テレビ朝日系にて放送中のスーパー戦隊シリーズ『動物戦隊ジュウオウジャー』(毎週日曜 7:30)が、『劇場版 動物戦隊ジュウオウジャー ドキドキサーカスパニック!』としてこの夏スクリーンに。『劇場版 仮面ライダーゴースト 100の眼魂とゴースト運命の瞬間』とともに全国公開中だ。
『動物戦隊ジュウオウジャー』は、“本能覚醒”をキーワードにし、“動物学者”である人間の大和と4人の“ジューマン”たちがヒーローとして活躍するシリーズ40作目。“ジューマン”とは動物の顔をもつ異世界・ジューランドの住人たちを指し、宇宙からの敵の攻撃を受けたことにより、故郷を追われ、ジュウオウイーグル/風切大和(中尾暢樹)とともに地球を守るヒーローとなる。この“ジューマン” は、ジューマン(顔が動物)、人間態、ヒーローと3つの姿を持つが、これはスーパー戦隊史上初の設定だ。
本作で、ジュウオウタイガー/アムを好演中の立石晴香さんにインタビュー。立石さんは、2007年度ニコラモデルオーディションでグランプリを受賞し、神コレモデルオーディション 2010では準グランプリに輝くなどモデルとしても活躍中で、今後の幅広い活躍が期待される注目の女優のひとり。『劇場版 動物戦隊ジュウオウジャー ドキドキサーカスパニック!』の見どころや、現場の様子、MV(ミュージックビデオ)への出演やモデルのお仕事などについてたっぷり語っていただいた。
――劇場版が公開中ですが、今のお気持ちは?
素直に嬉しいです。『動物戦隊ジュウオウジャー』は、毎週日曜日の朝に放送されていますが、今回の映画は、これまでの私たちがギュッと詰まった集大成ですし、大画面でたくさんの方に見ていただけると思うと、すごく幸せな気持ちです。
――映画の撮影は順調でしたか?
今回の舞台はサーカスということで、本物のサーカス場で、1000人のエキストラの方にご協力いただいて撮影が行われました。皆さん、「ジュウオウジャー」が大好きとおっしゃってくださり、温かい雰囲気で迎えていただけました。出演人数が多いほど長時間の撮影になりしますし、怖いシーンのお芝居では、小さなお子さんたちもエキストラで頑張ってくれて、本当に感謝しています。すべてがとても勉強になる日々でした。
――本物のサーカス場ならではの臨場感でしたね
撮影現場には、サーカスで使う小物がたくさん置いてあって……。お手玉みたいな道具や、ジャグリングの道具など見ているだけでもワクワクしますよね。劇中では、レオさんが一輪車に乗っているんですが、実は、私以外のキャストさんは誰も一輪車に乗れなくて。「私だけが一輪車に乗れた!」という嬉しい武勇伝があります(笑)。
――ぜひスクリーンでも見たかったです。一輪車は昔から得意でしたか?
はい。私は、すごく運動が苦手なのですが一輪車は小さい頃に乗っていて。でも、久しぶりなので「怖いな」と思いながら乗ってみましたが、大丈夫でした。なので、撮影の合間は一輪車で遊んでいましたね。
――ゲスト出演者の吉村崇さん(平成ノブシコブシ)のドミドル役はいかがでしたか?
とても気さくな方で、たくさんお話してくださいました。吉村さんが出演するシーンは、高い場所から撮影がスタートしたんですが、直前まで「こんな高いところ、怖い!怖い!怖い!降ろしてー」と、おっしゃっていたのに、いざ撮影が始まると、迫力のあるお芝居をされていたので、エンターテイナーとしてすごい方だな、と感じました。
――撮影現場で、子ども達はドミドルを見てどんな反応でしたか?
ドミドル(吉村)の登場シーンでは、声色とその迫力に、子ども達は「うわー怖い!」と驚いていた様子でしたが、カットがかかると一変、吉村さんが面白いことを言って笑わせてくださり、みんな笑顔を取り戻していました。
――東映映画といえば“夏休みの定番”ですが、子どもの時の夏の思い出は?
お祭りがすごく好きで、小さい頃母によく連れて行ってもらっていました。三姉妹なのですが、「お祭りに行きたい」と駄々をこねる私たちを人ごみに連れて行くのは大変だったと思います。今でも、金魚すくいや、屋台とかを回るのは大好きで、あまり上手ではありませんが射的もやりますよ。
――オンエアから半年経ちましたが、役に対する思いや演技面での変化はありましたか?
半年間アムとして過ごしてきたので、すごく愛着があります。撮影が始まった当初は、アムのイメージは理解できていても、自分の中に落とし込むのが難しくて。でも、出来上がった映像を見たり、新しい台本を読んだりするにつれて、小さな言葉ひとつに「アムらしいな」というような理解が、自分の中で深まったと思いますし、役もどんどん成長してきているのをすごく感じます。
――皆さんの動きはとても個性的ですが、演技面では自由に表現をされるのですか?
最初はどう動いていいのか全くわからなかったので、「驚くお芝居」や「身を構えるお芝居」など、現場のスタッフさんと一緒に作っていきました。半年たった今は、アドリブで動いたりもします。アムはネコ科なので、敵に遭遇するとみんなより低い姿勢になるなど、動物っぽい動きを意識しています。
――アムはしっぽの表現もかわいいですね
そうなんです! アムのしっぽは、普段はリボンで結ばれていてクルっと輪になっていますが、驚いたりするとリボンがほどけてピーン! と上に伸びます。そういう細かいこだわりも見ていただけると嬉しいです。
――ジュウオウダンスが人気ですが、ダンスがかっこよく見えるポイントは?
サビが一番盛り上がり、楽しく踊ってもらえるところだと思いますが、イーグル、シャーク、ライオン、エレファント、タイガーとそれぞれのポーズをするときにピシッと決まればカッコイイですよね。私も、そこを意識して踊っていて、上手に決まったらカッコ良く見えるんじゃないかなと思います。
――ズバリ映画の見どころは?
上から布にぶら下がって降りてくるアクションなど、サーカスを意識した演出があり、そこがお気に入りです。本編ではなかなか見られないアクションなので注目してほしいですね。お芝居の面では、それぞれの役の性格が、何気ないところにあらわれていると思います。例えば、ドミドルに捕まってしまったシーンでは、アムは落ち込んでいるジューマンに寄り添い、セラちゃんはおびえている子どもたちを慰めたり、レオは子どもたちを笑わせようとオドけてみせたり……というように、今までの役柄の特徴が出ているので、そういうところからも私たちの“半年間の成長”を感じて、楽しんでいただけるのではないでしょうか。