映画『エヴェレスト 神々の山嶺(いただき)』の初日舞台あいさつが、12日に都内劇場にて行われ、主演の岡田准一をはじめ、阿部寛、尾野真千子らが出席した。
本作は、岡田演じる野心家のカメラマン・深町誠や、阿部演じる伝説のクライマー・羽生丈二が、世界一高い山・エヴェレストに挑む姿を描いたスペクタクル感動超大作。全世界で翻訳され、大ベストセラーとなっている夢枕の山岳小説「神々の山嶺(いただき)」が原作となっている。
主人公の深町を演じた岡田は「原作の熱い思いを映画化するにあたり、その熱が伝わるように頑張りました」とあいさつ。羽生を演じた阿部も「命がけで撮影してきたので、その情熱を感じていただければ」と力強く語った。
また、作品を通して感謝を伝えたい人を聞かれた岡田は「20年間この仕事をしているので、応援して下さる方に支えられていると思います。また、この現場では、阿部さんという先輩の背中を見ながらお芝居の勉強もでき、いろんな形で支えられました」とコメント。一方の阿部は「僕は岡田くんを泣かせようかと思って(笑)」と前置きし、「大変だったけど、岡田くんが現場の雰囲気を盛り上げながら歩いてくれた。僕より15個くらい年下ですが、精神が折れることもなく、過酷な現場を立派に背負ってくれて、尾野さん含め3人で支え合っていくことができました。岡田くん、ありがとう」と感慨深げに語った。それを聞いた岡田が「僕、泣いても良いですか?」と感激した様子を見せると、会場には大きな拍手が起こった。
羽生を慕う女性・岸涼子役の尾野は、映画の中で「一番かっこいい」と思う役と「この人とはやっていけない」と思う役を聞かれると、「かっこいいのは深町。ついていけないのは羽生です」と回答。羽生を演じた阿部に「どこがダメだったんですか?」と聞かれると、「ネックレスだけ渡されて待たされても……」と苦笑しながら理由を告白。阿部は「あんなに愛し合っていたのに(笑)」と残念がってみせ、観客を笑わせた。
さらに、この日はホワイトデーの2日前ということで、男性出演者から紅一点の尾野へ、サプライズでプレゼントが贈られる場面も。エヴェレストを模した特大ケーキが渡された後、岡田から「女性一人なので僕らが気を遣わなければいけない現場だったのに、逆に元気を貰えました。ありがとうございました」と感謝が述べられると、尾野は大きな笑顔を浮かべていた。
このほか、初日舞台あいさつには、佐々木蔵之介、ピエール瀧、風間俊介、平山秀幸監督が出席した。