長谷川博己の“2面性”に原作者が太鼓判!ミステリーの傑作『一の悲劇』初ドラマ化

公開: 更新:

俳優の長谷川博己が、9月23日(金)21時からフジテレビ系で放送される『誘拐ミステリー超傑作 法月綸太郎 一の悲劇』に主演することが決定。「ミステリー作品で主演するのは初めてですので、楽しんでいただけたら」と意気込みを語った。

本作は、巧みなキャラクター造形と二転三転するストーリー展開、予想をはるかに上回る斬新なトリックで高い支持を得ている人気作家・法月綸太郎が、1991年に発表した傑作誘拐ミステリー「一の悲劇」が原作。“誘拐ミステリー史上、屈指の傑作”として大きな評価を受けている作品で「二の悲劇」「生首に聞いてみろ」を含む“ミステリー作家・法月綸太郎シリーズ”は10作以上続く人気シリーズとなっている。

物語は、とある住宅地で身代金目的の誘拐事件が勃発するところから始まる。ところが、身代金要求の脅迫は、誘拐された子どもの家にではなく、その同級生の父親に向けられていた。連れ去るべき子どもを間違えた悲劇的な誤認誘拐。結局、身代金の受け渡しは失敗し、少年は無残な姿となって発見されてしまう。劣悪非道な罪を犯した犯人は誰か? 用意周到な誘拐計画にもかかわらず、なぜ誤認は起きたのか? やがて浮かんだ男には鉄壁のアリバイがあった。容疑者はなんと推理作家・法月綸太郎と共にいたのだ……。複雑に絡み合う人間関係、それぞれが抱える秘密、終始張りつめられた緊張感の中、二転三転しながら、そのトリックが明らかになっていく。

長谷川演じる主人公・綸太郎は、まだ名の売れていないミステリー作家。古今東西の犯罪やトリックの知識、優れた頭脳と鋭い推理力を持っており、時に警視庁捜査一課に勤める父が抱える難事件の捜査にも協力している。普段は社交的で紳士的、なおかつ楽観的な性格だが、推理のことになると一切の妥協を許さない厳しい性格にひょう変。正義を信じる気持ちは強く、犯罪やそれを隠そうとする容疑者は許せない、という役柄。今回、綸太郎は容疑者のアリバイ工作に利用されてしまい、壮大な誘拐ミステリーに巻き込まれていくことになる。

綸太郎について長谷川は「ある種の天才ではあるのですが、単に頭が切れる人というのではなく、普段はちょっと何を考えているかわからない、ひょうひょうとした軽妙さがある人物で、得体が知れない男なんです。そのとらえどころのない不思議な感じが彼の魅力なんですよね。複雑な家庭環境という背景もあって、人間としてものすごく深みがある。いつのまにか会話に混じっていたりして、人の懐に入り込むのも上手な人だと思います」とコメント。

そして、原作者の法月は「シリアスとコミカルの両面をあわせ持つ俳優さんでないと、綸太郎の味は出せない」と語り、「長谷川博己さんが探偵・法月綸太郎を演じるというのは作家冥利に尽きるというか、こんなに恵まれた配役はありません。『八重の桜』のひょうひょうとした知性派や『デート』のエキセントリックな文学青年のたたずまいが、作中探偵のイメージにピッタリ」と太鼓判を押している。

脇を固めるキャストも発表され、綸太郎の父で、警視庁捜査一課キャリアの法月貞雄役を、演出家としても名高いベテラン俳優の奥田瑛二。原作にはないドラマオリジナルのキャラクターで、法月家に通って22年のベテラン家政婦の小笠原花代役を個性派女優の渡辺えり。息子と間違って誘拐された他人の子の命を救うべく身代金受け渡しに奔走する不動産会社常務の山倉史朗役に伊原剛志。山倉史朗の妻・山倉和美役に富田靖子。間違って誘拐された子どもの母親で、元看護師の冨沢路子役に矢田亜希子。さらに、誘拐事件の捜査にあたる警視庁捜査一課の警部・久能晴路役をモロ師岡が演じる。

PICK UP