漫画家・久保ミツロウ、エッセイスト・能町みね子、音楽プロデューサー・ヒャダインの"こじらせ系"クリエーター3人が、毒舌&妄想&本音トークを繰り広げる一風変わった文化的おしゃべりバラエティ番組『久保みねヒャダ こじらせナイト』(フジテレビ系列、毎週土曜深夜)。3月19日の放送では、SNSでときどき見かける、ある特徴を持つプロフィール欄について盛り上がった。
出演者の近況を報告する「久保みねヒャダ近況まとめ」で、能町が「プロフィール欄に趣味を大量に書いて、それを斜線で区切る」という斜線女子の存在を指摘。これに対し、ヒャダインは「いる~いる~!」と強く共感した。
能町は、「これが良いとか悪いとかではなく、ただ、これを見ると“いる~”って思うんですよ」と、なんとなくスッキリとしない胸の内を明かし、さらに、「その斜線の中の単語が、日本語よりも英語のほうが斜線女子度は高いと思うんです」と理論を展開。例として、実際に斜線女子風にした自身のプロフィールを発表した。
【斜線女子風の能町みね子プロフィール】
1979/Japanese/writer/Hokkaido→Ibaraki→Tokyo/NY/Greenland/Traveling/Taking photos/Music/Sumo/Aminishiki/Abi/Gyoji/Yobidashi/Oyakata
これに対し、久保が「ひゃぁ~」と声を挙げ、スタッフからは失笑が漏れた。「生まれとか、自分の職業とか、出身地とか、行ったところとか、こういうやつ」という能町に、ヒャダインは「本当に(こういう人)います」と興奮。さらに、能町と2人で、「なりたい自分」や「理想像」をプロフィールで表現しているのでは、と分析した。
また、ヒャダインが「あと(斜線女子は)学歴も書きますよね」とコメントすると、能町は「学歴もね、仲間にしか分からないように書くの。あれなんだろうね、私が見てもなんのことか分からないの。例えば、デザイン系だったら、“業デ”とか書いてある」と、斜線女子の中に潜む選民意識に言及。「なんかね、止めろとも思わないし、良いんだけど、なんかモゾモゾする」という能町に対し、ヒャダインは「(僕は)“ケッ”って思いますね」とあからさまに不快感を表した。
トークはさらに斜線女子から、Instagramなどで見かけるハッシュダグ女子の話に展開。「僕、嫌だなと思うのは、ハッシュタグで文章を打つ人」というヒャダインに、「いますね」「それ、芸能界の人に多い」と、能町と久保の2人も同意。ヒャダインは「グラビアのしょうもない女子が2人で飯食いに行って、#をいっぱいつけてしゃべるんですよ」と具体的にディスると、能町も「牛タンの写真を(Instagramに)上げて、#やっぱり塩牛タン最高#とか言いつつ後でカルビも食べる。とか、そういうやつ?」と例を出すと、「それ!ホントそれ!」とヒャダイン。そして、久保も「それはクソだね!」と語気を強めた。
「もう少しお客さんとか、見てくれるファンの人に対してのサービス精神あふれるものかと思った。全然そうじゃないね」と久保。そんな自己陶酔型のハッシュダグ女子が心底嫌いな様子のヒャダインは、「クソして寝ろ!って思います」とバッサリ。最後は能町が、「#クソして寝ろ」というハッシュタグを生み出し、2人を笑わせた。
この回では他にも、back numberの「僕は君の事が好きだけど君は僕を別に好きじゃないみたい」の歌詞の深読みや、お腹が痛いときの脳内BGMの話などで盛り上がった。