人気バンドX JAPANのToshlが25日、フジ・メディア・ホールディングスおよびフジテレビが新設するゲーム会社「フジゲームズ」の設立記者会見に出席。同社のサウンドプロデューサーに就任することが発表された。
これまでフジテレビでは、「ダービーロード presented by みんなの KEIBA」や「ゲゲゲの鬼太郎 妖怪横丁」など、番組連動タイトルやPC向けゲームを展開してきたゲーム&インキュベーション事業部と、「ファントム・オブ・キル」や「誰ガ為のアルケミスト」でヒットを飛ばし、リリースが迫る大型タイトル「シノビナイトメア」などスマートフォン向けゲームを手がけるFuji&gumi Games(FgG)が事業の中枢を担ってきた。
フジゲームズの新設について、フジテレビ常務取締役の太田亮は、ゲーム&インキュベーション事業部とFuji&gumi Gamesで培ってきた経験から、「エンターテインメントでありながら、これまで遠かったゲームというジャンルに行けるタイミングになったと考え設立することになった」と語り、「大きなゲーム会社とすぐに競合しようとは思っていないが、優秀なクリエイターやゲーム会社の方々とコラボレーションしながら、フジ・メディア・ホールディングスの中で良いポジションにつければと思っている」と新会社にかける意気込みを述べた。またフジゲームズ代表取締役社長の種田慶郎も、「FgGのタイトルをプロデュースした今泉潤を中心とする人脈、良い勝負が出来ると実証された」と語り、「スマホのゲームは制作コストが年々高くなっており、多くの会社が参入を試みたが淘汰されてきている。そんな中、幸いなことに、いくつかのゲームは挑戦できるクオリティがあると感じている」と自信を見せた。19年度中に売り上げ約100億円、営業利で25億円程度を目指していくという。
そしてToshlは、サウンドプロデューサー就任について「世界のゲームショー、パリのジャパンエキスポなどを訪れても、音楽以上にゲームが盛り上がっていて、世界中が日本のゲームに期待していると肌身で感じた。その世界にチャレンジできることにワクワクしている」と語り、「さまざまなジャンルの音楽を用いて、プレイヤーが没頭できるようにしたい。ゲームの内容と同じくらい音楽は大事だと思っている」と意気込みを語った。また、サウンドロゴの制作もToshlが行うことが明かされ、種田社長は「Toshlさんの声が入ったらそれだけで200万ダウンロードされると思います」とジョークを交えながら、「フジゲームズのコーポレートカラーは青を基調としていて、今までのフジテレビのロゴとは違いクールなイメージにした。ダイナミズムやロマンチックな部分とか、Toshlさんが思うクールさなどを自由に表現したサウンドロゴにして頂きたい」とコンセプトを語った。
そのほか会見では、全世界で人気のスマートフォンゲーム「イングレス」を運営する米・ナイアンティック社への出資し協業していくことや、コンピューターゲームを競技として捉えるe-Sports(エレクトロニックススポーツ)のゲーム実況をリアルスポーツさながらに放送する番組「いいすぽ!」(CS放送 フジテレビONE)が4月23日(土)18時から、月一回のレギュラー番組としてスタートすることが発表された。