野村忠宏「勝負の世界は酷」フジ柔道中継キャスター就任

1996年アトランタ、2000年シドニー、2004年アテネと、五輪3連覇の偉業を成し遂げた柔道家・野村忠宏が、フジテレビの柔道中継キャスターに決定。4月3日(日)16時から同局で放送される『全日本選抜柔道体重別選手権2016』(仮)に出演する。

フジテレビのリオ五輪中継オリンピアンキャスター就任も先日発表された野村。2015年に現役引退を表明した際、「(今後は)自分が主役ではなく、若い選手たちを主役に引き上げる仕事をしていきたい」と語った野村が、キャスターとしてどのように現場の様子を伝えてくれるのか期待がかかる。

野村は柔道キャスター就任について、「若干不安もありますが、柔道を伝える仕事は、とてもやりがいのあることで、光栄に思っています。自分にも経験がありますから、選手のリアルな気持ちもわかりますし、自分が練習を見に行って気がついたことなどをつぶさに伝えていければと思います」と意気込み。「指導者ではないからこそ伝えられることもあると思いますし、自分の経験や大きな大会に向かう選手の心構えなども伝えていくことで、選手にとってもいい影響を与えられたら」とコメントした。

そして、3日に放送される『全日本選抜柔道体重別選手権』は、全日本柔道連盟より選抜された各階級8名によって行われ、超級以外にとってはリオデジャネイロ五輪代表をかけた最終選考会となっている。野村は「勝負の世界は酷で、ここで勝った選手が代表になれて、負けた選手にとっては次の五輪のチャンスは、4年後になってしまう。酷な舞台だからこそ、後悔の残る試合はしてほしくない」と出場選手たちにエールを送った。視聴者に向けて、「選手たちは死にものぐるいで練習を積み重ねてきているので、熱い戦いになると思います。ルールや判定については難しいところもありますが、そこは僕や解説者がわかりやすく伝えられるように頑張ります」と語った。

フジテレビスポーツ部の加納慎介プロデューサーは、「五輪3連覇という偉業を達成した彼だからこそ、現役アスリートの“本音”を引き出していただける」と語り、「また、野村さん自身も右膝前十字靱帯断裂など、いくつもの手術を経験されていて、現役時代の“暗”の部分も知り尽くしていると思います。中継内でも勝者だけでなく敗者へのコメントもしていただき、畳の上での“明と暗”のドラマをそれぞれ語っていただきたい」と期待を寄せている。