寺尾聰主演の新ドラマ『仰げば尊し』(TBS系列、毎週日曜21:00~)が、7月17日に25分拡大でスタート。
本作は、実在した高校・神奈川県立野庭高等学校の弱小吹奏楽部が、たった一人の教師のもと、全国の頂点“音楽の甲子園”を目指した奇跡の実話「ブラバンキッズ・ラプソディー」「ブラバンキッズ・オデッセイ」(石川高子・著/三五館・刊)に脚色を加え、オリジナルドラマとして描くヒューマンドラマ。荒廃した高校を舞台に、事故の後遺症で音楽から背を向けていた元サックス奏者・樋熊迎一(ひくま・こういち)が、夢を失いはみだした問題児や、元プロミュージシャンが教育現場へ足を踏み入れることに反対する教師・父兄と対峙し、決して楽ではない道程を歩む。
本作には、真剣佑、村上虹郎、北村匠海、太賀、佐野岳が、樋熊と対立する問題児役で出演。また石井杏奈、矢本悠馬、健太郎、水上京香、岡崎紗絵が弱小吹奏楽部の部員を演じており、次世代を担う若手スターが勢揃いしていることでも話題となっている。先日行われた舞台あいさつでは、寺尾も「今回はネクストビッグスターがズラリと揃っています。みんな感受性がとても豊かで、会う度に変わったと感じるし、若い人に負けてはいられないと思わせてくれます。視聴者の方は、私はこの人が良い、私はこの人かなと思いながら見るのも楽しいと思います」と、彼らの活躍に期待を寄せていた。
[第1話あらすじ]ある日の横須賀埠頭近くの公園、初老の男の指揮により、少年少女らによるブラスバンドの音が鳴り響く。「やさしく、丁寧に」と声をかけながら、それでいて情熱的に指導する樋熊を、興味深く見つめる美崎高校・校長の小田桐(石坂浩二)。定年まで最後の1年、問題の多い美崎高校の生徒と向き合い、良い形で高校生活を送らせてあげたいと願っていた小田桐は「今まで子どもたちの目線に合わせて接してきただろうか」と感じていた。そんな時、樋熊の熱心な指導を見て、このような人物を学校に迎え、一から指導を見直そうと決心。樋熊に「美崎高校へ来て欲しい」と頼み込む。
その話を聞いた樋熊の娘・奈津紀(多部未華子)は反対するが、小田桐の熱意に押された樋熊は、ちょっと覗くような気持ちで美崎高校を訪ねる。すると、ひょんなことから不良グループの青島裕人(村上)と木藤良蓮(真剣佑)、安保圭太(北村)、高杢金也(太賀)、桑田勇治(佐野)と出会った。好き勝手にふるまう彼らの態度を諭そうとする樋熊だが、青島らはまったく相手にせず「ここじゃ俺たちが法律だ」と、完全に大人をなめ切った態度だ。そんな彼らに触れた樋熊は、美崎高校で生徒と向き合うことを決心するが……。