尾上菊之助「歌舞伎とは違った緊張感」中村吉右衛門と『鬼平犯科帳 THE FINAL』で激突

フジテレビの人気ドラマシリーズで、12月2日(金)、3日(土)に2夜連続放送されるスペシャルドラマ『鬼平犯科帳 THE FINAL 前編 五年目の客』、『鬼平犯科帳 THE FINAL 後編 雲竜剣』の豪華ゲスト出演者が明らかになった。

シリーズ150本という節目の放送をもってフィナーレを飾る『鬼平犯科帳』。これまで人間国宝・中村吉右衛門をはじめ、多岐川裕美、梶芽衣子といったレギュラー出演者たちや、豪華なゲスト陣の確かな演技によって、江戸に生きる市井の人々の義理人情を丁寧に描いてきた。

『THE FINAL』の前編には、若村麻由美、谷原章介、渡辺大、平泉成ら、後編には、田中泯、中村嘉葎雄、木下ほうか、石倉三郎らが登場。さらに尾上菊之助、橋爪功が、前後編を通じて出演する。前後編に出演する菊之助にとって、主演の中村吉右衛門は義父にあたり、これまで歌舞伎での共演はあるものの、映像においては初共演。特に後編では、中村吉右衛門演じる長谷川平蔵と、菊之助演じる剣豪・石動虎太郎による激しい殺陣のシーンもあり、二人の芝居上でのぶつかり合いにも期待がかかる。

今作への出演について菊之助は、「参加させていただけることは、本当にうれしいです。今回、ファイナルということですが、個人的にはもっともっと続けていただきたいですし、永遠に続いてほしいと思っています」とシリーズの幕引きを惜しみ、「義理や人情が根底に流れている世界の中で、正義と悪、それぞれ抱えているものがあり、長谷川平蔵が清濁併せのんで、情けのある裁きをするところに魅力を感じています。歌舞伎の世界でも、義理や人情を描いている作品がたくさんありますが、『鬼平犯科帳』にも、現代では忘れかけてしまっている義理や人情、情け、優しさというものが、非常に太く流れていて、それらが見ている方たちの心を打つのだと思います。私も一ファンですし、素晴らしい作品です」と作品の魅力を語った。

そして、吉右衛門との共演について「ずっと見ていた、江戸の正義を守っている長谷川平蔵が目の前に現れるわけですから、歌舞伎とは違った緊張感がありました。正義を代表する長谷川平蔵と、悪の虎太郎が対峙する機会をいただいたことは、本当に一生忘れられない記憶です」とコメント。殺陣のシーンについては「しびれました。『鬼平犯科帳』の28年という歴史の中で、非常に重い役をいただいたので、思い切って剣を交えさせていただきました」と振り返った。

ドラマ『鬼平犯科帳』は、江戸時代後期、盗賊・凶賊たちから「鬼の平蔵」と恐れられた、火付盗賊改方(ひつけとうぞくあらためかた)長官・長谷川平蔵を描いた池波正太郎の人気小説「鬼平犯科帳」(文春文庫刊)が原作。1989年7月に中村吉右衛門主演でドラマがスタートしてから、2001年5月まで連続ドラマとして全137本、2005年2月放送の『鬼平犯科帳スペシャル 山吹屋お勝』から昨年12月放送の『鬼平犯科帳スペシャル 浅草・御厩河岸』まで単発のスペシャルドラマとして12本、計149本を放送。今回の2夜連続放送(前後編をあわせ、シリーズ通算150本目)をもって、いよいよファイナルを迎える。