャーに相談して、次の春から始めましょうという話が進んでいた」ということだが、新喜劇はひとりで練習ができないとわかり、座長の道も断念。「またピン芸人として0からのスタートか……」と思っている最中、芸人の先輩である東野幸治に落語を薦められた方正。桂枝雀の「崇徳院」を聞いて、落語の魅力の虜に。実際にやってみて、「落語は“ひとりでできる新喜劇”だと気付いた。“これや!”と思って、その時に(転身)を決めた」と明かした。
最後に、MCのウーマンラッシュアワー村本に「一生落語家として(続けていく)?」と聞かれた月亭は「うん」と力強く頷いていた。